maxplusは約1,200坪のスペースにさまざまなアイテムを取り揃え、実演販売や商品を使った空間ディスプレーなどで商品訴求を行っています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「対面販売のみのビジネスモデルでは、この難局を乗り切れない」と感じ、2020年5月に店舗初のECサイトをオープンしました。

現在、2020年3月に開設したLINE公式アカウントのほか、各種SNSを使った情報発信を通じてユーザーをECサイトへ誘導していますが、1日のアクセス数はピーク時で約8割がLINE経由であることから「送客力の高さに驚いている」と外間さんは語ります。

また、動画クリエイターという顔も持つ又吉さんのスキルを生かし、maxplusではオリジナル商品のPRに関してインハウスで動画を作成した上で配信を行っています。LINE公式アカウントで配信した動画の再生数は、他社SNSと比べて6倍になることもあり、「スピーディーにユーザーの反応を生み出せるツール」として活用されています。

多種多様なアイテムを扱うmaxplusでは、LINE公式アカウントのさまざまなメッセージ機能を活用して商品を訴求しています。例えば、年齢・性別などの属性を絞り込んでメッセージを配信することで、コロナ禍で需要が増えている商品の販促を行いました。

また、リッチビデオメッセージも頻繁に活用しています。動画は静止画に比べて情報量・インパクトに優れ、商品に対するユーザーの興味を喚起しやすいというメリットがあります。「動画は即効性のあるLINEと相性が良い」と又吉さんが力説するように、LINE公式アカウントでオリジナルマットレスのPR動画を配信したところ、配信前と比較して1カ月あたりの商品売上本数が3倍に伸長したといいます。

ECサイトの販促と並行して、クーポン機能も定期的に活用しています。6月に配布したリピーター向けのクーポンは「店舗購入のみ」という制限を設けたにもかかわらず146人ものユーザーが利用し、320万円の売り上げをつくり出しました。

また、クーポンをフックに友だち追加を促すことで、約6,000人（2020年8月時点）の友だちを獲得。以前、Twitterでインセンティブをフックにしたフォローキャンペーンを実施した際は、週に20人ほどの増加ペースでしたが、LINEでは1週間の友だち追加数が250人に上ることもありました。

現在は配信時間と開封率の関連性などを検証しながら、よりお客さまに利用されるクーポン活用を模索しているということです。

LINE公式アカウントを活用した取り組みについて、maxplusの又吉さんは次のように総括します。

（公開：2020年8月）

※本記事内の数値や画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです

業界別 LINE公式アカウント活用例