完全個室のマンツーマントレーニングサービスを展開している株式会社RITA-STYLE(以下、リタスタイル)。現在は九州と関東を中心に11店舗を運営し、本社と各店舗でLINE公式アカウントを運用するほか、LINE広告を活用した新規客獲得にも取り組んでいます。LINEの法人向けサービス活用について、リタスタイル マーケティング部の村田 涼さんに話を聞きました。
2つのアカウントを使い分け、ユーザーの集客やリピートを促進
リタスタイルは一般的なスポーツジムと異なり、専属トレーナーがユーザー1人ひとりに合わせた個別指導を行う「マンツーマントレーニングサービス」を提供しています。業態に合わせて、ユーザーとより密なコミュニケーションが取れる手段を模索する中で、同社は2018年5月にLINE公式アカウントを開設しました。
同社は主に2種類のLINE公式アカウントを運用しています。体験レッスンの受付やキャンペーン情報の発信に使う本社のLINE公式アカウントと、トレーナーがユーザーの食事管理やトレーニングに関する質問にLINEチャットで答える各店舗のLINE公式アカウントです。2つのLINE公式アカウントで、集客からリピート促進へとつなげています。
「LINEは個々のお客さまとコミュニケーションが取りやすいことから、エンゲージメントが高くなる傾向がある」と語る村田さん。現在、2名で本社のLINE公式アカウントを運用しながら月10件ほどの問い合わせに対応し、多い時には約半数のユーザーが入会するそうです(同社調べ)。
効率的なターゲティングで潜在ユーザーにアプローチ
リタスタイルは新規の顧客獲得を目指し、「LINE広告」でユーザーに幅広くアプローチを行っています。以前から他社のディスプレイ広告やリスティング広告にも出稿していましたが、「弊社の主要なターゲット層である40代女性によりアプローチするため、LINE広告に注目した」と村田さんは振り返ります。
(出典:LINE Business Guide)
LINE広告を配信する際は、サイトにアクセスしたことのあるユーザーをリターゲティングする「オーディエンス配信」、体験レッスンの申し込みや入会したユーザーに似た属性のオーディエンスに広告を配信する「類似配信」などの配信機能を活用しています。
また、遷移先にはトレーニング内容を紹介したLPや、ダイエットに関するアンケートLPを適宜用意。LPを見た潜在ユーザーにダイエットへの意識を自然と高めてもらえるようなコンテンツを揃えて、体験レッスンの申し込みへとつなげています。
他の広告サービスに加えてLINE広告に出稿した結果、アプローチできるユーザーの母数が大幅に増加。さらに、LINE広告は他の広告媒体と比べて半分ほどのCPA(顧客獲得単価)で運用できているといいます。
主に顕在ユーザーを対象にしたLINE公式アカウントと、潜在ユーザーを対象にしたLINE広告。2つのサービス活用と今後の展望について、同社の村田さんは次のように語ります。
「マンツーマントレーニングは1人ひとりのニーズに応えることが重要なため、LINE公式アカウントを通じてお客さまとの関係性を強化できる点がたいへん魅力的です。LINEでコミュニケーションを取った後に入会いただいたお客さまは、リタスタイルについて理解が深まった上でサービスをご利用いただいていることもあり、満足度も高いと感じています。
今後はLINE公式アカウントの『ステップ配信*』を活用するなどして、アカウント運用の負担を軽くしながら情報発信し、同時にLINE広告のCPAもさらに抑制させたいです」