目的
全世界5,500万ダウンロード突破の人気作
Lilith Gamesは、「アート・オブ・コンクエスト」「ソウルクラッシュ」「AFK アリーナ」などのヒット作を持つゲーム開発企業です。2019年12月、リアルタイムストラテジーゲーム(Real-time Strategy:RTS)「Rise of Kingdoms —万国覚醒—」で日本市場に進出。ゲーム事業のノウハウに長けた広告代理店・サイバーエージェントの提案を基に、Yahoo!マーケティングソリューションによるプロモーションを導入しました。
ソリューション
獲得単価以外に目を向ける
アプリの重要なKPIは「CPI(cost-per-install:インストール単価)」です。ただし、ゲームの場合はCPIだけでは効果は測れません。獲得してもすぐ離脱されては意味がなく、課金率や継続率、リテンション率など、さまざまな観点でとらえる必要があり、最終的にはROAS(Return On Advertising Spend:広告回収率)、ROI(Return On Investment:投資利益率)に重きを置かなければなりません。
Yahoo! JAPANは、SNSなどのメディアに比べ、CPIが高いという印象を持たれがちです。一方で「30代以上男性」「富裕層」の割合が大きく、コアなゲームユーザー(=高継続率、高課金率)になりうる層が存在します。コストをコントロールしつつ、いかに高エンゲージメントユーザーを獲得するかが、重要になります。
そのために、コアユーザーが集まる外部メディアのデータと、Yahoo! JAPANのビッグデータを連携させ、ゲームコンセプトに合致するユーザーを効率よく獲得できるセグメントを抽出。それを基にカスタムオーディエンス配信を行うことで、「狙ったユーザー」だけを獲得することを目指します。
これまでもゲームセグメントはありましたが、検索キーワードや行動属性などによるターゲティングでした。今回は、共通するジャンルやキャラクターデザイン、声優など、新しい切り口でのセグメントを生成します。要件設定の背景には「コアなゲームユーザー」をターゲットにしているという点があります。コアユーザーはゲームの種類(放置系、RPG等)やキャラクター、声優など細部にこだわりがある場合が多く、ここを工夫することで、より精度の高いセグメント生成が可能になります。
成果
CPIを下げる!
※DTG_male:デモグラフィックターゲティング(性別:男性)
※DTG_male_CI_game:新ゲームセグメント全体ユーザー
※DTG_male_CI_ROK:新ゲームセグメント内の親和性の高いカテゴリユーザー(ROKと関連性が高いと判断したユーザー)
tCPI(target cost-per-install:目標インストール単価)を20ドルに設定、セグメントに基づき広告配信(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)を行い、クリエイティブの変更やCPCの調整などを行った結果、「DTG_male(性別で男性をターゲティングしたキャンペーン)」に比べ、「DTG_male_CI_game(メディアドメイン全体での閲覧ユーザー)」「DTG_male_CI_ROK (ROKと親和性の高いユーザー)」ともにCTRが約1.5倍増、CVRは2倍増となりました。CPIにおいては、属性キャンペーンと比較しても約半分という高い効果を得られました。
代理店担当者のコメント
趙 思蒙(ZHAO SIMENG)
株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 グローバル局 Chief Account Planner
蒋 瑾(JIANG JIN)
株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 グローバル局 Global department manager
- 企業・団体名
- 株式会社サイバーエージェント(外部リンク)
- 所在地
- 東京都
- 従業員数
- 5,139人(2019年12月20日現在)※連結
- 事業内容
- メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業の4事業を中心に展開。インターネット広告事業では、広告効果を最大化する運用力およびクリエイティブ力を強みに、AIを活用したアドテクノロジーなど総合的なソリューションを提供する。
※当記事は2020年5月の情報をもとに構成しています。掲載内容、所属団体、部署名、役職名などは、取材時のものです。
※新型コロナウイルス感染防止のため、リモートにて実施しています。
※取材/撮影/文:池亀 久美子(ヤフー株式会社)