より最適な広告運用を目指す!オーディエンスリスト(高度なセグメント)の推奨運用手法
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)では、広告主の皆さまの広告効果最大化および運用負荷の軽減のため、オーディエンスターゲティングの刷新を進めてきました。この刷新によるオーディエンスリストの推奨運用手法とその活用事例について紹介します。
目次
オーディエンスリストターゲティングとは
オーディエンスリストターゲティングとは、さまざまな種類のデータソース(オーディエンスソース)を基にしたオーディエンスリストを広告グループに関連付けることで、リストに含まれるユーザーに広告を配信(または配信除外)できる機能です。オーディエンスリストターゲティングで利用するリストには、「オーディエンス」と「共通オーディエンス」の2種類があります。
刷新の概要
2023年2月に「オーディエンスカテゴリーターゲティング」が「オーディエンスリストターゲティング」に、2023年12月に「サーチキーワードターゲティング」も「オーディエンスリストターゲティング」の1つとして集約されました。これに伴い、オーディエンスリストに新規リスト種別である「高度なセグメント」が加わりました。
「高度なセグメント」とは
「高度なセグメント」は、任意のフリーワードを登録すると、登録した「フリーワード」と、その「フリーワード」と関連性が強い検索行動を行ったユーザーにも拡張し、最終的にその中からアクションしそうなユーザーを選定して広告配信できる機能です。
機能について
- 1つの広告グループに対して、オーディエンスリストは「配信」と「除外」を合わせて10件です。「高度なセグメント」についてもこの10件に含まれます。
- 検索期間・検索回数の指定はできません。システムが最適値に調整します。
検索キーワードごとの分析レポートの出力はありません。
期待できる効果
「高度なセグメント」を活用することで、非リターゲティング領域のターゲティングとして、広告の配信対象を拡大しながら配信の効率化が可能です。サーチキーワードターゲティングと比較して、インプレッション数、コンバージョン数を増やすことができます。
また、獲得効率を維持、もしくは下がる懸念はあるものの、配信量拡大分に対して効率の良い配信が期待できます。効果の実例については、後述の活用事例をご覧ください。
運用推奨手法
高度なセグメント利用時におけるアカウント構造
高度なセグメント利用時におけるアカウント構造のポイントについては、以下のアカウント構造イメージを参考に、配信量や実績傾向、運用調整の方法に応じて柔軟に設計してください。キャンペーン、広告グループ、オーディエンスリスト、広告それぞれの単位で実績が十分確保されることが重要となります。
キーワード選定について
軸となる一番重要なキーワードを決定したうえで、拡張させたい方向に応じて掛け合わせるキーワードを決めていただくことを推奨します。
以下は「人材業界」の場合のキーワード選定イメージです。
活用事例
配信事例:化粧品・トイレタリー業種
サーチキーワードターゲティングと比較するとインプレッション数が倍増。また、顧客獲得単価(CPA)を抑えながらコンバージョン数やコンバージョン率が大幅に伸長し、サーチキーワードターゲティングと高度なセグメントの機能差分である拡張・最適化の影響で、リーチを広げながら獲得効率を上げることに成功しました。
サーチキーワードターゲティングとの比較(非指名キーワード)
実績値
期間:2024年2月1日~2月27日
サーチキーワードターゲティングの実績を100%としたときの高度なセグメントの実績を指数化
登録キーワード
サーチキーワードターゲティングで登録していたキーワードの一部を選定し登録したことで、拡張・最適化の影響で配信量が増え効率良く獲得できるようになったと考えられます。
※1キーワードだけ新規のキーワードを登録
サーチキーワード | 高度なセグメント | |
キーワードの種類 | 非指名キーワード | 非指名キーワード |
キーワードの個数 | 6個 | 12個 |
今回ご紹介した内容の詳細やその他の事例については、以下より資料をダウンロードしてご確認ください。
「高度なセグメント」では「運用工数の増加」「配信量の伸び悩み」「適切な入札価格の設定」などの課題解決のため、今後も検索キーワードのデータ活用の他、新たな機能拡張を検討していきます。ぜひご期待ください。
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