【運用型の効果的な利用のために②】 自動入札の導入
自動入札とは
自動入札とは、コンバージョン単価の目標値(tCPA)を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるよう、入札価格を自動的に調整する入札戦略です。
入札価格の最適化に利用される主な情報
自動入札を設定すると、インターネットユーザーおよび広告配信に関する情報を読み込んでコンバージョン率を予測し、入札価格を最適化します。
入札価格の最適化に利用される主な情報は以下のとおりです。
ポイント
以下のどちらにも該当し、かつ自動入札を設定する場合、最適化の対象となるコンバージョンはクリック経由のコンバージョン(対象の指標は「コンバージョン数(クリック経由)」)のみです。動画視聴経由のコンバージョンは最適化の対象外です。
- キャンペーン目的が「アプリ訴求」もしくは「コンバージョン」
- 「バナー(動画)」もしくは「レスポンシブ(動画)」を配信している
自動入札導入のメリット
自動入札を導入することにより、以下のようなメリットが期待できます。
- 細かい入札価格の管理などが必要ではなくなるため、運用工数が削減できる
- ユーザー・広告配信に関する多くの情報を機械学習が読み込んで入札をするため、手動運用時よりもパフォーマンスが改善される
自動入札導入前のポイント
1.推奨アカウント構造
自動入札導入時は、入札価格の最適化に利用される主な情報はすべて統合し、サイト階層(例:トップページ、フォームなど)のみ分割が推奨です。
※【運用型の効果的な利用のために①】 アカウント構造の見直しにてご紹介した、「各エンティティの設定と活用について」部分に記載のある図の「広告グループ」部分の具体例となります。
2.入札価格調整機能の活用
自動入札導入前に入札価格調整機能をご活用いただくことで、自動入札の精度がより向上します。
入札価格調整機能は、広告グループで設定できる下記ターゲティングの設定内容ごとに-90%~+100%の範囲で設定が可能です。
入札価格調整機能の詳細はこちら
手動入札から自動入札への移行時のご注意点
- 広告グループを統合する際には、新たに広告グループを作成するのではなく、最もコンバージョン数が多い既存広告グループへの統合をお願いいたします。
- 統合後の広告グループにて、過去30日間でコンバージョンが40件以上の広告グループが自動入札導入推奨の対象となります。
- 直近7日間の実績CPAをもとに、コンバージョン単価の目標値の初期設定をおこないましょう。 ※直近7日間のコンバージョン件数が10件未満の場合には、直近30日間の実績CPAをもとにコンバージョン単価の目標値の設定をおこなってください。
- 広告グループごとに大幅に実績CPAが異なる場合、キャンペーン単位ではなく広告グループ単位でのコンバージョン単価の目標値の設定が推奨です。
導入後のチェック
学習中ステータスについて
新しい広告管理ツールで作成したキャンペーンにおいて「自動入札(目標単価指定)」を設定した場合、入札戦略の状態が表示されます。
ポイント
入札戦略のステータスは、新しい広告管理ツールで作成したキャンペーンに対してのみ表示されます。従来の広告管理ツールで作成したディスプレイ広告(YDN)のキャンペーンに対しては表示されません。
- このステータスが表示されている期間は、手動入札への設定変更などは行わないでください
- 自動入札導入直後にCPAが悪化した場合でも、7日間はコンバージョン単価の目標値を変更せず、「学習中」ステータスが表示されなくなるまでお待ちいただくことを推奨いたします。
- 大幅・頻繁に設定変更をおこなうと自動入札の学習に影響を与える可能性があるため、コンバージョン単価の目標値の変更は±20%以内、最短でも7日間に1度を目安としてください。
※注意事項
- 掲載している内容はページ作成時点の情報です。機能や仕様は予告なく変更される可能性がありますので、ご了承ください。
- 例示している画面はイメージです。
- 例示している組織・団体名、数字は架空のものです。
写真提供:アフロ
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