背景
昨年は、スキルアップなど自己投資の意欲が高くなったためか、社会人などこれまでとは異なるターゲットからの流入もありました。様々な要因がありますが、その中でもおうち時間を使って安心して学習できるオンラインコンテンツのニーズが拡大したことで、売上自体も大きく伸長しました。ただし、売り上げが上がるにつれて、プロモーションにかかる時間も多くなってしまいます。運用担当者のリソースは限られているため、効率のよいプロモーションを検討した結果、自動入札など機械学習の効果がより出やすい運用型が利用できるようになったタイミングで切り替えました。
施策と結果
切り替えにあたってまず取り組んだのが、アカウント構造の見直しです。運用工数を削減しながらも獲得効率をアップするため、自動入札が効きやすくなるシンプルなアカウントの構造を目指しました。その上で、ターゲティング設定においては、ユーザーごとの効果分析がしやすいように切り分けています。最終的なコンバージョンポイントは、資料請求とコンテンツの購入です。webプロモーションにおいては、費用対効果を最重要視しているので、クリック単価(CPC)やコンバージョン率(CVR)、獲得単価(CPA)を指標にしています。運用型については、機械学習の精度が非常に上がったと感じます。自動入札の精度が高まると、アカウント運用において任せておける部分が多くなるので、効果分析や新しいコンテンツ企画など別の業務に力を入れやすくなりました。
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■今後の展開
昨年7月に実施したTVCMが非常に好評で、動画の可能性を感じました。運用型においても動画は力を入れたい領域です。コンテンツは大学生から社会人まで幅広くリーチさせる必要があり、おうち時間の動画コンテンツ消費が加速している状況下においては、最優先の施策だと考えています。事業内容においても、これまでの法律・教育で培ったノウハウを医学分野に応用した「アガルートメディカル」や教育領域から派生させ、人材育成から就職支援までを一気通貫させた転職サポート「アガルートキャリア」など攻めのビジネスを展開していきたいです。
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■ご担当者のコメント
Zホールディングスグループにおけるデータマーケティングはヤフーならではの領域であり、弊社が最も期待しているところです。予約型と運用型、ディスプレイ広告のプラットフォームが統合され、認知から獲得領域まで一気通貫でプロモーションできるのは、非常にポジティブに受け取っています。予約型はまだ利用していませんが、付帯するブランドリフト調査、サーチリフト調査は、興味があります。運用型ではすでにしっかりと成果が出ているので、これからもヤフーと一緒に面白い取り組みをしていければと思っています。
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青木誠(あおき まこと)
営業部マーケティング室
チームリーダー
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- 企業名
- 株式会社アガルート(外部サイト)
- 関連リンク
- アガルートアカデミー(外部サイト)
- 所在地
- 東京都
- 従業員数
- 46名(2021年2月末時点)
- 事業内容
- オンライン予備校「アガルートアカデミー」の運営,出版事業ほか
文:水谷美由紀(ヤフー株式会社)
当記事は2021年2月の情報をもとに構成しています。掲載内容、所属団体、部署名等は、取材時のものです。