LINE公式アカウント企画室長の妄想日記⑤――LINEと予約のマリアージュ
LINE公式アカウントの企画を担当している企画室 室長の門田勘太朗です。
本コラムでは、LINE公式アカウントの企画チームが描く妄想劇場を発信していきます。
今回は、「LINEで予約」にまつわる妄想で一花咲かせようと思います。
「LINEで予約」は、飲食店を対象としたサービスです。 LINE公式アカウントのプロフィール、LINEのトークルームなどから、直接、飲食店の予約ができます。アプリを切り替えることなく、LINEの中で予約が完結します。
※「LINEで予約」の利用には、パートナー加盟飲食店との連携が完了している必要があります。
LINEでお店探しから予約、コミュニケーションまで完結させたい!
最近は新型コロナウイルスの感染状況も以前より落ち着きを見せ、世間的にも外食をする機会が増えてきているように思います。巷の皆さまのLINEもこのような感じで繰り広げられているのではと妄想します。
~10分後~
いや、ヤシの木むかつくな!
なんだこの態度!自分で探せや!ずっとサラダだけ食べてろ!
こういうやつに限ってちょっと遅れてくる!
焼肉に遅れるのと居酒屋に遅れるのでは訳がちがうからな!頼むタイミングがめんどくさいんだからな!
「わり、今仕事おわったわ。ちょっと仕事盛り上がっちゃってさ〜」じゃないんだよ!
……はっ、すみません、一体、私は何を……ここはどこ、私は室長。
よくない人間性が出てしまいましたが、このやり取りの妄想から何を伝えたいかというと、
LINEでの会話の流れで!スムーズにお店探しをしたい!!
お店探しのために違うサービスから探しに行くのめんどくさい!
飲み会の話題自体はLINEで行われるんだから、そのままLINE上でお店探しも完結できないのかな!!!
これが「LINEで予約」を検討する発端でした。
新規のお客さまと店舗の出合いにも「LINE」が貢献できたら?
ユーザーサイドの妄想からスタートしたものの、他方、LINE公式アカウントでは飲食系の店舗オーナーの方がたくさん開設してくださっています。
LINE公式アカウントをクーポンの配信やお客さまとのチャットでのやりとりに活用していただいている一方で、「新規のお客さまと店舗の出合いに貢献できたらもっと効果的になるのに」「LINE公式アカウントで何か役に立てることないのかな」と、そんなもやもやした思いを抱えていました。
LINE公式アカウントを活用する店舗にとってのメリットと、「ユーザー間のお店探しのコミュニケーションってLINE使ってるよね」という話が重なった瞬間に生まれたプロジェクト――
そう、それが「LINEで予約」!
その名の通り、LINEでお店予約しちゃおうされちゃおう大作戦!
これまでチャットで予約対応してくださっていたお店の方!
正直、心の奥底ではちょっと面倒って思ってたんでしょう!?
日程調整とかをチャットでやるのだるいな、って思ってたんでしょう!?
今、ちょうど串が焼きあがったところだから、手が離せない、って思ってたんでしょう!?
顔に出てますよ!
チャットだと顔が見れないから安心だけど!
そんな時は「LINEで予約」を活用してくだされば!
なんということでしょう!劇的ビフォーアフター!
常連さんにもそのページから次回の予約を促せばよし、新規ユーザーも店舗のページを見つけてきてくださるからよし!
乗るしかない!このビッグウエーブに!
――と、叫び始めたのは2019年頃でしょうか。
プロジェクトが組閣され、動き出したタイミングで、世界はコロナ禍へと突入しました。緊急事態宣言やまん延防止措置などで街の店舗は営業自粛や時短営業を余儀なくされていきます。
ありがたいことに、コロナ禍だからこそオンラインでのコミュニケーションで乗り切りたいと感じた店舗の方々によって、LINE公式アカウントの開設数自体は伸びていきました。
その方々の期待に応えるためにも、さまざまな施策を対応してきました。
- LINE公式アカウントのプロフィール上にテイクアウト、デリバリーを表明できる機能追加
- 通常有料のメッセージを、営業時間などの連絡に限り無料で配信できる機能追加
- 1対1のやり取りが増えるであろうと見据え、LINEチャットの使いやすさの徹底的な向上
上記はほんの一部ですが、新しい生活様式に対応すべく、細かいアプローチの積み重ねは非常に大事だと感じる時期でもありました。
その一方で、「LINEで予約」プロジェクトも諦めずに進めていました。
この先がどうなるかまったく見えない中で、それでも外食がなくなることはない、飲み会がなくなることはない。いつか必ず復活すると――。
だって今飲みたいもの!オンライン飲み難しいんだもの!
食い気味でツッコミいれるタイプだから!音声被っちゃうから!
オンライン飲み終わった瞬間の「あー、俺ずっとパソコンに話しかけてたんだなあ」ってあの感情になりたくないのよ!
きっと同じ感覚でいる方が数多くいるはず!
プロジェクトリーダーも関連するチーム全体もそのニーズを信じて突き進み、機能は完成に近づき、提携先のサービスも見つかってオープンが近づいてきました。
時期はちょうど2020年の年末に向けて忘年会、新年会に活用してもらえたらというタイミングです。
プロジェクトメンバーの妄想の中では、ここで「コロナお疲れさまでした、わっしょい!」の目論見でターゲットを合わせてきました。
早速「LINEで予約」を使って予約しよう、とメンバーたちも心待ちにしている中で、僕も友だちがいないので一人で予約活用しようと楽しみにしていました。おひとりさま向けにも優しいサービス、それが「LINEで予約」でしょうと。
「LINEで予約」は、LINE公式アカウントのトークルームやプロフィールから予約ができる
しかし世の中は残酷で、俗にいう「第三波」が押し寄せてきます。プロジェクトとしてさまざまな選択を迫られます。
自粛モードが進む中で、飲食店に予約機能を発表することの是非、予約件数が読みづらい見立ての中でどういう目標値を立てるか、そもそも店は開いているのか――
難しい局面でしたが、LINEを利用してくださるユーザーの皆さまの行動を起点としていきたいサービスなので、世の中の流れに沿うことが最も適切だと考え、最低限の告知だけでサービスをオープンすることと、予約数が伸びない間に、利用店舗数の拡大、ユーザーの使いやすさをとにかく磨いていこうという方針にしました。
当然のように当初予約数は伸びず、苦しい時期は続きましたが、自粛が明けてくるにつれてLINE独自の使われ方が目立つようになってきました。
なんだか肉に関連する店舗の予約が多い、なんだかランチの予約が多い、カラオケも予約できるんだー……などなど、想像外の利用ケースも盛り上がり、今後に向けての期待値は高まっています。
コミュニケーションを軸にした店舗とのコミュニケーションとしての予約機能の邁進に向けて引き続き頑張っていきます!
ぜひ、今年の忘年会は「LINEで予約」で!
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