LINE広告の効果とは? 集客やCV数アップにつながる活用法や成功事例を紹介
近年、SNSのユーザー数は増加傾向にあります(※1)。それとともに、インターネット広告媒体費におけるソーシャルメディア広告費の割合も高まっています(※2)。認知や売り上げ向上のための効果的なマーケティング施策として、SNSへの広告出稿を検討中の方もいるのではないでしょうか。
SNS広告を活用するなら、月間利用者数9,700万人(2024年9月末時点)の幅広いユーザー層にアプローチできるLINE広告がおすすめです。本記事では、LINE広告の効果、その効果を高めるために押さえたいポイント、成功事例などを紹介します。
目次
1. LINE広告の主な効果
LINE広告は、その圧倒的なリーチ力や高精度のターゲティング機能から、さまざまな効果が得られます。その結果、LTV(Life Time Value=顧客生涯価値)の向上につなげることも可能です。
以下で、主な効果の具体例を4つ紹介します。
集客の向上
LINE広告を活用することで、自社Webサイトへの流入を増やす、実店舗への来店者数を増やすなど、集客効果の向上が期待できます。
化粧品・健康食品をD2Cで販売する「株式会社北の達人コーポレーション」は、LINE広告の活用により、ある商品の新規集客が3カ月で299%に増加しました。
▼記事を読む
CV率の向上
資料請求や商品購入など、CV(コンバージョン)率の向上につなげることも可能です。CV率の向上に伴い、売り上げの増加も期待できます。
健康食品ECを展開する「さくらフォレスト株式会社」は、3カ月でCV数を6倍に増やすことに成功しました。
▼記事を読む
認知の拡大
静止画はもちろん、動画やアニメーションでの広告配信も可能です。ユーザーの目にとまりやすいクリエイティブを配信し、商品やサービスへの興味・関心を高めることで、認知拡大につなげられます。
SNSで話題のガードナーベルトを販売する「ガードナー株式会社」は、試着の様子を撮影した動画を広告クリエイティブとして配信し、「これまで情報を届けられていなかったユーザー層」にリーチすることに成功しました。
▼記事を読む
LINE公式アカウントの友だち数の増加
LINE広告を通じて、LINE公式アカウントの「友だち」を増やすことが可能です。LINE広告のターゲティング機能を活用することで、高いエンゲージメントが期待できる新規の友だちを効率よく増やすことができます。友だち追加ごとに費用が発生する従量課金制のため、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
熊本県内で複数店舗を展開するラーメン店「黒亭」は、月2~3万円程の予算で運用を続けた結果、約500名だった友だちは3,700名(取材時)と7倍以上に増加しました。
▼記事を読む
LINE広告で友だち数7倍!顧客メリットを訴求する店舗とECでのLINE公式アカウント活用
そのほかにも、LINE広告ではさまざまな目的に合わせた広告を配信できます。LINE広告の仕組みや各配信方法の特徴については、以下の記事をご参照ください。
2. LINE広告の主な特徴4つ
LINE広告には、ほかのSNS広告にはない独自の強みがあります。ここでは、LINE広告の4つの特徴について紹介します。
LINE広告でしかアプローチできないユーザーに届く
LINEは月間約9,700万人(2024年9月末時点)が利用するサービスで、SNS利用者のうち、LINEを利用するユーザーは82.8%にも及びます。
さらに、SNS利用ユーザーの中で、LINEのみを利用するユーザーは40%以上にのぼります。LINE広告なら、他のSNS広告ではリーチできないユーザーにも広告を届けられます。
幅広い年齢層にアプローチできる
LINE広告は幅広い年齢・性別のLINEユーザーにアプローチすることができます。
LINEを「毎日利用する」と回答したユーザーは、10~60代の全年代で65%以上。特に女性ユーザーは、全年代で70%以上が「毎日利用する」と回答しています。このように、LINEは幅広い年齢層のユーザーが日常的に利用するため、高い広告効果が期待できます。
細やかなターゲティングが可能
LINE広告では、LINEユーザーの「みなし属性」や「購買経験」データを、個人を特定しない形で参考にしています。LINEの持つ膨大なユーザーデータを基に適切な配信を行うことで、効果的な集客が見込めます。
例えば、年齢や性別、地域や趣味・関心(※3)でセグメントを指定して、CV率が高いと見込まれるユーザーへ広告を配信したり、「自社サイトに来たことがある」などのユーザーデータに基づく配信や、既存顧客に似ているユーザーへの配信など、精度の高いターゲティングが可能です。
3:これらのオーディエンスデータはLINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類した「みなし属性」および、実購買の発生した購買場所を「購買経験」として個人を特定しない形で参考としているものです(「みなし属性」にはOSは含まない)。「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスにおいて、LINEユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、LINE内コンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとに分類したものです。(分類の元となる情報に電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク内容等の機微情報は含まれません)なお、属性情報の推定は統計的に実施され、特定の個人の識別は行っておりません。また、特定の個人を識別可能な情報の第三者(広告主等)の提供は実施しておりません。
LINE内の配信面に加え、13,000以上のアプリで広告を配信
LINEのトークリストやLINE NEWSなどLINE内の配信面はもちろん、「LINE広告ネットワーク」を通じて13,000以上(2024年10月末時点)を超えるアプリに広告配信が可能です。多くの配信面を通じて、さまざまな属性のユーザーに広告を届けることができます。
▼LINE広告の主な配信面(2025年1月時点)
トークリスト | LINE NEWS | LINE VOOM | ウォレット |
LINEマンガ | LINEポイントクラブ | LINEチラシ | LINEクーポン |
LINEマイカード | LINEプランドカタログ | LINE広告ネットワーク | ホーム |
LINE Monary | LINEオープンチャット | LINEファミリーアプリ | LINE公式アカウント |
アルバム | LINE GAME公式アカウント | ノート | LINEスタンプショップ |
3.LINE広告の費用
LINE広告には、決まった料金プランや初期費用はありません。以下で、料金体系の特徴や課金方式などを紹介します。
料金体系の特徴
料金体系の特徴は、以下の3つです。
金額を自由に設定可能
上限金額を設定可能
後からの金額変更も可能
LINE広告は広告主が金額を自由に設定でき、予算上限も事前に設定できるため、少額の予算から安心して始められます。広告配信後の金額変更も可能で、成果に応じて予算を調整するなど、柔軟に運用できます。
課金方式と費用発生のタイミング
LINE広告は3つの課金方式によって費用が発生します。課金方式と費用発生のタイミングは、以下のとおりです。
クリック課金 | インプレッション課金 | 友だち追加ごとに課金 | |
---|---|---|---|
費用発生タイミング | ユーザーが広告をクリックしたとき | ユーザーが広告を見たとき | ユーザーが友だち追加したとき(従量課金制) |
特徴 | 購入やWebサイトへの集客など、ユーザーへアクションを促す場合に適している | 多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合に適している | 従量課金制のため、コストパフォーマンスがいい |
予算上限を設定している場合、上限金額に達した時点で広告配信は停止されます。費用に関する詳細は以下のページをご覧ください。
▼記事を読む
LINE広告の料金と予算の考え方
また、料金や適切な予算設計についてより詳しく知りたい方に向けて、料金ガイドをご用意しています。LINE広告をご検討中の方は、ぜひご覧ください。
4.LINE広告を効果的に運用する3つのポイント
LINE広告を効果的に運用するために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
事前に審査ガイドラインを確認する
LINE広告では、お客さまに円滑にご利用いただくことを目的に、広告に関するガイドラインを設定しています。広告を配信するためには、2つの審査に通過する必要があります。
1回目:広告アカウント審査
広告配信を管理する「広告アカウント」の内容を審査します。審査対象は、広告アカウントの「請求先情報」「商材情報」「広告主情報」「基本情報」などです。入力内容の間違いや設定の不備がある場合、審査に通らないことがあります。審査には3~5営業日かかります。
なお、LINE広告では広告が出稿できない業種・サービスが存在します。そのため、LINE広告の配信を検討する際には、自社の商材が出稿対象外の業種・サービスに該当していないか事前に確認しましょう。
出稿対象外となる業種・サービスについては、「出稿対象外となる業種・サービスについて」をご覧ください。
2回目:広告審査
広告クリエイティブや、遷移先のランディングページを審査します。審査対象は「クリエイティブ」「アクションボタン」「タイトル・ディスクリプション」「ランディングページ」などです。審査には5分~5営業日かかります。
なお、商材によっては、法令や広告表示規制に準拠する必要があり、特に注意が必要です。ガイドラインを確認し、配信可否や注意点を確認しておきましょう。
魅力的なクリエイティブを用意し、定期的に改善する
LINE広告に掲載するクリエイティブは、ユーザーにアクションを起こしてもらうために欠かせない要素です。自社のサービスや商材の魅力を十分にアピールできているか、意識しながら制作しましょう。
また、ユーザーにアクションを起こしてもらう「良いクリエイティブ」には、3つのポイントがあります。
指先を止めてもらう
パッと見て印象に残る
ユーザー起点のメッセージになっている
上記を意識しつつ、広告配信後も定期的にクリエイティブを更新し、効果を検証することでさらに配信効果が高まります。「訴求メッセージのみ変更する」「ビジュアルのみ変更する」など、一部要素のみ変更して効果を検証することで、ユーザーのアクションを促しやすい「勝ちパターン」を見つけましょう。
【関連記事】
LINE広告の効果を高めるクリエイティブの制作&運用のコツ
またLINEヤフーでは「具体的なクリエイティブ例が知りたい」という方に向けて、効果の出やすいデザインのトレンド、タイトル例を紹介しています。クリエイティブ制作のヒントに、ぜひご参照ください。
自動入札を活用し、配信効果を最適化する
LINE広告において、クリエイティブと同様に重要な要素が「自動入札の活用」です。LINE広告は運用型広告で、広告枠に表示される広告はオークション(入札)によって決まります。入札方法は、「自動入札」「手動入札」の2種類です。
自動入札:あらかじめ設定した単価や予算内で、入札額が自動調整される
手動入札:運用担当者が都度、入札額を調整する
入札方法は、機械学習により配信が最適化される「自動入札」がおすすめです。
ただし、入札の自動最適化には、月間40件以上のCV数(イベント数)の蓄積が必要です。CVの件数が月40件に満たない場合、本来のCVポイントの手前に「マイクロCV」を設定するなどの工夫を行い、自動最適化を目指しましょう。
5.LINE広告を効果的に活用した事例
LINE広告を効果的に活用した成功事例を、以下で紹介します。
【集客/フィットネス】半年で新規獲得数530%アップ(Dr.stretch)
ストレッチ専門店「Dr.stretch(ドクターストレッチ)」を展開する、株式会社nobitel(旧:フュービック)は、半年で月間新規獲得数の530%増に成功しました。CPAを32%改善し、クリック単価も他のSNS広告の1/3程度に抑制。LINE広告の運用自動化を進め、管理画面の確認も週数回程度となり、運用を安定させています。
【商品購入/コスメ】3カ月でCV10倍を達成(エイチームウェルネス)
株式会社エイチームウェルネスは、自社で企画・販売を行う化粧品・エイジングケアブランド「lujo」の販促にLINE広告を活用し、3カ月でCV数が約10倍になりました。運用を開始した後も数々の検証を重ねた結果、CPOを40%抑制。LINE広告独自の顧客層を獲得し、他媒体比で約15%高い顧客単価を実現しています。
【友だち追加/アパレル】友だち追加単価を40%削減(レリアン)
アパレルブランド「Leilian」を展開する株式会社レリアンは、LINE公式アカウントの「友だち」を増やすためLINE広告の「友だち追加」を活用しました。運用にあたってはLINEヤフーマーケティング株式会社へLINE広告の運用代行を依頼。その結果、友だち総数が約5万人増加し、LINE公式アカウント経由の購入ユーザーが約1.5倍に増え、友だち追加1人あたりの単価も40%削減に成功しています。
▼記事を読む
友だち追加単価を40%削減し購入ユーザー1.5倍 LINE広告の運用代行で効果改善に成功したアパレルブランド
【認知拡大/BtoBメーカー】ニッチなBtoB商材の認知度向上(SFA Japan)
排水圧送ポンプを販売するSFA Japan株式会社は、一般への認知度の低いニッチな製品について認知度向上を狙いLINE広告を導入。問い合わせに至る前の「ページ内遷移」をマイクロCVに設定して、運用を最適化した結果、クリック単価4円、CVR15%以上、CPA50円以下と、認知度向上につながるユーザー行動を引き出しました。
6.初めてでもLINE広告は成果を得やすい施策の一つ
LINE広告は、集客や認知の拡大などさまざまな成果を得やすいマーケティング施策です。ただし効果的に運用するためには、クリエイティブの改善や自動入札の活用だけでなく、適切な初期設定も必要です。
そこで、LINE広告を初めて利用される方向けには、無料の初期設定代行サービスをおすすめします。
申し込みはこちら:LINE広告 初期設定代行サービス
初期設定代行サービスは、配信開始に必要な以下の設定を専門スタッフが無料で代行します。
広告キャンペーン作成
広告グループ作成
クリエイティブ(広告画像)の制作・入稿
広告審査
「広告配信までの手間を省きたい」「プロにサポートしてほしい」という方は、ぜひご利用ください。初期設定代行サービスの効果に関しては、以下の事例記事もぜひご参照ください。
▼記事を読む
初めてのLINE広告活用後、友だち数が17万人に! 明治大学が活用した初期設定代行サービスとは
「もっとLINE広告のことを知りたい」という方には、特徴や始め方が5分で分かる「LINE広告スタートガイド」をご用意しています。ぜひご覧のうえ、LINE広告の活用をご検討ください。
編集:はてな編集部
- 関連タグ:
- #LINE広告
この情報は役に立ちましたか?