有限会社ラディックは、プロのカメラマンに撮影を依頼できるウェブサイト「パーティフォト」を運営し、ライフイベントを写真に残すサービスを提供しています。ユーザーとのやりとりを円滑に行う目的で、2015年にLINE公式アカウントを開設したパーティーフォト代表の佐藤さんに、運用や友だちの集め方などについて話を聞きました。
サイト上での案内や広告を活用して、1,000人超の友だちを獲得
結婚式やお宮参りは、人生における一大イベント。1人でも多くの「晴れの日」を写真に残すため、撮影スキルの高いカメラマンを派遣したいという思いから、佐藤さんは2015年にパーティーフォトを立ち上げました。
「ユーザーとやりとりする際は、メールよりも使い慣れたLINEが便利」と考えた佐藤さんは、サービス立ち上げとほぼ同時にLINE公式アカウントを開設。Webサイトの至るところに友だち追加ボタンを設置し、友だちを集めてきました。
そのほか、LINE公式アカウントの友だち追加広告を2020年春に初めて利用し、4月上旬から約1カ月にわたり出稿しました。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大で全国的に緊急事態宣言が発令された時期と重なったため、「実際の友だち獲得や申し込みよりも、まずは広告の反応を確かめることに注力した」と語る佐藤さん。引き続き、2021年も友だち追加広告を出稿する予定だといいます。
クリエイティブに使用した友だち追加広告
ユーザーの利便性を考え、すべてのやりとりにLINEチャットを利用
現在、パーティーフォトへの問い合わせのうち7割はLINE経由で、残り3割はメール・電話で寄せられます。これについて佐藤さんは「PCを持っていないお客さまも多いので、LINE経由の問い合わせが自然と増える」と分析。ユーザーとのやりとりは個別のコミュニケーションが可能なLINEチャットを利用して、撮影の依頼はもちろん、料金の見積もりや撮影当日のスケジュールについても細かにやりとりを行うことで、ユーザーの満足度向上につなげています。
また、結婚式で使用する新郎新婦のプロフィール用動画の制作も無料で行っています。動画素材を提供してもらう際、「スマホのフォルダにある画像や動画をそのまま送信できて便利」と、LINEチャットを活用したやりとりはユーザーからも好評だといいます。
コロナ禍の影響を受けて結婚式そのものが激減し、2020年は前年比で売り上げが6割減となりました。しかし、2021年に入ってからはLINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに対して「どのような写真サービスを期待するか」についてヒアリングを行うなど、新たなサービス創出にも余念がありません。
今後のLINEのサービス活用について、佐藤さんは次のように総括します。
「結婚式の撮影は、同じお客さまから何回もお声がけいただくものではありませんが、式の後、お宮参りや七五三の撮影をご依頼いただくケースやLINEを通じた友人・知人へのご紹介なども多くあります。今後はシチュエーションにこだわらず、例えば就活用の証明写真の撮影など、ユーザーのあらゆるライフイベントを写真でお手伝いしたいと思います」
LINE公式アカウント
(公開:2021年3月)
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