「アリトル」は、東京都内と神奈川県を中心に12店舗を展開するタピオカ店です。自社のブランド認知の向上とキャンペーン情報を効率的に伝えるため、2019年6月以降、LINE公式アカウントを全ての店舗で開設しました。取り組みの内容について、アリトルを運営する株式会社ECO 管理部 周 燕萍(シュウ エンヘイ)さんに話を聞きました。
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国内で広く浸透したLINEだからこその安心感
アリトルは12店舗全てで個別のLINE公式アカウントを開設し、主にシーズンメニューのお知らせなどを案内しています。また、全店舗共通で友だち追加時のあいさつメッセージを揃えるなど、ブランドの統一感を演出。Webサイトの各店情報ページに友だち追加のQRコードを掲載したり、店頭で案内するなどしたりして、1店舗につき数百人の友だちを獲得しています。
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LINE公式アカウントの運用を担当する周さんは、「国内にいるほとんどの人が使っているアプリなので安心ですし、お店の情報発信に欠かせないと思った」とLINE公式アカウントの開設理由を振り返ります。
また、アリトルを利用する主な顧客層が10〜30代の若い女性ということもあり、LINE公式アカウントでもフランクなメッセージ内容や絵文字を使うことで、親近感を感じてもらえるように工夫しているといいます。
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コロナ禍におけるデリバリーの全店売上が200%伸長
2020年3月末、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大する中、アリトルは営業時間の短縮に踏み切りました。「特に、オフィス街などの近くにある都内の店舗は、売上ダウンが深刻だった」と周さんは語ります。その状況を受けて3月上旬からデリバリーサービスをスタートさせ、以降、各店のLINE公式アカウントで定期的に告知しました。
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結果、2020年3月と4月を比較して全店のデリバリー売上が200%増加しました。また、LINE以外の各種SNSでも同様の情報発信を行いましたが、アリトルが独自に行った調査によると、「LINEでデリバリーサービスについて知った」と答えたユーザーは全体の約3割に上ったそうです。
LINE公式アカウントを活用した取り組みについて、株式会社ECOの周さんは次のように総括します。
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「LINE公式アカウントは、当社のように新しいブランドがお客さまに情報を直接届けられるという点で大変便利なサービスです。料金プランまずは無料から初めて、あとから有料プランに切り替えられる“気軽さ”も良いですね。
コロナ禍ではデリバリーサービスの告知で重宝しましたが、お客さまに来店いただき、『次はどのタピオカを飲もうね』など、おしゃべりしながら商品をお楽しみいただきたいのも本音です(笑)。今後も新メニューのご案内など、さまざまな情報発信を行っていきたいと思います」
LINE公式アカウント
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(公開:2020年8月)
※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです