東京都港区で、中古車購入にかかる業者オークションの代行やその販売を行う株式会社ファンタジスタ(以下、ファンタジスタ)は、購入や売却を希望するユーザーとの連絡を円滑に行うため、2020年1月から本格的にLINE公式アカウントを運用しています。同社 代表取締役の慶徳さんに、LINE公式アカウントの活用について話を聞きました。
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業者オークションとは? LINEで動画を送信し、やさしく解説
ファンタジスタは自社で在庫を持たず、ユーザーが希望する車種や価格をもとに業者専用のオークションで中古車を落札し、それを販売するビジネスを展開しています。以前から慶徳さん個人のLINEアカウントでユーザーと連絡を取っていましたが、会社設立から10周年を迎えた2020年1月、法人としての信頼性を担保するためにLINE公式アカウントの本格運用をスタートさせました。
「ユーザーと直接つながることができるLINEの利点を生かし、ファンタジスタがどのような事業を展開しているか、わかりやすく伝えたかった」と語る慶徳さんは、LINE公式アカウントを友だち追加した際のあいさつメッセージで動画を送信しています。
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動画をはじめ、リッチメニューで使用するクリエイティブは外部パートナーと協業して雰囲気を揃えて作成。車という高額商品を扱うため、「わかりやすさと同時に、親しみやすさも大切にしている」と慶徳さんは語ります。
高額商品を扱うため、LINEを使ってきめ細やかなユーザーケアを行う
ファンタジスタは電話や自社サイトからも問い合わせを受け付けていますが、原則、ユーザーの許可を得た上で、LINEチャットを用いて対応しています。
テキストで履歴を残せることでトラブル防止になり、実際の中古車の写真もLINEアプリと同じ感覚でユーザーに送信が可能。「社員は緊張感を持って高額商品を扱う商談に臨み、必要に応じて他のメンバーがフォローできるのもLINEチャットの活用メリットのひとつ」と慶徳さんは話します。
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現在、ファンタジスタのインターネット事業部では一部の例外を除き、全体の9割のユーザーとの連絡をLINE公式アカウントを通じて行っています。同事業部のメンバー10人で、月に約50件の問い合わせに対応。さらに、新車販売や買取り依頼も含めると150件以上の問い合わせがあるといいます(2020年10〜12月実績の平均、同社調べ)。
LINEのサービス活用について、慶徳さんは次のように総括します。
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「ファンタジスタのお客さま対応は、まさに『LINEありき』だと感じています。さまざまな業界で、お客さま1人ひとりにあったサービスを提供するのが当たり前になっていますから、LINEの活用はごく自然な流れです。今後もLINE公式アカウントを通じて、車を『安く買い、高く売る』お手伝いをしていければと考えています」
LINE公式アカウント
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(公開:2021年3月)
※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです