全国の主要都市に設けた教室(10校舎)と、オンラインによる韓国語レッスンのサービスを提供する株式会社K Village Tokyo(以下、ケービレッジ)は、リーズナブルな料金システムに加え、韓国メディアの運営、韓国への留学サポートなどで多くのユーザーに支持される日本最大の在籍生徒数を誇る*語学教室です。新規のユーザー獲得やレッスン予約の効率化を目指してLINE公式アカウントを活用するケービレッジで、デジタルマーケティングを担当する取締役の山本隆さんに取り組み内容や得られた効果について話を聞きました。
※出典:日本マーケティングリサーチ機構(2021年2月期調査)
友だち追加をマイクロコンバージョンとして、デジタル施策の活性化を目指す
韓国語を学ぶきっかけとして、近年はビジネスや勉学のためだけでなく、音楽やドラマをはじめとする韓国文化への興味からスタートする人も少なくありません。そうしたライト層にとって、在籍生徒数No.1という安心感、1レッスン550円という手頃な価格や、マンツーマンレッスンも用意するケービレッジの授業は利用ハードルが低く、近年だけで数千人を超えるユーザーが同社のサービスを利用してきました。
ついてまとめたブログがあり、週に2〜3回更新されている
ライト層が関心を示すブログコンテンツを有するケービレッジのWebサイトは、現在、月間100万PVを記録しています。しかしここ数年、PVは右肩上がりだったにもかかわらず、サイト経由のコンバージョン(体験レッスンの申し込み)が伸び悩んでいました。そのため、「マイクロコンバージョンを設けて、より多くのお客さまに弊社サービスを利用いただく接点を増やす必要があった」と山本さんは振り返ります。
同時に、従来電話で行っていたユーザー対応を減らし、業務を効率化することも社内で求められていました。一時はネイティブアプリの開発も検討したそうですが、よりクイックに導入できるLINE公式アカウントを2018年10月に開設。友だち数をKPIとして設定し、運用を開始しました。
ケービレッジのLINE公式アカウントの運用は5名体制で、Webサイトと同じく韓国文化に少しでも興味のあるユーザーに向けて、さまざまな情報発信を行っています。
韓国文化に関するさまざまな情報を週1回配信している
また「まずは体験レッスンを受けたい」と思ったユーザーがアクションしやすくなるように、リッチメニューに体験レッスン申し込みへのリンクを設置。マイクロコンバージョンである友だち追加後、LINE上でのコミュニケーションでライト層を育成し、コンバージョンにつなげられるようアカウントを設計しています。
教室内での新型コロナウイルス(COVID-19)の感染対策など
ユーザーに届けたい情報リンクを設置
ケービレッジのLINE公式アカウントは、教室がない地域のユーザーからも多く友だち追加されているそうです。これについて山本さんは「自社サービスと親和性の高いエリアを分析する際にも役立つだけでなく、今後の出店計画の判断材料にもなる」と語ります。
友だち数の伸びがコンバージョン数増加にもつながる
2021年6月時点で、ケービレッジのLINE公式アカウントは30,000人以上のユーザーに友だち追加されています。主にWEBページでの「友だち追加」ボタンの設置、体験レッスンを申し込み、来校したユーザ―への声がけなどで友だちを集客してきました。
また、タイムラインに1日に1〜2回、自社で運用する他のSNSと連動した投稿や提携する韓国情報メディアの記事を投稿することで、自社のアカウントを友だち追加していないライト層の認知拡大も図っています。
LINE公式アカウントを活用した取り組みや今後の展望について、山本さんは次のように総括します。
「LINE公式アカウントの導入以降、マイクロコンバージョンを活かしたコンバージョンも増え続けています。その中でリッチメニューの見せ方をシーズンごとに変えるなど、改善点に気づくこともできました。現在はメッセージを一斉発信していますが、今後は地域別に情報を出し分けていきたいと考えています。LINE公式アカウントは来校したことのない潜在顧客とも“つながり”を持てるので、LINE上でのコミュニケーションを活性化して弊社のサービスをより多くのお客さまにご利用いただきたき、企業理念の『日韓最大のコミュニティ作成』に向けて、LINE公式アカウントをより活用したいと思っています」
LINE公式アカウント
(公開:2021年6月)
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