岐阜、愛知、三重の東海3県で13店舗を展開する「JPCスポーツ教室」。子どもから大人まで幅広い年齢層を対象に、少人数制で体の使い方や体幹トレーニングを中心とした指導を行っています。同教室はフランチャイズ経営で、運営方針は各店舗のオーナーに任されていますが、共通してLINE公式アカウントを用いた業務効率化を推し進めています。2021年1月に新規オープンしたJPCスポーツ教室安城店のオーナーである株式会社アドシップ代表取締役の稲垣百合加さんに、同教室におけるオンラインコミュニケーションや新規集客の方法について話を聞きました。
教室の生徒、約180名の9割がLINE公式アカウントの友だちに
JPCスポーツ教室安城店には180人程の生徒が在籍し(2021年8月現在)、うち9割以上がLINE公式アカウントの友だち登録をしています。新規集客はチラシのポスティングや口コミがメインとなっていますが、入会時に配布する入会キットに友だち追加用のQRコードをつけ、「連絡網」としてLINE公式アカウントを利用しています。
ユーザーとのコミュニケーションには、主にLINEチャットを活用しています。同教室は1日に5回授業を開講しており、その予約や止むを得ずキャンセルをする場合に、チャットで連絡を受け付ける仕組みです。基本的に教室にはスタッフが2名常駐しているので、営業前か各回の授業の空き時間でLINEチャットからの連絡に対応するようにしています。
生徒の7割は周辺地域に居住する小学生以下の子どもたちで占めているため、送り迎えをする保護者の都合でキャンセルが発生することもよくあり、1日に5〜6件はチャットが寄せられるといいます。電話と異なり、チャットでは指導時間以外でも生徒を担当するスタッフが問い合わせにスムーズに対応できるため、「少人数制を強みとする弊社にとって、サービスの質を向上させる上で大きなメリットになる」と稲垣さんは語ります。
参加者の7割が入会するイベント情報をLINE公式アカウントで配信
JPCスポーツ教室安城店で月に1回のペースで実施される「施設内見学会」では、同教室の紹介のほか、実際に授業を体験できるなどのプログラムが用意されています。
こうした見学会やその他イベントに関する情報はLINE公式アカウントで発信され、既存ユーザーの口コミで参加を希望するユーザーが多くいるそうです。これまで実施したイベント参加者には約190組560名が来場し、うち実に7割が入会につながっており、地域密着店ならではの口コミ効果で生徒数を増やしています。
現状、JPCスポーツ教室安城店のLINE公式アカウントは既存ユーザーとの連絡手段としての活用がメインですが、今後の展望について稲垣さんは次のように話します。
「授業の様子をLINEチャットでお送りすれば、保護者にお子さまの成長の過程を知ってもらえますし、教室との関係性がより強くなると考えています。また、授業単位で小さなLINEグループなどをつくれれば、個人情報に留意しながらコミュニティーとして親密度も上げられるかもしれません。また、今後は教室の周辺エリアにターゲティングを絞ってLINE広告を配信するなどして、さらなる新規集客を模索していきたいです」
LINE公式アカウント
(公開:2021年8月)
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