"地域共生企業"を目指し、西日本の足として
1987年4月、国鉄分割民営化を受け発足した西日本旅客鉄道株式会社(以下JR西日本)は、鉄道を基軸とした「社会インフラ企業」として、流通事業、不動産事業など、人々の暮らしを支える幅広い事業を展開しています。
目標
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を広く知ってもらう
JR西日本は、北陸から近畿・中国・九州北部までの2府16県に及ぶ営業エリアにおいて、山陽新幹線、北陸新幹線、在来線特急を中心とする都市間輸送、京阪神都市圏や各地区での通勤・通学輸送を行っています。そして、鉄道のその先にある「地域」の観光事業にも力をいれており、西日本の魅力を伝えるべく、観光事業のキャンペーンを続けてきました。2017年6月には、運行を終了した寝台特急「トワイライトエクスプレス」の伝統と誇りを受け継ぎ、新たに寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の運行を開始し、沿線の魅力を発信しています。
この列車のプロモーションは、雑誌広告をはじめ、イベント、メールマガジンなど、ターゲットを絞って展開。今回、JR西日本エリアだけでなく首都圏をはじめ全国で「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を認知させるため、デジタルプロモーションを強化。Yahoo! JAPANのトップページに掲載される広告の中でも、特に専有面積の大きい「Yahoo! JAPAN ブランドパネル トップインパクト」への出稿を決めました。
ソリューション
Yahoo! JAPANのトップページに「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を
右上の掲載枠に加え、画面左右の縦長パネルにも掲載する可能な広告で、幅広い認知を獲得する。そのために重視したポイントは、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の世界観を伝えることでした。クリエイティブでは、コンセプトである「美しい日本をホテルが走る」を表現するための工夫を凝らしました。右パネル部分でアールデコ調の室内空間を見せることで、ラグジュアリー感を訴求、左パネルおよび右上の掲載枠部分で実際の風景や走行中の姿を掲示し、旅情を醸成。全体をイメージカラー「瑞風グリーン」と金色のエンブレムでまとめ、上質さの中に懐かしさを感じさせる「ノスタルジック・モダン」をアピールします。
成果
掲載期間中の検索数が約4倍
結果は、CTR(Click Through Rate:クリック率)が1.34%と平均の2倍強、また、クリック数が多いことにより、CPC(Cost Per Click:クリック単価)は72円とかなり低単価に抑えられました。さらに、関連キーワードでの検索数について広告接触者と非接触者とで比較すると、掲載期間中385ポイントと、掲載前より大幅に増加。これまであまり寝台列車に興味のなかったユーザーにも興味喚起させ、アクション(クリック)を促せたことや、クリックはしていなくても検索しているユーザーもいたことなどから、予想をはるかに上回る結果につながりました。配信エリアを限定せず幅広く配信したことと、専有面積の大きい枠で伝えたこと、ダブルの効果により、掲載期間は1週間と短期間でしたが、大幅な認知獲得に成功しました。
※Yahoo! JAPAN自社調査(掲載期間:2019年1月21日(月)〜27日(日))
掲載開始前:広告掲載7日前〜広告掲載前日までの7日間
掲載期間中:各ユーザーの初回広告接触より7日間(広告掲載開始日〜広告掲載終了7日後のいずれかの期間)※比較対象とする広告非接触者については広告掲載面接触より7日間
導入企業のコメント
橋本 宏志
西日本旅客鉄道株式会社
鉄道本部 営業本部 瑞風推進事業部 販売
担当課長
- 企業・団体名
- 西日本旅客鉄道株式会社(外部サイト)
- 関連リンク
- TWILIGHT EXPRESS 瑞風(外部サイト)
- 所在地
- 大阪府
- 従業員数
- 47,800人(連結)、27,100人(単体)(2019年3月31日現在)
- 事業内容
- 大阪府大阪市に本社を置く。1987年(昭和62年)発足。 運輸業/流通業/不動産業/その他の事業を西日本を中心に幅広く展開。
※当記事は2019年7月の情報をもとに構成しています。掲載内容、所属団体、部署名、役職名等は、取材時のものです。
※取材/撮影/文:池亀 久美子(ヤフー株式会社)
※1st photo by Takashi Karaki