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Webマーケティング入門 公開日:2025.03.10

広告運用の仕事内容とは? 必要なスキルや初心者向けの情報まで徹底解説【専門家監修】

LINE広告 Yahoo!広告

自社の新規顧客を増やす、商品やサービスの認知度を高めるなど、ビジネスを成長させるために広告施策は欠かせません。特に近年ではインターネット広告の割合が増えており、少額の予算で始められてターゲティングもできる運用型広告がその多くを占めるようになったため、Web広告の運用の必要性も増しています。

 

「Webの広告運用を業務で行うことになったが、結局どんなことをする仕事なのかわからない」という方もいるのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、広告運用の活用を検討している、または広告運用を始めることになった方に向け、広告運用の基本や求められるスキル、広告運用で難しいポイントなどと併せて、初心者の方向けのサービスも紹介します。

目次

1.広告運用とは

広告運用とは一般的に、広告の効果を最大化するため、広告の目標設定、媒体の決定、広告のクリエイティブ(画像や広告テキストなどの配信内容)、ターゲティング、予算配分、成果の計測、分析について管理し、改善・最適化を図る活動全般を指します。

広告運用で取り扱う広告の種類

広告には、テレビやラジオのCM、交通広告、雑誌・記事広告、運用型広告、アフィリエイト広告などがあり、その規模や種類は多岐にわたっています。

その中でも、WebページやSNS、スマホアプリ上に掲載される運用型広告を取り扱う業務全般が主に「広告運用(Web広告運用)」と呼ばれています。

運用型広告とは

運用型広告は、広告主が広告予算をもとに目標達成に向けて運用し、掲載内容を調整しながらユーザーに情報を届けることができる広告です。「2023年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、運用型広告はインターネット広告媒体費の87.4%を占めており、インターネット広告の中でもメジャーな広告手法といえます。

 

運用型広告にはリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告など、さまざまな種類があります。

リスティング広告の例:Yahoo!広告 検索広告(リスティング広告)

Yahoo!広告 検索広告(検索連動型広告、リスティング広告とも呼ばれる)は、ユーザーがYahoo! JAPANで検索をした際に、その検索キーワードに応じた広告が検索結果ページに表示されるタイプの広告で、主にテキストで表示されます。訴求したい商品やサービスとの関連性が高いキーワードで検索したユーザーにアプローチできます。

ディスプレイ広告の例:Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)は、Yahoo! JAPANのトップページや広告の掲載枠があるWebサイトに、画像や動画を表示できる広告です。広告出稿の目的(コンバージョン、動画再生、サイト誘導など)に合わせた柔軟な運用が可能です。

SNS広告の例:LINE広告

LINE広告は、幅広い世代のユーザーが日常的に利用するLINEに広告を配信できるサービスです。月間で9,700万人(2024年9月末時点)にのぼる幅広い世代のユーザーが利用するLINEに掲載できるため、リーチ力が強みで、多くの業種・規模のビジネスで活用されています。

運用型広告に関する詳しい解説については、以下の記事もぜひご覧ください。

 

運用型広告とは?仕組みやメリット、成果を出すためのポイント

2.Web広告運用の仕事内容(業務範囲)

広告運用の仕事内容は多岐にわたりますが、基本的には業務において「PDCA」のサイクルを回して進めていく流れになります。

広告の企画(Plan)

まずは、広告を配信したい案件について整理します。広告運用に着手する前に、マーケティング戦略におけるさまざまなフレームワーク(3C分析やSWOT分析など)を使い、自社を取り巻く市場や環境などについて現状の把握と分析を行いましょう。

 

マーケティング戦略のフレームワークについては、以下の記事もご覧ください。

 

▼記事を読む

3C分析とは? マーケティング戦略立案に欠かせない分析のやり方
 

・3C分析の企業事例を紹介!3C分析の目的や分析時のポイントとは?
 

・SWOT分析とは? 分析の目的や方法、メリット・デメリットをわかりやすく解説

次に、広告配信の目的を明確にしていきます。広告を配信することによって解決すべき課題は何かについて把握することが必要です。また、この段階でKGI(重要目標評価指標)、KPI(重要業績評価指標)の設定もするようにしましょう。

 

目的と達成すべき指標を定めたら、どのターゲットに向けてどんなクリエイティブを出稿するのか、具体的な広告戦略を企画・立案します。

運用型広告の配信媒体はそれぞれ特徴が異なります。自社の商品やサービス、狙うターゲットによって、相性がいい配信媒体も変わるため、特徴を考慮して配信媒体を選択するようにしましょう。

 

配信媒体を決めたら、各媒体の入稿規定に沿ったクリエイティブを作成していきます。

クリエイティブの表現は、自社の商品やサービスがユーザーの課題をどのように解決するかがわかりやすくなっているかを意識します。同業種、競合の会社の広告を参考にしてもよいでしょう。また、ランディングページ(広告をクリックした後に遷移するページ)も準備します。

 

LINE広告、Yahoo!広告には、わかりやすいスタートガイドも用意されています。運用型広告を始めたいと思ったら、こちらも合わせてチェックしてみてください。
 

入稿作業(Do)

広告戦略を立てたら、出稿する媒体の管理画面から入稿していきます。

 

具体的な入稿作業には、媒体でのアカウントの作成、用意したクリエイティブの入稿、ターゲットや入札金額の設定などがあります。

分析・評価(Check)

広告戦略を立てたら、出稿する媒体の管理画面から入稿していきます。

 

具体的な入稿作業には、媒体でのアカウントの作成、用意したクリエイティブの入稿、ターゲットや入札金額の設定などがあります。

 

広告配信が始まったら、それぞれの媒体が提供する分析ツールなどを使って、配信した広告の成果について分析・評価を行います。

 

評価の指標として、インプレッション(広告が表示された回数)、クリック数、コンバージョン率などを確認するようにします。用語について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

 

▼記事を読む

・「インプレッション数」「クリック数」「コンバージョン数」って何?

改善(Action)

出稿後に分析・評価をして得られたデータを踏まえ、広告戦略や入稿した広告を改善していきます。ターゲティングやクリエイティブの見直し、ランディングページの改善を実施するほか、配信する媒体を選定し直すことなども想定されます。

3.Web広告運用に必要なスキル

広告運用では、幅広いスキルが必要とされます。中でも代表的なスキルについて紹介します。

分析力

広告戦略を立てる際に顧客、他社、自社に関する分析や、広告を実際に出稿した結果や効果の分析を実施するスキルが必要となります。

広告の分析ツールでデータを収集し、そのデータを理解・解析する能力、そして解析した結果を広告戦略やクリエイティブなどの改善へとつなげられる能力が重要です。

想像力と発想力

広告を出稿する際には、その広告を目にするユーザーの思考・行動やユーザーが求める物事について想像すること、競合が出稿しないようなアイデアなどの新たな発想ができることが求められます。

 

また、クリエイティブを実際に作成する時にも「どのような言葉や画像がターゲットの興味をひくのか」を考えられる力が役立ちます。

継続力

広告運用では、広告を出稿してその成果を分析し、振り返って改善を図るという一連の流れを粘り強く行うことが求められます。運用型広告では成果が出るまでに時間がかかることも多く、長いスパンでPDCAを回し、改善していく必要があるため、継続力が必要となります。

 

ほかにも、さまざまな管理画面やツールを使うことに抵抗のないデジタルツールへの適応力、刻々と変化していくマーケティングや広告の手法、分析に必要な情報をキャッチアップできる情報収集力などもあるとよいでしょう。

 

もちろん初めての広告運用において、これらのスキル全てをすぐに身につけるのは難しいことです。初心者の場合は、サポート体制が整っている広告配信プラットフォームを選択してみてもよいでしょう。

 

Yahoo!広告 検索広告には、初めての広告運用をサポートする「初期設定サービス」、専門スタッフが設定を代行して効果を高められる「広告設定まるっとおまかせサービス」、画像の設定を代行する「画像アセット設定代行サービス」があります。

 

▼関連記事

全ておまかせで始められる!検索広告の3つのおすすめ無料サービス

 

LINE広告においても、 初めて出稿いただく広告主・代理店様を対象に、配信開始に必要なキャンペーン・広告グループ作成、広告画像の制作・入稿を専門スタッフが行う「初期設定代行サービス」があるので、安心して広告運用を始めることができます。

 

LINE広告 初期設定代行サービス

 

また、LINEヤフーでは「LINE広告」「Yahoo!広告」をより理解できるようになるイベントやセミナーも随時開催されています。

 

イベント・セミナー一覧

 

広告運用に少しでも不安があったら、このようなサービスやセミナーなどを積極的に利用するのも手段の一つです。

4.Web広告運用の大変な点

広告運用には、大変な面や難しいポイントも存在します。ここでは代表的なものを紹介します。

管理指標が多い

広告運用では指標のチェックが欠かせませんが、確認すべき指標は多岐にわたるため、初めて広告運用に携わる人にとっては障壁と感じることもあるかもしれません。

常に知識をアップデートする必要がある

Web広告は新しい技術やプラットフォームが次々と登場するため、担当者は情報をキャッチアップし、広告運用に関する知識を常にアップデートしていく必要があります。さらに、ターゲットとなるユーザーの思考や行動の変化を敏感に感じ取るための情報収集力も求められます。

大きな金額の案件ではプレッシャーも

運用型広告は少額から始められるのが魅力の一つですが、案件によっては大きな金額を扱うこともあるでしょう。そういった場合に、広告の成果を出すことに対してプレッシャーを感じる場合もあるかもしれません。

5. Web広告運用のやり方・進め方

実際に広告運用を始めようと考える場合、自社の担当者が一気通貫で手掛けることも可能ですが、不安な点があったりリソースが足りなかったりする時には別の手段もあります。

 

ここでは広告運用の進め方のパターンについて紹介します。

インハウス運用

事業を行う会社にいる広告運用の担当者が、自分たちで運用する方法です。社内で作業が進むため効果の把握がしやすく、スピード感を持って施策を回せる点などがメリットになりますが、知識がないと間違った運用を続けてしまったり、リソースが足りなかったりすることも。

広告代理店にWeb広告運用を代行してもらう

Web広告運用代行を業務とする広告代理店に運用を依頼するケースもあります。運用に不安を感じている場合や、自社のリソースが足りない時などに有効です。一方で、業者の選定が必要となり、インハウス運用と比較するとコストがかかります。

 

LINEヤフーではYahoo!広告およびLINE広告について、導入や出稿の支援を行っています。どの広告代理店に依頼するか迷っている方は、LINEヤフーが公式に認定するセールスパートナーへ広告運用を依頼してみてもよいでしょう。

 

LINEヤフー Sales Partner

フリーランスの広告運用者に委託する

フリーランスや副業でWeb広告運用を請け負っている人に業務委託することもできます。その場合はWeb広告運用の業務の一部を切り出したり、全ての工程を任せたりなど、柔軟な対応をしてもらえる場合も。ただし、広告代理店と同様、選定やコスト面がハードルとなることがあります。

6.広告運用の流れを理解して、事業の成長を加速させよう

広告運用の仕事は多岐にわたるため大変な面もありますが、実施した施策の結果がリアルタイムでわかるのも魅力です。

 

実際に始めてみることで、広告運用の流れもより理解しやすくなります。自社の商品・サービスの売上向上や認知度向上など事業成長のためにも、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

特に運用型広告は少額から始められるので、これまでWeb広告を運用していなかった事業者・ビジネスオーナーでも始めやすいでしょう。

 

LINE広告・Yahoo!広告には、クリエイティブ制作のサポートを行うサービスや広告運用の専門スタッフによる代行サービスがあるため、未経験者にもおすすめです。

 

また、初めてWeb広告運用を行う人向けのスタートガイドも用意されているので、ぜひご活用ください。
 

この記事の監修者
株式会社Souen Holdings 代表取締役 平 健吾(タイラ ケンゴ)氏

Webマーケティング支援事業を行う企業のCEO。2014年大学在学中に個人事業としてWebマーケティング支援を開始。2020年株式会社Souen Holdingsを設立。日本の大手企業から海外企業までWeb広告を活用した顧客創出やアプリユーザー獲得に携わる。多くのマーケティング戦略や広告運用に関わる中で、広告運用とLPOの両側面からの広告効果の改善を得意とし、Webマーケティングを起点とした集客の戦略設計・実行支援を行う。

編集:はてな編集部

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