今回の事例は、さらなるスマートシティ化を目指す甲斐市によるLINEリサーチ活用事例になります。市民の声を反映することを目指している甲斐市におけるLINEリサーチを活用した事例やおすすめポイントなどをお伺いします。
1. 普段の業務内容をお聞かせください
市広報誌の作成や市公式ウェブサイト・SNSの管理運営を行っています。取材等で市内を駆け巡っています。
2 LINEリサーチのご利用の経緯を教えてください
本市では、さらなるスマートシティ化を掲げており、その1つとして、SNSを活用して市民の声を聴く新たなツールを検討していました。
その中で、私たちが目指していた「早く、多く、効率的に」を具体化してくれるツールとして、市民にとってもわかりやすいLINEリサーチの仕組みに着目しました。
そして、コロナ禍における対策やワクチン接種についての市民の意見を広く伺い、市民の思いを今後につなげていくことを目的に、今回、LINEリサーチを初めて活用することにしました。
今回LINEリサーチで活用したのは、オープン型リサーチの仕組みです。
オープン型リサーチは、LINEアプリを入れている人であれば誰でも簡単に回答ができるため、市民の声を早く、多く集めるのに適したツールでした。
アンケート回答数を増やす対策として、本市が持つLINE公式アカウントのフォロワーだけでは回答数としてもの足りない状況だったため、TwitterやFacebookなどの公式SNSを駆使し、LINEリサーチのアンケートURLを配信・アンケートに回答いただくこととしました。
その結果、わずか3日で、2,000件以上の回答を集めることができました。
▼以下は甲斐市のTwitterとLINE公式アカウントによるアンケートメッセージです
さらに、今回、オープン型リサーチにある「自動友だち追加」の機能を取り入れました。
これは、TwitterやFacebookなどからアンケートに回答してくれたユーザーが、甲斐市のLINE公式アカウントの友だちに追加される仕組みです。甲斐市LINE公式アカウントの友だちを増やすことで、多くの市民に、「直接メッセージを送ること」が可能となり、市の情報発信を高めるために、とても効果的な仕組みだと感じました。
4. LINEリサーチを利用してみて感想をお聞かせください
本市でこれまで主に行ってきた郵送等でのアンケートに比べ、準備期間や回答結果の集計時間が格段にスピードアップし、業務の効率化につながりました。
アンケートの回答では、若い世代だけでなく、70歳以上の年代のみなさんからも回答をいただくことができ、あらゆる世代にリーチが可能だと感じました。
また、アンケートに答えてくれた方には、謝礼としてLINEポイントをプレゼントする機能を付けたことで、
わずか3日間で、2,000人以上の回答数、900人以上の友だち追加をいただき、期待していた効果を実感することができました。
5. 今後のLINEリサーチの活用展望については?
今年度は、複数回のLINEアンケートを予定しています。市民の生活に寄り添えるようなLINEアンケートを実施していきたいです。
また、市民の声は、LINE公式アカウントをはじめとするSNSはもちろん、市の広報誌など、さまざまなアプローチで聴き、本市のさらなる発展につなげていきたいです。
6. LINEリサーチのおすすめポイントはありますか?
LINEのオープン型リサーチは、フォロワーだけでなく、LINEユーザーであれば様々な方にリーチができます。
コミュニケーションツールとして、若い世代だけでなく、幅広いの世代のみなさんの生活に根差したLINEは、さまざまな年代の意見を聞くことができるサービスだと思います。
時代に即した新たなコミュニケーションの方法として、良い手段の1つだと感じています。
甲斐市が実施した、LINEリサーチのオープン型リサーチ。
LINEユーザーであれば、QRコード※やアンケートURLなどを利用してLINEアプリからアンケートを実施できるメニューです。
※QRコードは、(株)デンソーウェーブの登録商標です。