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ディスプレイ広告の種類とメリット 選び方と運用ポイントも解説
ディスプレイ広告は、Webサイトやスマホのアプリ上に、画像や動画で表示されるWeb広告です。さまざまな種類があるWeb広告の中で、画像や動画などのクリエイティブで視覚的に訴求できるディスプレイ広告は、自社の商品・サービスを知らないユーザー(潜在層)へのアプローチに適しています。また、リターゲティングというターゲティング手法を活用することで、顕在層の獲得にも高い効果が期待できます。
ディスプレイ広告は大別すると「運用型」と「予約型」(純広告)という2種類があり、一般にディスプレイ広告といった場合、運用型を指すことが多いです。この記事では、潜在層へのアプローチに最適な運用型のディスプレイ広告の基本的な知識について、効果的な運用のポイントを交えて解説します。
また、潜在層にアプローチする際はユーザー数が多い配信媒体が適しているため、月間9,500万人のユーザー(2023年3月末時点)が利用するコミュニケーションアプリLINEに広告を掲載できるLINE広告がおすすめです。
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目次
1.ディスプレイ広告の概要、特徴とは
ディスプレイ広告とは、主にWebサイトやスマホアプリの画面上部に画像や動画で表示される広告を指します。画像とテキスト、また動画とテキストを組み合わせたバナー形式で表示されるケースが多いため、バナー広告と呼ばれることもあります。
運用型のディスプレイ広告は、広告をいくらで出稿するか(入札額)の調整、誰に届けるかのターゲティング設定、いかに興味・関心を持たせるかのクリエイティブやテキストなどを、ユーザーの反応を確認しながら改善を繰り返して効果を高めていく広告です。
一方、予約型のディスプレイ広告は、特定のサイトやアプリの広告枠を決められた金額で購入します。また、運用型とは異なり、運用を開始した後にクリエイティブを変更したりすることは基本的にはできません。
リスティング広告との違い
ディスプレイ広告と比較されることが多いリスティング広告は、検索エンジンの検索結果画面にテキストで表示される広告のことです。ディスプレイ広告とリスティング広告の大きな違いは、掲載される広告の位置、表示方法、ターゲティングです。
例えば、ディスプレイ広告はYahoo!JAPANなどWebサイトのページ上に表示されるのに対し、リスティング広告は検索結果画面に表示されます。
広告の表示にも違いがあり、クリエイティブ+テキストで表示されるディスプレイ広告に対し、リスティング広告はテキストのみが表示されます。ユーザーの検索結果と似たようなテキストが表示されるためクリックされやすいものの、クリック単価(広告が1クリックされたときの費用)はリスティング広告の方が高くなりやすい傾向があります。
さらに、検索結果に基づいた広告を表示するリスティング広告は特定のクエリ(検索語句)で検索したユーザー=ニーズが顕在化している顕在層をターゲットとしているため、ディスプレイ広告よりもターゲットを絞った広告メニューといえます。
ディスプレイ広告は、年齢性別などのユーザー属性、興味関心などで潜在層を含めて幅広いユーザー層をターゲットにできるほか、自社Webサイトへの訪問履歴があるユーザーへのリターゲティングなど、目的に応じてさまざまなターゲティングができます。
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課金方式 | クリック課金 | クリック課金 インプレッション課金 |
掲載位置 | 検索結果ページ上部、下部 | Webサイトページ アプリ画面の上部 |
フォーマット | テキスト | 画像+テキスト 動画 |
ターゲット | 顕在層 | 潜在層 顕在層 |
ターゲティング手法 | キーワード | ・ユーザー属性(年齢、性別、地域、デバイスなど) ・キーワード(Google) ・サーチターゲティング(Yahoo!) ・興味や関心 ・リターゲティング/リマーケティング ・類似ユーザー |
クリック単価額 | 高くなりやすい | 低くなりやすい |
その他のWeb広告の種類や特徴については「Web広告とは?種類やメリット、CPAの改善ポイントを解説」をご覧ください。
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2.ディスプレイ広告のメリット
ディスプレイ広告のメリットは、画像や動画などのクリエイティブを利用して、自社の商品・サービスを知らないユーザーに対して視覚的に訴求できるため、潜在層への認知拡大から新規顧客の獲得まで幅広い効果が見込めることです。
ディスプレイ広告のメリットについて詳しく解説します。
潜在層にアプローチできる
ディスプレイ広告は、ターゲティングによって特定のユーザー層へ広告を表示できるので、検索などの具体的なアクションがなかった潜在層にアプローチすることができます。自分でも課題やニーズに気づいていない潜在層は商品・サービスの検索などは行わないため、検索結果に広告を表示するリスティング広告では訴求することができません。
潜在層にアプローチできるだけでなく、ニーズに気づいていないユーザーにビジュアルで直感的に訴求することで、ニーズの掘り起こしが期待できます。意識しないうちに何度も広告を見ることで、ユーザーが商品・サービスに関心を持つきっかけになります。
画像や動画など、幅広い表現で訴求できる
ディスプレイ広告は、画像や動画などのクリエイティブを活用できるため、幅広い表現での訴求が可能です。テキストだけでは伝わりづらい情報でも、画像や動画などのクリエイティブで表現することで、ユーザーに情報を伝えやすくなります。特に動画は一目で伝えられる情報量が多く、視聴したユーザーの印象に残りやすい特徴があります。
ユーザーに情報を伝えやすいディスプレイ広告は、それまで商品・サービスを知らなかったユーザー層の新規開拓につながるメリットがあります。
リターゲティングが可能
リターゲティングとは、自社Webサイトへの訪問履歴があるユーザーに対し、再訪問を促す広告を配信するターゲティング手法の1種です。まだ商品・サービスを知らないユーザー(潜在層)に広告を配信するよりも、購買や獲得に繋がりやすいというメリットがあります。
リターゲティングの仕組みや活用方法について詳しくは、「リターゲティング広告の仕組みとは? 効果的な活用方法と運用のポイント」をご覧ください。
3.主なディスプレイ広告の種類
ディスプレイ広告の配信媒体は複数あります。配信媒体ごとに配信面やユーザーが異なるため、ターゲティングしたいユーザー層をいかに多く擁しているかが媒体選定のポイントです。ディスプレイ広告配信ための主な媒体について解説します。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)は、Yahoo! JAPANトップページや「Yahoo!ニュース」、主要提携パートナーサイトにバナーや動画形式の広告を配信できます。
特にYahoo! JAPANは、月間利用者数が8,500万人のポータルサイト(※LINEヤフー媒体資料 2024年11月6日更新 より)と、多くのインプレッションを集めることが期待できます。
GDN
GDNは、Google広告で配信可能なディスプレイ広告です。Googleが取り扱っている200万以上のWebサイトで構成されていて、約90%のインターネットユーザーへアプローチできると言われています。
Googleが提供するサービス、YouTubeやGmailをはじめ、食べログやライブドアブログなどさまざまなアプリやWebサイトに広告を配信できます。
LINE広告
LINE広告は、国内月間ユーザー数9,700万人(2024年3月末時点)のLINEに広告を配信できるサービスです。LINEは、年齢や性別を問わず幅広い層のユーザーが日常的に利用しているため、特に新規顧客獲得が目的の場合に適しています。
配信面も豊富で、多くのユーザーが利用するトークリスト、月間154億PV(2021年8月時点)のLINE NEWS、10,000を超えるアプリ(2022年8月時点)に広告配信できるLINE広告ネットワークなど、さまざまな配信面でユーザーにアプローチできます。
4.ディスプレイ広告の予算設定
ディスプレイ広告には、広告がクリックされるごとに課金される「クリック課金」と、広告が1,000回表示されるごとに課金される「インプレッション課金」の2つの課金方式があります。
課金方式を理解した上で予算を設定する必要がありますが、いずれも出稿広告ごとに1日の上限金額を設定できるため、想定以上のコストがかかり全体の予算をオーバーしてしまう心配はありません。
クリック課金
クリック課金は、表示されたディスプレイ広告をユーザーがクリックして初めて費用が発生する課金方式です。クリック単価がオークションで決定されるため、高単価で入札された広告がより配信されやすくなる仕組みです。
広告がユーザーにどれだけ表示されたとしても、クリックされなければ費用は発生しないため、余計なコストをかけず効率的に関心度が高いユーザーのクリックを獲得することができます。
インプレッション課金
ユーザーが閲覧するWebページやアプリの画面上で広告が完全表示されると費用が発生する課金方式で、広告の表示回数に応じて料金が異なります。この課金方式では、クリックされたかどうかに関係なく課金されます。
インプレッション数(広告が表示される回数)が最大になるよう配信されるため、認知拡大を目的に多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合に適しています。広告が1,000回表示されるごとの費用をCPMと呼び、「コスト ÷ 表示回数 × 1,000」で計算されます。
5.ディスプレイ広告の運用のポイント
運用型のディスプレイ広告は、広告を出稿した後も仮説・検証を繰り返し、常に分析と改善を行うことでより効果的な配信ができるようになります。
ディスプレイ広告の運用で重要なポイントについて解説します。
配信目的を定義する
まずは、運用を始める前に広告配信する目的を決めて、目的に応じてKPIなどの目標を明確にすることが重要です。
目的やKPIを明確にせず運用を開始すると、ターゲットや訴求軸が定まらない上、改善のための適切な分析も行えず、費用対効果の悪い広告配信になりかねません。
効果的な広告配信を行うために、例えば目的を「自社商材のターゲット層にアプローチして新規顧客を獲得する」、KPIを「新規顧客1,000人獲得」などのように設定して運用を始めましょう。
ターゲット設定
広告を出稿する媒体選定のため、商材のターゲットとなるユーザー像を具体化します。
ターゲットのユーザー像が不鮮明だと、目的に適した配信媒体を正しく選定できなかったり、商材のターゲットではないユーザーに広告配信してしまうため、効率が悪くなってしまいます。
地域や年齢、性別や世帯収入など、ユーザーの基本的な属性だけではなく、最近の関心事や悩み事、趣味嗜好まで掘り下げて、ターゲットのユーザー層がよく閲覧している媒体を選定することがポイントです。
訴求軸にあわせたクリエイティブ
画像や動画でユーザーの興味を引くディスプレイ広告は、訴求するターゲットがクリックしたくなるクリエイティブを制作できるかどうかが、配信効果を左右します。
例えば、40代~50代をターゲットとした車の広告の場合、落ち着きのある洗練された美しい画像や動画を、10代~20代がターゲットの化粧品広告では、テクスチャーが伝わりやすいUGC(ユーザー生成コンテンツ)風の動画を制作するなど、ターゲットと訴求軸にあわせたクリエイティブを制作することが重要です。
リターゲティングの活用
ディスプレイ広告のターゲティングにおいて、リターゲティングは関心度や興味の高いユーザーに絞って広告を配信できるため、獲得が目的の場合に効果的なターゲティング手法です。
自社サイトに訪問したことのあるユーザーへの配信は、まだ商品・サービスを知らない潜在層に広告を配信するよりもコンバージョン率(購買や申し込みなどに至る割合)が高くなりやすく、CPA(顧客獲得単価。低いほど効率が良い)を引き下げることが期待できます。
指標を定めPDCAを回す
ディスプレイ広告で効果を高めるためには、PDCAのサイクルを回すことが不可欠です。一度掲載して終わりではない運用型広告は、改善を続けることで高い効果が得られます。
- Plan:目標を設定する
- Do:広告を出稿する
- Check:配信効果を分析する
- Action:広告を改善する
広告配信プラットフォームのトレンドやユーザーを取り巻く環境は常に変化しています。効果が高いクリエイティブも、インプレッション数が増えていくとパフォーマンスが低下することも珍しくありません。ユーザーの反応を確認しながら、クリエイティブやテキストの改善を重ねていきましょう。
6.新規顧客の獲得にLINE広告が適している理由
LINE広告は、月間9,500万人が利用するLINEユーザーの中から、豊富なターゲティング・配信機能で正確にターゲットへアプローチできるため、特に新規顧客の獲得に適しています。また、ディスプレイ広告を始める場合にハードルになりやすいクリエイティブ制作も、簡単に作成できるツール「LINE Creative Lab」が用意されているため、初心者にもおすすめです。
▼LINE広告のスタートガイドはこちら
圧倒的なユーザー数
LINEは月間9,700万人(2024年3月末時点)のユーザーに日常的に利用されています。年齢・性別、地域を問わず幅広い層のユーザーがいるため、アプローチできるターゲットの母数が大きいことが強みです。
また、他のSNSではリーチできないユーザー層にリーチできるほか、LINEでのユーザーの行動データから得られる「みなし属性」(※)を基にした正確なターゲティングで、費用対効果に優れた広告配信を、少額でスタートできるという特長があります。
LINE独自の「友だちオーディエンス配信」
オーディエンス配信とは、オンライン上でユーザーが取った行動データなどをもとにオーディエンスを作成し、すでに接点のあるユーザーにターゲティングして広告を配信する機能です。自社商材の購入履歴があるユーザー、自社Webサイト訪問履歴があるユーザーなどを基にオーディエンスを作成することで、リターゲティング配信が可能です。
LINE公式アカウントの友だちをオーディエンスにすることもできるため、LINEの友だちにピンポイントで広告を配信、あるいはLINEの友だち以外に広告を配信、などの活用ができます。また、これらのオーディエンスを基にした類似オーディエンスへの配信を行うことで、自社のLINE公式アカウントの友だちに類似していて未接触のユーザー(コンバージョンの確度が高い潜在層)にアプローチする、などの活用ができます。
以下のようにさまざまなオーディエンスから作成できます。
オーディエンスの種類 | 詳細 |
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ウェブトラフィックオーディエンス | LINE Tagのトラッキング情報を基に、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成できます。また、サイト内購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成することもできます。 |
モバイルアプリオーディエンス | アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成できます。 |
IDFA/AAIDアップロード | 保有しているIDFA/AAIDデータを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。 |
電話番号アップロード | 保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。 |
メールアドレスアップロード | 保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成できます。編集ページで後からオーディエンスの追加や更新ができます。 |
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | LINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成できます。 |
類似オーディエンス | すでに作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張します。類似度は1〜15%、または自動から選択できます。 |
動画視聴オーディエンス | 指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成できます。視聴ユーザーの再生率を指定することができます。 |
画像クリックオーディエンス | キャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成できます。 |
高いクオリティーのクリエイティブ制作が簡単
運用型のディスプレイ広告で成果を上げるには、複数のクリエイティブを制作・運用しながら配信効果を見極め、効果が高いクリエイティブに仕上げていくことが重要です。しかし、ディスプレイ広告を初めて運用する場合、複数のクリエイティブを制作することがハードルになることもあります。
LINE広告では、クリエイティブを簡単に制作できるツール「LINE Creative Lab」を無料で提供しているため、初めてディスプレイ広告を運用する場合でも、クリエイティブ制作がハードルになることはありません。プロがデザインしたテンプレートが多数あり、デザイナー経験がない初心者でも高いクオリティーの静止画と動画クリエイティブを制作することが可能です。
ディスプレイ広告のまとめ
テキストのみのリスティング広告と違い、画像や動画のクリエイティブで訴求できるディスプレイ広告は、潜在層の認知拡大、新規獲得に適したWeb広告です。
ディスプレイ広告を活用して、自社商材の認知拡大と新規顧客の獲得を目指しましょう。
▼豊富なターゲティング配信ができるLINE広告のスタートガイドはこちら
(※)LINE広告のターゲティングで利用するオーディエンスデータは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、 LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類した「みなし属性」および、実購買の発生した購買場所を「購買経験」として個人を特定しない形で参考としているものです(「みなし属性」にはOSは含まない)。「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、 LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したものです。(分類の元となる情報に電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容等の機微情報は含まれません)なお、属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個人の識別は行っておりません。また、特定の個人を識別可能な情報の第三者(広告主等)の提供は実施しておりません。
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