LINE公式アカウントを集客に活用すべき理由丨企業・店舗向け活用法
「LINE公式アカウント」は、日本国内で月間9,700万人(2024年3月末時点)が利用するコミュニケーションアプリLINEを通して、企業や店舗がユーザーに直接情報を届けることができるサービスです。オンライン上で簡単にアカウントを開設でき、メッセージやクーポンの配信、友だちとのLINEチャットなど、さまざまな機能を活用して集客や販促を行うことができます。
LINE公式アカウントの開設前に知りたい情報をまとめた公式スタートガイドは、以下のリンクからダウンロードできます。
目次
2-1. 他メディアに勝るLINE公式アカウントの強み
2-2. 規模や業種・商材も問わない
2-3. リピーター獲得に適している
3-1. LINE公式アカウントの機能
3-2. LINE公式アカウントの料金プラン
5-1. 【飲食店】来店客数が増加!メッセージ配信がカギを握る「LINEで予約」活用
5-2. 【ネットショップ】LINE経由でEC売上の9割を生み出す、お米屋のLINE公式アカウント活用
5-3. 【スポーツ施設】潜在・顕在ユーザーを集客するマンツーマントレーニングジムのLINE活用
5-4. 【小売/店舗】LINEのID連携率は約90%!ブロック率10%以下を維持するコスメセレクトショップのLINE公式アカウント活用法
5-5. 【医療】最小限の人員で安全に業務運営する、健診センターのLINE活用
1. 集客に活用できる「LINE公式アカウント」とは?
LINE公式アカウントとは、コミュニケーションアプリ「LINE」上で、友だち追加してくれたユーザーに直接情報を届けることができるサービスです。2サービスの違いや詳細は「LINEとLINE公式アカウントの違いとは?LINE公式アカウントの業界別の活用法も解説」をご確認ください。
2. LINE公式アカウントが集客に効果的な理由
「LINE」は日本国内で月間9,700万人が利用しているコミュニケーションアプリです。スマホユーザーの多くが日常的に使用しているプラットフォームを導入コスト不要で簡単に活用できます。LINEでの集客を考えた場合、この「9,700万人に接触できるプラットフォーム」という点が最も大きな強みと考えられます。
2-1. 他メディアに勝るLINE公式アカウントの強み
最新の総務省の調査によると、LINEの利用率は全年代で94.9%と非常に高く、特に20代では99.5%、30代では97.9%、40代では97.8%と100%に近くなっています。主要なソーシャルメディア系サービス/アプリの中で最も広く活用されているため、他メディアではリーチしにくいユーザー層にも効果的にアプローチできます。
また、LINE公式アカウントから友だちへ配信するメッセージはLINEのトーク画面に直接届き、ポップアップなどで通知されます。他のSNSはアプリやページを開かなければ気付かれないこともあるため、情報伝達力にも優れています。
しかも、LINEに対して「書き込む・投稿する」と回答した人も、全年代において57.1%にのぼるなど、他メディアと比較しても能動的に活用しているユーザーが多く、友人親族など親しい間柄への情報拡散なども期待でき、集客に効果的なサービスと言えます。
(書き込む・投稿する)(全年代)
2-2. 規模や業種・商材も問わない
企業・店舗の集客をWeb上で行う場合、ホームページの作成や問い合わせ対応のためのインフラ整備が必要で、それには多大な費用・工数が発生します。その点、LINE公式アカウントは無料でアカウントが開設できるほか、企業・店舗の集客に利用できる便利な機能があらかじめ実装されています。
また、規模や業種・商材を問わず、さまざまな企業・店舗で活用されています。例えば、都内の飲食店では、顧客の問い合わせ対応にLINE公式アカウントを活用することで集客に成功し、売上が導入前に比べ30~40%もアップしました。大手チェーンのスーパーマーケットでは、各店舗で独自にLINE公式アカウントを運用して来店頻度と購入単価の向上を実現しています。
※活用事例をもっと詳しく知りたい方はこちら
2-3. リピーター獲得に適している
LINE公式アカウントでは、店舗や企業のアカウントを友だちとして追加してくれたユーザーに対して情報を発信することができます。そのため、LINE公式アカウントで接触できるユーザーは基本的にサービスや店舗について既に認知している、もしくは利用・来店したことがあるユーザーです。
このことから、LINE公式アカウントは既存顧客とのコミュニケーションを活性化させ、再利用・再来店を促すためのリピーター獲得に適しているツールだといえます。
リピーター対策の重要性「穴の空いたバケツに水を注いでも、水はたまらない」
店舗販促やマーケティングにおいてよく聞かれる言葉ですが、「お客さま=水、サービス=バケツ」と例えた場合、「穴の空いたバケツ(=サービス)に水(=お客さま)」をどれだけ注ぎ込んでも、「水(=お客さま)」は増えません。
バケツに水を満たすためには、新規ユーザーだけを追い続けていては意味がなく、流れてきたユーザーをいかにリピーターとしてバケツにとどめておけるかが重要です。まずはリピーターをとどめる施策を行うことでバケツの穴を最小限まで塞ぎ、そこから新規のユーザーを流し込むという方法がLINE公式アカウントを活用した集客方法の正攻法です。
3. LINE公式アカウントの機能と料金プラン
3-1. LINE公式アカウントの機能
LINE公式アカウントには友だちに直接メッセージを配信できる機能のほか、LINE上で発行・管理できるクーポンやショップカード、1対1で友だちとやり取りできるLINEチャットなど、数多くの基本機能があります。以下、代表的な機能を紹介します 。
メッセージ配信
LINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに対してメッセージを送ることができます。一人ひとりのユーザーに合わせてメリットのあるメッセージを送ることで、高い誘導効果が期待できます。テキストのほかに画像や音声、動画やスタンプも利用できます。また、A/Bテストメッセージなどのほか、年齢層・性別・地域を指定したセグメント配信も可能なため、配信効果の最大化を図ることができます。
詳しくは「メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは」をご確認ください。
メッセージ配信:ステップ配信
情報収集や購入意欲が高い、友だちになったばかりのユーザーに、その意欲が落ちる前に有用なメッセージ配信をして来店や購買につなげましょう。また、月●回などメッセージ配信の頻度を決め、継続的なコミュニケーションを取りましょう。
その際、手間を軽減する手法である「ステップ配信」を活用しましょう。ステップ配信は、設定した条件と合致する友だちに対し、LINE公式アカウントから複数のメッセージを自動で配信できる機能です。例えば、「友だち追加から3日経ったユーザーにはクーポンを配信し、30日経ったユーザーには商品のお知らせを配信する」などの設定ができます。
配信されたメッセージは課金対象のメッセージとしてカウントされます。(月間200通までは無料プランで対応可能)
詳しくは、【メッセージ配信を自動化できる「ステップ配信」機能を紹介】をご確認ください。
LINEチャット
ユーザーとメッセージでチャットを行うことが可能です。画像の送信や複数のユーザーとグループチャット対応もできます。
詳しくは「【公式】LINE公式アカウントのLINEチャット|機能や活用ポイントを紹介」をご確認ください。
LINEチャットさらに効果的に活用するためにおすすめな、「タグ」「ノート」の2機能についての詳細は、「タグ・ノート機能の活用モデルや事例」をご確認ください。
リッチメニュー
リッチメニューは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に大きく固定で表示されるメニューです。画面を大きく占有するためユーザーの注意を引きやすく、クリエイティブとともにリンクを設定することで、外部サイトやクーポン、ショップカードへの誘導や事前に設定したキーワードの送信などを促すことができます。
パソコン版LINE/Chrome版LINEでは表示されません
詳しくは「【公式】LINE公式アカウントのリッチメニュー|運用のコツや活用事例を紹介」をご確認ください。
ショップカード
紙のポイントカード同様、来店や商品購入の特典として付与するポイントを、LINE公式アカウントで発行・管理できる機能です。ポイントの段階に応じてインセンティブを設定することも可能です。 ユーザーにポイントを付与するためのQRコードは管理画面から取得できます。
詳しくは「ショップカードの活用方法|活用メリットや効果的な設定方法を解説」をご確認ください。
クーポン
LINE上で使用できるクーポンが作成できます。作成したクーポンはメッセージやLINE VOOM(旧タイムライン)、応答メッセージなどで配信・投稿が可能で、来店促進などに利用できます。
詳しくは「クーポンの活用方法|集客・販促に役立つ使い方」をご確認ください。
また、2024年7月の新機能「友だち紹介クーポン」なら、既存の友だちが、その友人間に自然にLINE公式アカウントを紹介してくれる可能性があります。ぜひ積極的にご活用ください。
詳しい設定方法は、クーポンをご確認ください。
上記のほかにも、「LINE VOOM」や「自動応答メッセージ」、「リッチメッセージ」など多数の機能を提供しています。
詳しくは下記のコラムをご覧ください。
3-2. LINE公式アカウントの料金プラン
LINE公式アカウントには3つの料金プランがあります。料金プランによって利用できる基本機能に差はありません。
一方、料金プランによって無料で配信できるメッセージ通数が異なります。コミュニケーションプランの場合は200通まで配信することができます。例えば、50人の友だちがいるLINE公式アカウントは、すべての友だちに対して月4回までメッセージの配信が可能です。
友だち数が増えてきたり、配信頻度を増やしたい場合は、有料プラン(ライトプラン・スタンダードプラン)へ切り替えていきましょう。
LINE公式アカウントの運用にかかる費用については、下記のコラムをご覧ください。
4. LINE公式アカウントを知ってもらう方法
開設したLINE公式アカウントの存在をさらに知ってもらう工夫をしましょう。管理画面から無料でダウンロードできる、自社専用の「友だち追加URL」「QRコード」「ポスター」などを駆使して、他SNS、メールマガジン、ショップカード、名刺、店舗掲示などあらゆる場所でLINE公式アカウントを告知しましょう。LINEに広告出稿できる、LINE広告を活用するのも1つの有効な手段です。告知は積極的に行い、末広がりに友だちが増えるよう工夫してください。
LINE公式アカウントを告知する際は、「友だちになることで、限定クーポンや景品などの特典、キャンペーン情報を受け取れる」などのメリットを必ずいれましょう。LINE公式アカウントの友だちが多いほど、一度のメッセージ配信で効率的に多くの人に情報を届けることができます。
例えば、前述したLINE公式アカウントの機能の1つ「クーポン」を活用して、新規友だち追加を条件に、初回限定5%割引やドリンク1杯無料、などの特典を提供するのも効果的な手段です。
5. 【業種別】LINE公式アカウントを導入した企業・店舗の事例
実際にLINE公式アカウントを活用して集客を行っている企業・店舗の活用事例を、業種別に紹介します。
5-1. 【飲食店】来店客数が増加!メッセージ配信がカギを握る「LINEで予約」活用
株式会社FOOD & LIFE INNOVATIONS
全国73店舗を展開する大衆寿司居酒屋「鮨 酒 肴 杉玉」では、「LINE公式アカウント」と「LINEで予約」を導入。結果、幅広い年齢層のユーザーが来店するようになり、来店客数が増加しました。
また、飲食店の事例として、売上を拡大させる知見を持つLINE公式アカウントの認定講師「LINE Frontliner」であり、株式会社CRMマーケティング(以下、CRMマーケティング)代表取締役社長の野尻氏に「地域に密着した飲食店の宣伝販促」について聞いています。
5-2. 【ネットショップ】LINE経由でEC売上の9割を生み出す、お米屋のLINE公式アカウント活用
株式会社カモダ米穀
兵庫県姫路市に本社があるカモダ米穀。地元・兵庫県産のほか、全国の銘柄米を取り扱っており、「お米のみよちゃん」という店舗名で個人、法人向けにお米を販売しています。お米のみよちゃんはEC事業を本格化させるにあたり、2020年11月にLINE公式アカウントを開設。さらに、LINEマーケットプレイスで販売するアプリ「リピッテ テイクアウト&デリバリー」をLINE公式アカウントに実装し、ユーザーの利便性向上に努めた結果、LINE経由でEC売上の9割を占めるようになりました。
5-3. 【スポーツ施設】潜在・顕在ユーザーを集客するマンツーマントレーニングジムのLINE活用
株式会社RITA-STYLE
完全個室のマンツーマントレーニングサービスを展開している株式会社RITA-STYLE。一般的なスポーツジムと異なり、専属トレーナーがユーザー1人ひとりに合わせた個別指導を行う「マンツーマントレーニングサービス」を提供しています。同社は業態に合わせて、ユーザーとより密なコミュニケーションが取れる手段を模索する中で、2018年5月にLINE公式アカウントを開設。本社と各店舗でLINE公式アカウントを運用するほか、LINE広告を活用した新規客獲得にも取り組んでいます。
5-4. 【小売/店舗】LINEのID連携率は約90%!ブロック率10%以下を維持するコスメセレクトショップのLINE公式アカウント活用法
株式会社粧苑すきや
宮城県仙台市を中心に展開するコスメセレクトショップ「Perfumerie Sukiya」(株式会社粧苑すきや)は、LINE公式アカウントをマーケティング施策の一環として活用しています。例えば、20日間限定で使用できるクーポンを約34,000通配信た結果、開封率は60%以上、配布したクーポンの使用数は約4,300件を記録しました。
5-5. 【医療】最小限の人員で安全に業務運営する、健診センターのLINE活用
一般社団法人山口総合健診センター
山口県で地域の企業に勤める会社員やその家族を対象に、人間ドッグや健康診断などのサービスを提供する一般社団法人山口総合健診センターは、業務の効率化を目指して2019年12月にLINE公式アカウントを開設しました。開設後、センター内の至る所でLINE公式アカウントの告知物を掲出し、友だち追加を案内。中でも、視覚的にもインパクトが大きいデジタルサイネージでの案内は効果的で、開設から1年で合計1,500人以上の友だちが集まりました。
その他のLINE公式アカウントの事例はこちらからご確認ください。
ぜひ事例も参考にしながら、LINE公式アカウントを活用してみてください。LINE公式アカウントは下記のボタンから作成することができます。
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