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運用テクニック 公開日:2024.07.19

より最適な広告運用を目指す!オーディエンスリスト(高度なセグメント)の推奨運用手法

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)では、広告主の皆さまの広告効果最大化および運用負荷の軽減のため、オーディエンスターゲティングの刷新を進めてきました。この刷新によるオーディエンスリストの推奨運用手法とその活用事例について紹介します。

目次

オーディエンスリストターゲティングとは

オーディエンスリストターゲティングとは、さまざまな種類のデータソース(オーディエンスソース)を基にしたオーディエンスリストを広告グループに関連付けることで、リストに含まれるユーザーに広告を配信(または配信除外)できる機能です。オーディエンスリストターゲティングで利用するリストには、「オーディエンス」と「共通オーディエンス」の2種類があります。

刷新の概要

2023年2月に「オーディエンスカテゴリーターゲティング」が「オーディエンスリストターゲティング」に、2023年12月に「サーチキーワードターゲティング」も「オーディエンスリストターゲティング」の1つとして集約されました。これに伴い、オーディエンスリストに新規リスト種別である「高度なセグメント」が加わりました。

「高度なセグメント」とは

「高度なセグメント」は、任意のフリーワードを入力することで、フリーワードを基にした拡張と最適化を行い、ユーザーリストを作成し自動で配信できるターゲティング機能です。

 

登録した「キーワード」と、その「キーワード」と関連性が強いキーワードを検索したユーザー層に配信対象を拡張しながら、実際にアクションしそうなユーザー層に対して広告を配信します。このリストの活用により、今までアプローチできなかったユーザー層にも広告配信が可能となり、自動入札と合わせて活用することで、効率的にキーワードを追加、最適な入札を目指すことができます。
 

機能について

  • 1つの広告グループに対して、オーディエンスリストは「配信」と「除外」を合わせて10件です。「高度なセグメント」についてもこの10件に含まれます。
  • 検索期間・検索回数の指定はできません。システムが最適値に調整します。
  • 検索キーワードごとの分析レポートの出力はありません。

     

期待できる効果

「高度なセグメント」を活用することで、非リターゲティング領域のターゲティングとして、広告の配信対象を拡大しながら配信の効率化が可能です。サーチキーワードターゲティングと比較して、インプレッション数、コンバージョン数を増やすことができます。

また、獲得効率を維持、もしくは下がる懸念はあるものの、配信量拡大分に対して効率の良い配信が期待できます。効果の実例については、後述の活用事例をご覧ください。
 

運用推奨手法

高度なセグメント利用時におけるアカウント構造

高度なセグメント利用時におけるアカウント構造のポイントについては、以下のアカウント構造イメージを参考に、配信量や実績傾向、運用調整の方法に応じて柔軟に設計してください。キャンペーン、広告グループ、オーディエンスリスト、広告それぞれの単位で実績が十分確保されることが重要となります。

キーワード選定について

高度なセグメントとサーチキーワードターゲティングの違いは、ユーザーリストの作成において、フリーワードを基にした拡張と最適化を実施することです。そのため、キーワードが拡張される事を前提にキーワードを選定することが重要です。

拡張されるキーワードの概要
  • 上記はあくまでもイメージであり、拡張・配信を保証するものではないことにご留意ください

上図を踏まえて軸となるキーワードを決めてから、拡張させたい方向、目的に応じて掛け合わせるキーワード設定をおすすめしています。以下は「人材業種」の場合のキーワード選定イメージです。なお、トークン数が多くなると、意図しない方向に拡張される場合があるため、2トークン以内での登録を推奨しています。

活用事例

高度なセグメントを実施した案件において、実際に拡張・配信されたキーワード例を紹介します。登録キーワードやオーディエンスリスト作成の際の参考にしてください。

配信・拡張事例:金融

設定するキーワード株 買い方
配信対象のキーワード
(一部紹介)
ゆらぎ株 買い k
スペース有無株買い方
フレーズ一致

株 ネット取引 買い方

株 買い方 場所株式投資 買い方株券 買い方株買い方 〇〇證券
関連性の高いキーワードドル株 買い方証券 ドル 買い方

株 予想 評判

IPO株 買い方株 銘柄 探し方
ポイント

●「株」「買い方」両キーワードが拡張される

●「株」は同じ意味である「株券」「株式投資」まで含まれる

●さらに細かい「ドル株」「IPO株」の粒度まで拾えている

●反対に広い粒度である「証券」「投資」も含まれる

●「買い方」も「選び方」「評判」といったキーワードまで広がる

●意味は異なるが、同時に検索されると考えられる「売り方」も含まれる

  • ご紹介しているキーワードは実際に拡張・配信されたキーワードの一部のみとなります。
    また、まとめているキーワード事例は広告管理ツールではお出しできないものとなります。ご了承ください。

     

     

配信事例:化粧品・トイレタリー業種

サーチキーワードターゲティングと比較するとインプレッション数が倍増。また、顧客獲得単価(CPA)を抑えながらコンバージョン数やコンバージョン率が大幅に伸長し、サーチキーワードターゲティングと高度なセグメントの機能差分である拡張・最適化の影響で、リーチを広げながら獲得効率を上げることに成功しました。

サーチキーワードターゲティングとの比較(非指名キーワード)

実績値

  • 期間:2024年2月1日~2月27日
     

  • サーチキーワードターゲティングの実績を100%としたときの高度なセグメントの実績を指数化

登録キーワード

サーチキーワードターゲティングで登録していたキーワードの一部を選定し登録したことで、拡張・最適化の影響で配信量が増え効率良く獲得できるようになったと考えられます。
※1キーワードだけ新規のキーワードを登録

 

 サーチキーワード高度なセグメント
キーワードの種類非指名キーワード非指名キーワード
キーワードの個数6個12個

今回ご紹介した内容の詳細やその他の事例については、以下より資料をダウンロードしてご確認ください。

 

 



「高度なセグメント」では「運用工数の増加」「配信量の伸び悩み」「適切な入札価格の設定」などの課題解決のため、今後も検索キーワードのデータ活用の他、新たな機能拡張を検討していきます。ぜひご期待ください。

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