全国13拠点で人材派遣、人材紹介事業を展開するヒューマンステージ株式会社(以下、ヒューマンステージ)は、近年、LINE広告を活用して、職種や地域特性に合わせた求人広告を出稿しています。同社の代表取締役専務で、デジタルマーケティングを担当する玉置耕介さんに、LINE広告を使った取り組みや得られた成果について話を聞きました。
的確な人材派遣・紹介のため、LINE公式アカウントにユーザーを集める
一般的に人材サービスでは、求人募集のある職種や地域特性によって、求められる人材の年齢やスキルが異なります。ヒューマンステージでは主に事務職と製造業の求人を中心に取り扱っており、より的確に人材の派遣や紹介を行うため、国内月間利用者数9,000万人(2021年12月末時点)を擁するLINEに注目しました。
「弊社から派遣、紹介する人材を効率良く確保するにあたり、まず2017年7月にLINE公式アカウントを開設しました。以降、求職者を面接する際に友だち追加用のQRコードを読み取ってもらい、友だち数の増加を図ってきました」
その後、自社のLINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに対して、求人情報や口コミのインセンティブとして現金をプレゼントするキャンペーンなどの情報を発信しましたが、「前提として友だち数が多くなければ、メッセージ配信の効果も期待できないことに気づいた」と、玉置さんは振り返ります。
「以後、弊社サービスサイトや求人に応募いただいたユーザーに送る自動返信メールに、LINE公式アカウントの友だち追加ボタンを設置しました。地道な施策ですが、現在、8,800人を超えるユーザーが友だち追加してくれました(2022年2月時点)」
LINE公式アカウントで配信したメッセージは、テキストや画像はもちろん開封数やクリック数などを一覧化し、全国に13カ所ある同社支店の担当者間で資料として共有しています。「メッセージ内容によって反応に違いが出ることを知見として蓄えることで、配信効果を高める狙いがある」と玉置さんは話します。
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LINEユーザーにフィットするシンプルかつわかりやすい広告づくり
同社はLINE公式アカウントで既存ユーザーへの情報発信を強める一方、新規ユーザーへのアプローチを模索していました。
そこで、求人情報を掲載したWebサイトへの流入を増やすため、2021年11月からLINE広告への出稿を開始しました。出稿にあたって、どんなユーザーが自社の広告を見てくれるか具体的にイメージしたそうです。
「LINE広告で表示される求人広告に興味を持つユーザーは、おそらく家族や友人とのメッセージのやりとりなどLINEで別のことをしているときに広告を見つけ、クリックする人がほとんどだと思います。そのため、広告がなるべく多くのユーザーの目に留まるように、クリエイティブも求人の特徴やメリットがわかりやすく伝えられるものになるように心がけています」
広告は個別の求人情報ページにリンクさせ、ユーザーのコンバージョンを促しています。LINE Tagを設置して、応募フォームがあるページに訪れたユーザー数と、実際に応募完了したユーザー数を計測することで、運用改善につなげているそうです。
また、求人情報に合わせて年齢や地域をやや広めに設定するターゲティングのほか、自社の基幹システムで登録されたユーザーの情報を活用したリターゲティングなども実施。エリアによって人気の職種や条件が異なるため、クリエイティブに含める情報はもちろん、入札についても各支店の担当者に一任するなどして、「現在は広告の“勝ちパターン”を探っている段階」だと玉置さんは話します。
「コンバージョンに設定している応募完了に至らなくても、求人情報ページを訪れることで弊社の認知が高まればと考えています。2022年1月からは出稿金額もアップして本格運用を始めていますが、昨年12月と比較するとCPAは約40%抑制できており、今後の伸び代を感じています。
大手の求人媒体と比べて、地域特性などフィットする求人情報を発信できるのが弊社の強みです。今後は、LINE広告で新規ユーザーの獲得を進めながら、求職者にとってより使いやすく、メリットの多い求人媒体になるようサービスを強化していきたいです」
(公開:2022年2月/取材・文:高柳圭)
※本記事内で紹介した実績は、すべてヒューマンステージ調べ
※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです
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