ヤフー株式会社（以下、Yahoo! JAPAN）は、2020年7月1日、「Yahoo! JAPANトップページカスタマイズ企画 ライト版」をリリースしました。トップページカスタマイズ企画（TPC）は、Yahoo! JAPANのトップページに掲載される自由度の高いリッチな広告です。ライト版はTPCの演出イメージをテンプレート化することで従来よりも費用を抑え、納期を短縮しました。

どのような経緯でライト版が開発されたのか、担当デザイナー2名に商品リリースの背景についてインタビューしました。

Q.Yahoo! JAPANトップページカスタマイズ企画ライト版の開発背景について教えてください。

塚本: TPCは、広告主の業種や商品・サービスに合わせたオリジナルの広告を1から制作するため、どうしても費用や時間がかかってしまいます。「もっと手軽にTPCのようなことをやりたい」というのが、広告主からの要望でした。

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  ヤフー株式会社マーケティングソリューションズ統括本部事業推進本部販売推進部クリエイティブ企画 塚本 翼

そこで、Yahoo! JAPANトップページから広告に切り替わるアニメーションをテンプレート化し、広告主が保有する動画を活用することで、工数や予算を削減することを考えました。 TPCの過去事例で効果が高かったクリエイティブを分析しながら、どの広告にも合うような汎用的なものを開発し、「倒れる」「フェードアウトする」「分かれる」の3パターンを商品化しました。

※3パターンの演出アニメーションのイメージはこちらからご覧いただけます。

演出アニメーションイメージ（倒れる）

Q. 3パターンの演出アニメーションはそれぞれどのような特長がありますか？

河上： 「倒れる」は、一番インパクトがあり、ダイナミックな演出です。バナーがYahoo! JAPANのUIと一緒に前に倒れる大きな動きがあるので、没入感が得られると思います。

「フェードアウトする」は一番シンプルで、どのような商品・サービスにも合わせやすいです。どのパターンにするか迷ったら、まずは「フェードアウト」を試してみていただきたいです。

「分かれる」は動画サイズが16:9と他の2パターンより小さくなりますが、バナーは常時表示されている状態です。情報をより長く見せたい広告に向いています。

どのような広告でも合わせやすいように、なるべくシンプルな動きになるように調整しました。また、過去事例の実績から、ユーザーに離脱せず見てもらえる秒数や動きのタイミングなどを繰り返し検証し、テンプレートに適用しました。

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  ヤフー株式会社マーケティングソリューションズ統括本部事業推進本部販売推進部クリエイティブ企画 河上茉莉也

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  ユーザーに離脱せず見てもらえる秒数や動きのタイミングなどを繰り返し検証

Q.Yahoo! JAPANトップページカスタマイズ企画とライト版の活用例について教えてください。

塚本： TPCは直近だと動画配信サービスやゲームアプリなどで活用され、成果が出ています。SNSでの反響も大きく、広告のクリエイティブに関してもポジティブな言及が多いです。

ライト版は広告の動画素材があることが前提になっており、動画のラインアップが多い動画配信事業や映画事業、ゲーム事業などのエンターテイメント業界とは特に相性がいいと思います。

Q.ライト版の今後の開発計画など、展望を教えてください。

塚本： 今後は、業種や商品・サービスの特性に、よりマッチするようなテンプレートを増やしていきたいです。また、通常のTPCにも言えることですが、インパクトのあるリッチな表現をするには、データ容量の制約を意識する必要があります。今は通信環境の制約がありますが、今後第5世代移動通信システム（5G） が普及したときに、より奇麗な広告表現を提供できるように磨き込みをしていきたいです。画質を上げることで、商品・サービスのブランド価値や企業イメージの向上が期待できます。

また、ユーザーと広告主の距離感を縮めるような広告体験を設計して、より多くの広告主にYahoo! JAPANに出稿してよかったと思ってもらいたいです。 まずはライト版でTPCの効果を実感していただき、いずれは通常版も活用していただきたいですね。

河上： TPCの過去実績からクリエイティブの検証データも蓄積されてきています。
効果が高いクリエイティブを分析し、その要素をライト版に取り入れながら広告主の要望にどんどん応えていきたいです。

「Yahoo! JAPANトップページカスタマイズ企画 ライト版」を、ぜひご活用ください。
詳細は以下の資料をご覧ください。

関連リンク
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文：西村 由梨子（ヤフー株式会社）