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運用テクニック 公開日:2022.08.26 更新日:2024.09.10

【公式】LINE公式アカウントのリッチメニュー|運用のコツや活用事例を紹介

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントの機能の一つである「リッチメニュー」は、LINEのトーク画面下部に固定で表示されるメニューです。トークルームの画面を大きく占有するためユーザーの目に留まりやすく、閲覧頻度も高いため、LINE公式アカウントの運用目的に合わせて適切な項目を設定すれば、大きな誘導効果が期待できます。本記事では、リッチメニューの特長やメリット、運用やデザイン作成のコツ、企業・店舗の活用事例など詳しく紹介します。

目次

1. LINE公式アカウントの「リッチメニュー」とは

LINE公式アカウントの「リッチメニュー」は、トーク画面下部(キーボードエリア)に固定で表示されるメニュー機能です。リッチメニューには、クーポンやショップカードなどのLINE公式アカウントの機能のほか、ECサイトや予約サイトなど、外部サイトへのリンクを設定できます。

リッチメニューの機能とメリット、設定方法を動画で説明します。

リッチメニューの作成方法は下記マニュアルで詳しく紹介しています。

1-1. 「リッチメッセージ」との違い

リッチメニューと混同されやすい「リッチメッセージ」は、画像とテキストを一つのビジュアルにまとめて配信できるメッセージ形式です。リッチメッセージはメッセージとして配信されるため、配信時にユーザーに通知が届きますが、リッチメニューはトーク画面内に常設されているメニューのため、更新してもユーザーには通知されません。

リッチメッセージ例。リッチメニューとは異なり、トーク画面内に展開される。

1-2. アカウント種別や料金プランを問わず使用可能

リッチメニューは、アカウント種別や料金プランを問わず使用可能で、機能差もありません。LINE公式アカウントの前身「LINE@」では、料金プランがフリープランの場合、リッチメニューは利用できませんでしたが、2019年4月にLINE@がLINE公式アカウントに統合されたことにより、すべてのプランで使えるようになりました。

2. 【業種別】LINE公式アカウントのリッチメニューでできること

ここでは、LINE公式アカウントの活用方法の例を業種ごとにご紹介します。

2-1. 飲食店

メニュー表示

最新やおすすめメニューをリッチメニューに表示し、ユーザーが簡単に閲覧できるようにします。

予約受付

リッチメニューから直接予約ページにリンクし、簡単に予約できるようにすることで、予約率を向上させます。
 

・参考:「LINEで予約」機能

・参考:予約機能もある「LINEミニアプリ
 

クーポン提供

リッチメニューから限定クーポンを提供し、来店促進を図ります。
なお、クーポンはLINE公式アカウントの機能から作成が可能です。 

2-2. ECサイト

商品カテゴリー

各商品カテゴリーへのリンクをリッチメニューに配置し、ユーザーが簡単に商品を探せるようにします。

セール情報

リッチメニューでセールやキャンペーン情報を告知し、顧客の購買意欲を刺激します。

在庫確認と注文

在庫状況を確認できるページや注文ページへのリンクを設置し、スムーズな購買体験を提供します。

2-3. 美容サロン

サービスメニュー

施術メニューや価格表へのリンクをリッチメニューに掲載し、ユーザーが簡単にサービス内容を確認できるようにします。

予約システム

各種LINEミニアプリの予約ページや、外部の予約サイトへのリンクを設け、ユーザーが予約しやすいようにします。
 

・参考:「LINEで予約」機能

・参考:予約機能もある「LINEミニアプリ
 

プロモーション

リッチメニューを通じて特別プロモーションやキャンペーン情報を提供し、新規顧客の獲得を狙い


 

2-4. 旅行会社

旅行パッケージ

人気の旅行パッケージやおすすめツアー情報ページへのリンクをリッチメニューに表示し、ユーザーが簡単に詳細を確認できるようにします。

問い合わせフォーム

リッチメニューから直接問い合わせフォームにアクセスできるようにし、迅速な対応を可能にします。

旅行情報提供

現地の観光スポットやお役立ち情報ページへのリンクをリッチメニューに掲載し、ユーザーの旅行計画をサポートします。

2-5. 不動産業

物件情報

最新の物件情報やおすすめ物件情報ページへのリンクをリッチメニューに表示し、ユーザーが簡単に物件を探せるようにします。

内見予約

内見予約ページへのリンクを設置し、ユーザーが簡単に予約できるようにします。

ローンシミレーション

外部のローンシミュレーションツールへのリンクをリッチメニューに配置し、ユーザーが自身の予算に合わせたシミュレーションを行えるようにします。

2-6. 医療機関

診療科目案内

各診療科目の情報ページへのリンクをリッチメニューに表示し、患者が必要な診療科を簡単に見つけられるようにします。

予約システム

リッチメニューから診療予約ページへ移動できるリンクを設け、患者の予約をスムーズに行います。

健康情報提供

健康に関するアドバイスやお役立ち情報ページへのリンクをリッチメニューで提供し、患者の健康管理をサポートします。


 

3. LINE公式アカウントのリッチメニュー運用のコツ

LINE公式アカウントのリッチメニューを効果的に運用するためのコツについて紹介します。

3.1. 表示/非表示の切り替えや期間による出し分け

トーク画面を開いた際、リッチメニューをデフォルトで表示させるか、非表示にするかを管理画面上で設定することができます。

デフォルトで「表示する」を設定すると、ユーザーがトーク画面を開いたとき、リッチメニューがすでに表示された状態になります。「表示しない」に設定すると、メニューバーだけが表示され、ユーザーがメニューバーをタップすることでリッチメニューが表示されるようになります。

また、リッチメニューごとに表示する期間を指定することができます。例えば、「サマーセール」や「プレゼントキャンペーン」などの訴求を含めたリッチメニューを1カ月限定の期間で表示させ、セールやキャンペーン終了後に通常のリッチメニューに戻すといった設定が可能です。

3.2. 自動応答メッセージで問い合わせ対応を効率化

リッチメニュー設定のアクションで「テキスト」を選択すると、あらかじめ設定したテキストをユーザーに自動で送信してもらえるようになります。

 

たとえば、リッチメニューの設定でユーザーから送られる「営業時間は?」というテキストに対して、「営業時間は⚪️時〜⚪️時です。ご来店お待ちしております」という応答メッセージを送信する設定が可能です。これにより、ユーザーはワンタップで営業時間の問い合わせができ、企業や店舗は問い合わせ対応を効率化することが可能になります。

 

応答メッセージについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。

3.3. クーポンへの誘導

コンテンツ設定のアクションで「クーポン」を選択すると、遷移先をクーポン画面に設定することができます。クーポンをリッチメニューに表示させておくことで、ユーザーに存在を気付いてもらいやすくなります。クーポンの作成・配信方法に関しては、下記記事で詳しく紹介しています。

3.4. ショップカードへの誘導

ショップカードは従来のポイントカードに代わるLINE公式アカウントの機能で、特典を用意して来店を促進するなどの活用が可能です。コンテンツ設定のアクションで「ショップカード」を選択すると、クーポン同様、ショップカード画面へ誘導することができます。リッチメニューに表示することで、ショップカードの利用率を高めるだけでなく、店舗の顧客ロイヤリティーを高めることにもつながります。

4. LINE公式アカウントのリッチメニューのデザインのコツ

ここでは、LINE公式アカウントのリッチメニューをデザインする際のコツをご紹介します。

4.1. シンプルで直感的なデザインにする

リッチメニューに含める情報やリンクは、必要最低限に絞りましょう。情報が多すぎると、ユーザーを混乱させる原因となります。

 

また、ボタンやセクションの間に十分なスペースを確保し、各要素が独立して見えるようにすると、分かりやすくタップもしやすいメニューになります。

4.2. 目立つボタンデザインにする

ボタンは、ユーザーがすぐに見つけられるようなデザインにします。
たとえば、背景が白ならボタンは濃い色にするなど、コントラストのある配色にすることで目立ちやすくなります。
なお、コーポレートカラーを使用すると、企業や店舗のイメージに合ったリッチメニューになるのでおすすめです。

 

また、各ボタンをシンプルでわかりやすいアイコンにすると、何のボタンかをユーザーがすぐに判断できるようになります。

4.3. ユーザーに次の行動を誘導する

ボタンのテキストは短く、明確にアクションを伝えるものにすると、ユーザーに次の行動を促せます。


例: 「お問い合わせ」「購入する」「クーポンを使う」など

重要な情報やアクションを促したいボタンは、ユーザーの視線が自然に流れる位置に配置するのがよいでしょう。

4.4. 定期的に分析と更新を行う

定期的にリッチメニューの効果を分析し、どのボタンがクリックされているか、どの機能が利用されているかを把握して、改善しましょう。

 

ユーザーの興味を引き続けるために、シーズンごとや特別なキャンペーンに合わせてリッチメニューを更新するのもおすすめです。

5. 参考にしたいリッチメニューの活用事例

LINE公式アカウントのリッチメニューは、テンプレートの選択やコンテンツの工夫、他の機能との組み合わせによって、さまざまな訴求ができる機能です。運用の具体的なイメージが持てるよう、リッチメニューを活用した企業・店舗の事例を紹介します。

5.1. 【飲食】BON’S Crepe

全11店舗を展開する福岡発のクレープ店「BON’S Crepe」では、LINE公式アカウントのメッセージでクーポンを配信していましたが、ユーザーが見逃してしまうことがあるため、リッチメニューにもクーポンの導線を設置しました。また、商品のメニューや自社のSNSやホームページなどの導線を集約してユーザーが情報を得やすいように工夫しています。

5.2. 【美容】ヘアークリニック髪風船

長崎県で店舗を構える美容室「ヘアークリニック髪風船」は、店舗営業とともにECサイトを運営しています。LINE公式アカウントでもECサイトへの誘導を強化していて、リッチメニューにはECサイト内のおすすめ商品ページへのリンクのほか、自宅でできるヘアケアの方法を解説したコンテンツへのリンクを設置。すぐに購買しないユーザーに対し、髪の悩みに関するコンテンツを紹介することでECサイトへの流入数を向上させました。

5.3. 【ショッピング】マックスプラス

沖縄本島に店舗を構えるインテリアショップ「マックスプラス」では、新型コロナウイルスの感染対策に関する情報やクーポンへの導線のほか、おすすめの商品や店舗の最新情報を掲載しています。一番目立たせたい情報は他のボタンよりも大きく見せる、隣り合う画像が重ならないように枠をつけるなど、ユーザーが見やすいように工夫しています。

5.4. 【レジャー】海遊館

大阪の水族館「海遊館」では、リッチメニューにECサイトへの導線のほか、営業時間やニュースページへの案内、eチケットへの導線など、海遊館に来館するユーザーにとって便利な情報を掲載しています。ユーザーが一目見て分かりやすいよう、シンプルで分かりやすいクリエイティブを重視したところ、ユーザーに届けたい情報であるニュースページへの遷移も促せています。

6. LINE公式アカウントの運用効果を高めるリッチメニューをつくろう

リッチメニューは、LINE公式アカウントの中でも自由度の高い機能です。ユーザーのニーズに合わせたメニューが設定できれば、店舗やECサイトへの集客やクーポンやショップカード機能の利用促進にも期待できます。LINE公式アカウントを使った販促、集客を考えている場合は、リッチメニューを活用してみてください。

 

その他のLINE公式アカウントの機能については、下記の記事もご覧ください。

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