26万人を超える外国人登録者に求人情報を提供するサイト「YOLO WORK」など、日本最大級の外国人向けメディアサービスを運営する株式会社YOLO JAPAN(ヨロ ジャパン)。2023年6月、同社は求人サイト「YOLO WORK」の認知度を高め、新規契約を得るために「Yahoo!広告 検索広告」を開始。広告運用担当者が2人と限られたリソースの中「Yahoo!広告 検索広告 初期設定サービス」を利用することで数日のうちに運用をスタートしました。
その後「広告設定まるっとおまかせサービス」をフル活用して最適な検索キーワードを設定し、他媒体と比べ顧客獲得単価(CPA)を10%以上低く抑えることに成功されました。活用したサービスや同社の広告運用について、マーケティング部の森山慎也氏(以下、森山氏)に話を伺いました。
・外国人採用に興味のある企業に検索広告でアプローチすることで認知度を高め、新規契約を増やしたい
・「Yahoo!広告 検索広告 初期設定サービス」を活用し、自社でほぼ設定することなく短期間で広告運用をスタート
・「広告設定まるっとおまかせサービス」を活用し、手間を省きつつ最適なキーワード設定を実現
・資料請求を成果とした顧客獲得単価(CPA:広告費用 ÷ 資料請求数)は他の媒体と比較し10%以上改善
・新規契約に至る割合は他の媒体と比較して約140%向上
Yahoo!広告 検索広告を初めて利用される方向けに、広告の掲載開始までに必要な初期設定(キーワードの選定・広告文章の作成・入札価格の設定・広告管理ツールの設定)を、Yahoo!広告の専門スタッフが無料で代行するサービス。
Yahoo!広告 検索広告をご利用中の方向けに、クリック率の向上が見込める機能(レスポンシブ検索広告・広告表示アセット・キーワード設定)のうち広告主の希望もしくは未導入の部分を、広告主の商材やサービスにあわせて、Yahoo!広告の専門スタッフが【設定・入稿、配信開始まで】代行する無料サービス。
担当者は2人、1媒体で手一杯だった広告運用
YOLO JAPAN社では、外国人向け求人情報を掲載するサイト「YOLO WORK」の認知度を高め、多くの企業から求人広告を出稿してもらうために、2023年6月からYahoo!広告 検索広告(以下、検索広告)を活用してきました。
「外国人向け求人サイトは、今はまだ『1強』と言えるほどの存在はなく、多くの企業がしのぎを削っている状況です。弊社が一歩抜け出すためにも、企業の決裁権者に向けてYOLO WORKを訴求したい。そのためには、外国人採用に興味のあるような企業や事業者に、われわれのサイトへスムーズにたどり着いてもらう必要があります。しかし、SEO(検索エンジン最適化)を工夫してみても、なかなか弊社のサイトが検索上位に上がってきませんでした。そこで、検索広告を活用することにしたのです」
当初は他社の広告媒体から運用を始めましたが、その時は「ヤフーの検索広告も使ってみたいけれど、手をつけるのはまだ半年以上先のことになるだろう」という、漠然としたイメージを持っていたそうです。
「広告運用担当者は私を含めて2人しかいないため、出稿媒体が一つ増えるとかなりの人的リソースを割かれることになり、下手をしたらどの媒体の運用も手が回らなくなってしまう可能性すらあると思っていました」
申し込みから数日で広告作成が完了した「初期設定サービス」
そんな時に見つけたのが、「Yahoo!広告 検索広告 初期設定サービス」でした。さっそく詳細を調べてみた森山氏は、ヤフー(現 LINEヤフー)のスタッフが無料でキーワードや広告文、広告管理ツールの初期設定を代行してくれるこのサービスならば、現状の体制でも運用を始められると感じたそうです。
「作業量の多い広告の初期設定を全部お任せできるなら、検索広告を一度やってみてもいいかなと心が動きました。そこで早速、申し込みをしました」
返信が来るまでに1~2週間はかかるだろう、と思っていたそうですが、申し込みから数日後、「申し込みフォームの入力内容をもとに広告を作成しました」という連絡が来ました。
「他媒体で掲載していた広告内容の一覧をヤフーの担当者に送るだけで、簡単に検索広告を始めることができました。たった数日で、いつでも広告をスタートできる状態になっていたのには、とても驚きました」
さらに、検索広告の運用開始から数日後、ヤフーの担当者が考案した新たな検索キーワードを「追加しておきました」という旨のメールが届きました。そのサポートの手厚さに、森山氏は再び驚いたといいます。
「効果的な検索キーワードをヤフー側から自発的に提案してくれて、すごく感動しました。私は広告のプロというわけではなく、『こういうキーワードが検索されているんじゃないか?』という感覚で広告運用をしている面もあって不安があったので、学びにもなりましたし、寄り添ってもらえたという安心感もありました」
「広告設定まるっとおまかせサービス」で最適なキーワード設定
検索広告の出稿開始後は、「広告設定まるっとおまかせサービス」を何度も利用しているYOLO JAPAN社。コンバージョンの指標として定めている資料請求につながることが期待できる最適なキーワードの設定を、ヤフーの専門スタッフの提案を受けながら探ってきました。
「当社内で広告予算を投下して資料請求のリードをどんどん獲得しようという時期でした。しかし、許容範囲内の顧客獲得単価に収めるためには、より適切な検索キーワードを次々と足していく必要があります。それなら、ヤフーのスタッフにお願いした方が的確なのではないかと考えました。いつもスピーディーに対応してもらっています」
顧客獲得単価10%以上改善、決裁権者へのリーチに手応え
「広告設定まるっとおまかせサービス」を活用し、専門スタッフのサポートを受けながら、より効果的な検索キーワードを追求していった結果、資料請求数は右肩上がりに増えていきました。
「複数の媒体に広告を出稿していますが、検索広告は、資料請求に至る顧客獲得単価が他媒体に比べて10%以上低く、かつ商談に入る割合が高いという満足な結果を得ることができました。新規契約に至る割合は他媒体と比較すると約140%向上と、相当コスパがよいと感じます」
その理由として、検索広告では決裁権者に近い人にリーチできているという感触があるからだといいます。
「われわれは外国人採用を検討している顧客にアプローチをしたいので、ターゲットは企業で何らかの役職についておられる決裁権者の方、人事担当者や経営者の方などです。検索広告はそうしたユーザーの割合が他媒体よりも高いと感じています」
今後は広告ターゲットを潜在層にも拡大したい
森山氏は「今回の経験を通して、人手や時間がないという理由で検索広告を活用しないのはもったいないと感じた」と言い、次のように語ります。
「検索広告を使ってみると、広告運用のわずらわしさもなく、使いやすいし効果も出る。もっと早く知っていたら、その時点から活用していただろうなと思います。Web広告の初心者にも、最適なツールだと感じました」
現在では、自社の認知をさらに高めることを考えてターゲットを潜在層にまで広げ、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)を使うことも検討しているといいます。
「検索広告を活用することで、YOLO WORKやYOLO JAPANの認知向上に関しても一定の成果が上がったと考えています。これからはディスプレイ広告にも力を入れて、『外国人採用といえばYOLO WORK』というイメージを先行して伝え、外国人採用を意識していない潜在層に対しても認知度を高めていきたい。『YOLO WORKって、YOLO JAPANって、なんだか聞いたことがあるな、見たことがあるな』と、多くの人に感じてもらえるような存在になりたいと思っています」
企業名 | 株式会社YOLO JAPAN |
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所在地 | 大阪府(本社)
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事業内容 | 在留外国人向け求人掲載サービス「YOLO WORK」の提供や、在留・在日外国人向けライフサポートメディア「YOLO JAPAN」の運営など、日本最大級の外国人向けメディアを運営。求人情報のほかにも、賃貸物件案内、SIMカード販売、運転免許取得支援、在留資格変更・更新手続きの取次ぎなど多岐にわたるサービスを提供することで、外国人が日本で安心して暮らすための環境をサポートしている。
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サービス | 在留外国人向け求人掲載メディア「YOLO WORK」 |
(公開:2024年4月、取材・文/POWER NEWS編集部 小泉明奈)
本記事内のサービス、数値、画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです
本記事内の実績は取材先調べによる数値です
「初期設定サービス」は順次対応しており、設定が完了するまで1週間~2週間程度かかる場合がございます。あらかじめご了承ください