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運用テクニック 公開日:2016.10.14 更新日:2024.11.27

ディスプレイ広告やSNS広告のバナーサイズ 作成すべき優先順位とポイントを解説

ディスプレイ広告(運用型) LINE広告

バナー広告は、視覚的に商材を訴求できる広告手法です。その広告効果に大きな影響を与える要素の1つがバナーサイズの適切な選定です。バナー広告で高い成果を上げるには、目的に合ったサイズの選び方が重要なポイントとなります。

 

本記事では、ディスプレイ広告やSNS広告における代表的なバナーサイズや、サイズ選びの基準を解説します。

 

また、LINE広告・Yahoo!広告の実事例をもとに、効果の出やすいデザインやタイトルの例などを紹介した資料を用意しています。効果の出やすいクリエイティブイメージも併せて掲載していますので、チェックしてみてください。

目次

1.バナー広告のサイズとは

バナー広告とは、Webサイトやスマホアプリなどの広告枠に表示される画像・動画形式の広告です。

 

ユーザーがバナー広告をクリックすると、ランディングページへと遷移し、商材やサービスの詳細を確認できる仕組みです。画像や動画を活用して視覚的に訴求しやすいことから、認知度向上や興味喚起などに大きな効果を発揮します。

 

バナー広告のサイズは、各広告プラットフォームによって規定があります。サイズが合っていなかったり縦横比が不適切な場合、画質が損なわれて見栄えが悪くなり、ユーザーの目を引くどころか逆効果となる可能性もあります。広告プラットフォームごとに適したサイズの画像を用意し、見た目に魅力的な広告を目指すことが、バナー広告の効果を最大限に引き出すポイントです。

 

バナー広告について、こちらの記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。

 

バナー広告とは?他の広告との違いやメリット、効果的な事例を紹介」を読む

2.バナー広告の種類

バナー広告には、「イメージ広告」と「レスポンシブディスプレイ広告」の2つの主要な種類があります。それぞれの広告タイプの特徴について解説します。

2-1.イメージ広告

イメージ広告は、検索エンジンの結果ページやWebサイトに表示される広告形式です。テキストだけでなく、視覚的に訴えることでユーザーの関心を引き、クリックしてもらうことを目的としています。特定のキーワードやターゲット層に基づいて表示されるため、広告主はより効果的に自分のサービスや商品を宣伝できます。

2-2.レスポンシブディスプレイ広告

レスポンシブディスプレイ広告は、Googleの広告ネットワークで使用される広告形式です。広告主が提供する画像やテキストを基に、Googleが自動的に最適なデザインやレイアウトを生成します。

 

これにより、広告はさまざまなデバイスや表示スペースに対応しやすくなり、より多くのユーザーに対して広告を表示できます。ユーザーのデバイスや画面サイズに応じて柔軟に表示されるため、効果的な広告展開が可能です。

3.ディスプレイ広告のバナーサイズ(Yahoo!広告参照)

Yahoo!広告のディスプレイ広告には複数のバナーサイズがあるため、サイズの選択は重要なポイントです。ここでは、主に使われるバナーサイズや入稿・掲載時の注意点、ポイントなどについて解説します。

3-1.バナー(画像)運用型

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(画像)では、以下のサイズの画像が主に使用されます。なお、ファイルサイズは300KB以内(最大容量10MB)が推奨されます。

※ファイルサイズが300KBを超える場合、または縦横どちらかが3000pxを超える場合はファイルアップロード時に自動圧縮されます。自動圧縮した結果300KB以下にならない場合はエラーとなりアップロードができません。

アスペクト比推奨ピクセルサイズ(横×縦)最小ピクセルサイズPC/タブレットスマートフォン
1:11200 pixel x 1200 pixel600 pixel x 600 pixel
6:5600 pixel x 500 pixel300 pixel x 250 pixel
39:5936 pixel x 120 pixel468 pixel x 60 pixel
728:901456 pixel x 180 pixel728 pixel x 90 pixel
4:15320 pixel x 1200 pixel160 pixel x 600 pixel
1:2600 pixel x 1200 pixel300 pixel x 600 pixel-
32:5640 pixel x 100 pixel320 pixel x 50 pixel-
16:5640 pixel x 200 pixel320 pixel x 100 pixel-
16:91280 pixel x 720 pixel640 pixel x 360 pixel

対応するファイル形式は「GIF 89a(.gif)」「JPEG(.jpg / .jpeg)」「PNG(.png)」ですが、GIF形式アニメーションは入稿・掲載できません。

 

また、高解像度ディスプレイ対応を考慮し、上記の推奨サイズ(もしくはそれ以上のサイズ)での作成をおすすめします。

 

入稿規定の詳細は以下のリンク先をご確認ください。
>バナー(画像)-運用型

3-2.バナー(動画)運用型

Yahoo!広告のバナー(動画)では、以下のサイズの動画が使用されます。

アスペクト比最小ピクセルサイズ(横×縦)
16:9640 pixel x 360 pixel
1:1600 pixel x 600 pixel

使用可能なファイル形式は「MP4(.mp4)」および「MOV(.mov)」です。動画の再生時間は最小5秒から最大60秒まで設定できます。

 

なお、サムネイル画像に関しては高解像度ディスプレイ搭載のデバイス用に作成する場合、よりピクセルサイズが大きい画像を用意することが推奨されます。

 

バナー(動画)も含めサムネイル画像の入稿規定の詳細は以下のリンク先をご確認ください。

>バナー(動画)-運用型

4.SNS広告のバナーサイズ(LINE広告参照)

LINE広告のバナーサイズは、掲載面によって異なります。ここでは、掲載可能なバナーサイズについて解説します。

4-1.静止画

静止画では、以下のサイズが使用されます。

フォーマットピクセルサイズ(横×縦)ファイル容量ファイル形式
Card1200 pixel × 628 pixel10MB以下PNGまたはJPEG
Square1080 pixel × 1080 pixel10MB以下PNGまたはJPEG
Carousel1080 pixel × 1080 pixel10MB以下PNGまたはJPEG
画像(小)600 pixel × 400 pixel10MB以下PNGまたはJPEG
画像(アニメーション)600 pixel × 400 pixel最大300KBPNG (APNG)

4-2.動画

動画では、以下のサイズが使用されます。

フォーマットアスペクト比widthheightファイル容量ファイル形式
Card16:9240 pixel 以上、1920 pixel 以下135 pixel 以上、1080 pixel  以下最大1GB以内mp4、MOV
Square1:1600 pixel 以上、1280 pixel 以下600 pixel 以上、1280 pixel 以下最大1GB以内mp4、MOV
Vertical9:16135 pixel 以上、1080 pixel 以下240 pixel 以上、1920 pixel 以下最大1GB以内mp4、MOV

5.バナー広告のサイズ選定のポイント

バナー広告のサイズを選定する際には、ユーザーのデバイスや配置場所、広告の目的、クリエイティブの自由度を考慮することが重要です。ここでは、サイズ選定のポイントを解説します。

5-1.ユーザーが使用するデバイスから考える

バナー広告を見るユーザーが主に使用するデバイスには、パソコン、タブレット、スマートフォンなどがあります。デバイスによって見やすいサイズが異なるため、ターゲットユーザーが使用するデバイスに合わせたサイズ選定が重要です。

 

例えば、スマートフォンユーザーを想定する場合、視認性の高い画像サイズ、そのサイズでも読みやすい文字の大きさが求められます。また、スマートフォンは外出先で使われることが多いため、データ量を抑えた画像サイズにすることで、ユーザーが快適に閲覧できるよう配慮することも有効です。

5-2.広告配置場所から考える

広告が表示されるWebページのレイアウトや、デザインに合わせてサイズを選ぶことも大切です。

 

一般的にヘッダーやフッターなら728x90や468x60、サイドバーなら300x600や160x600、コンテンツ内なら300x250や336x280などの画像サイズが適しています。

 

配置場所に応じたサイズで調整することで、ユーザー体験を損なわず、効果的にメッセージを伝えることができます。

5-3.広告の目的から考える

広告の目的によっても、適したサイズは変わります。認知度を高めたい場合には、ブランドのロゴやメッセージが目立つ大きなサイズが効果的です。

 

見込み顧客を獲得したい場合は、ユーザーの興味を引き、行動を促すのに適した300x250、または160x600のサイズを選びます。LINE広告で多くのユーザーの目を引きたい場合は、1080x1080のサイズがおすすめです。

 

また、特定の商品やサービスを強調して販売促進をしたい場合は、視認性の高い336x280、または300x600のサイズが有効です。LINE広告の場合は、スライド形式になっていて、1つの広告枠に画像を最大10点掲載できるカルーセルが適しています。

 

以上のように、バナー広告はサイズによって特長が異なるため、目的に合わせたサイズ選定をして、広告効果を高めましょう。

5-4.クリエイティブの自由度から考える

バナー広告のサイズによって、使用できるデザイン要素やメッセージの量も異なります。

 

大きなサイズのバナーは、詳細な情報や複数のビジュアル要素を盛り込む余裕がありますが、小さなサイズのバナーは、シンプルで分かりやすいメッセージが適しています。

 

詳細をアピールしたいのか、インパクトを与えたいのか、広告出稿の目的に応じてサイズを使い分けましょう。

6.バナー広告のサイズに関するよくある質問

最後に、バナー広告のサイズに関するよくある質問とその回答を紹介します。

6-1.バナー広告のサイズが広告の成果に与える影響は何ですか?

バナー広告のサイズは、クリック率(CTR)、インプレッション数、エンゲージメント率に影響を与えます。

 

大きなサイズの広告は視認性が高く、クリック率が上昇する傾向がありますが、場合によってはユーザーに煩わしいと感じられる場合もあります。適切なサイズを選ぶことで、バランスの取れたパフォーマンスを実現できます。

 

クリック率やインプレッションについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。

 

ディスプレイ広告の平均クリック率(CTR)は? 低い原因と改善ポイント」を読む
インプレッションとは? 重要な理由、関連指標や増やす方法を紹介」を読む

6-2.異なるサイズのバナー広告を同時に使用するべきですか?

異なるサイズのバナー広告を同時に使用することで、さまざまな配置場所やデバイスに対応でき、リーチを最大化することができます。

 

複数のサイズのバナーを作成し、複数のチャネルで配信することで、より多くのユーザーに対して効果的にメッセージを届けることが可能です。

6-3.バナー広告のサイズはコンバージョンに影響しますか?

大きなサイズの広告は目立ちやすく、ユーザーの関心を引きやすい一方、過度に大きな広告はユーザーに不快感を与える可能性があります。その場合、コンバージョンにも影響が出てしまうため、A/Bテストを行い、最適なサイズを見つけましょう。

7.適切なサイズのバナーを作って広告を配信しよう

バナー広告のサイズについて、主に使用されるサイズや選定のポイントを解説しました。

 

バナー広告の効果を正しく引き出すためには、訴求したいユーザーや訴求目的ごと、またメディアの規定に従って適切なサイズを選ぶことが重要です。バナー広告を効果的に活用して、認知度の向上、販売促進、見込み客の獲得に役立てましょう。

 

LINE広告・Yahoo!広告のクリエイティブトレンドでは、効果の出やすいデザインやタイトルの例などを紹介しています。下記よりダウンロードして参考にしてください。

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