ECサイトから旅館まで! 顧客のニーズや営業スタイルに合わせて利用できるLINEコール
LINE公式アカウントの新機能「LINEコール」がリリースされました。LINEコールとは、ユーザーからLINE公式アカウントに無料で音声・ビデオ通話ができる機能です。急ぎの要件を伝えたり、テキストではニュアンスが伝わりづらい内容を口頭で補足したりできるため、企業・店舗を問わずさまざまな活用が見込まれます。ここでは、本サービスの活用事例を紹介します。
目次
- LINEコールで“生きた商品”を見せながら商談できる安心感
- コロナ対策の「貸し切り」を、LINEコールで適切に管理
- 美容室・サロンの場合
- 生活関連サービス(不動産、引っ越し業者など)の場合
- 飲食店・レストランの場合
- 教育・習い事の場合
- 小売店・ECサイトの場合
1.設定アカウント数10万件突破! 広がるLINEコール活用の輪
2020年7月3日にリリースされたLINEコールは、現在、設定アカウント数が10万件を突破しました。「美容・サロン」「教育・習い事」を中心に、現在、さまざまな業界の企業・店舗において活用が進んでいます。さらに、固定電話への転送機能*も追加されるなど、機能のアップデートも随時行われています。
※LINE公式アカウントの有料プラン限定の機能。転送の際にかかる通話料は無料で活用できます(2020年12月時点)
2.「LINEコール」の活用事例
LINEコールを活用して、自社の課題を解決するとともにユーザーとの結びつきを強めることができた企業・店舗の事例を紹介します。
LINEコールで“生きた商品”を見せながら商談できる安心感
北海道函館市で、主に観光客に向けてカニをはじめとする海産物を販売する稲場魚介苑は、コロナ禍で旅行客が減少して以降、ECサイト経由の「お取り寄せ」対応に力を入れています。
北海道産のカニは1匹数万円する高級食材のため、接客に際しては実際に店内の水槽の中にいるカニを見てもらうことが多く、現在は「LINEコール」のビデオ通話を使って対応することもあります。
「あらかじめLINEチャットで商談日時を決めておき、その時間にお客さまから発信していただくシンプルな使い方です。LINEコール以外のビデオ会議ツールを使う場合もありますが、『普段から使っているLINEの方が便利だ』とお客さまからも好評です。以前のように来店いただけなくても、LINEコールのビデオ通話で商品を見ていただきながら商談できるのは安心ですね」
他のスタッフがその様子をビデオ通話で見せるスタイル
内線代わりに活用して、宿泊客の要望にクイックに対応
三重県鳥羽市で旅館を営む「季さら別邸 刻(Toki)」は、全室が“離れ”の作りになっており、内風呂を設けたプライベート空間が若いカップルや小さい子どもを連れた家族に支持されています。LINE公式アカウントの開設後、主に電話やWebサイト以外の予約手段としてLINEチャットを活用しています。
そんな中、同業者からの情報で「LINEコール」について知り、現在は客室の内線代わりに活用しています。「部屋にあるアメニティーが足りない」「食事の準備をお願いしたい」といった宿泊客からの要望を、すべてLINEコールで受け付けるようにしました。
「LINE公式アカウントを利用し始めた時から感じていたのですが、LINEはほとんどのお客さまが普段からお使いになっており、新たにアプリをダウンロードいただく必要もありません。内線代わりにLINEコールをお使いいただければ、必ず旅館のLINE公式アカウントを友だち追加してもらえるため、今後の施策にもつなげやすい。また、固定電話と違って、スタッフがスマホやiPadを持ち歩いていれば旅館のどこにいてもお客さまの要望にお応えすることができます。LINEチャットとLINEコールなどをフル活用していますが、これらをすべて無料で使えるのがありがたいですね」
3.【業種別】LINEコール活用のモデルケース
さらに、LINEコールの活用において想定されるモデルケースを業種別に紹介します。
美容室・美容サロンの場合
当日予約にもスムーズに対応
LINEコールを活用することで、通常の電話と同じように予約を受け付けることができます。当日の予約相談でも、LINEコールで受け付けることでタイムリーかつ柔軟な対応が可能です。
ビデオ通話でユーザーの希望を確認
ビデオ通話を活用すれば、来店前にユーザーの現状のヘアスタイルや希望するヘアスタイルなどを画面越しですぐに把握することができます。来店後、コミュニケーションの齟齬を防ぎ、より希望に近いスタイルを提供することに役立ちます。
生活関連サービス(不動産、引っ越し業者など)の場合
事前見積もりや相談に対応
ユーザーに通話料を負担させることなく、要望をヒアリングすることができます。ヒアリング後、LINEチャットでの連絡も可能なため、すべてのコミュニケーションがLINE公式アカウント上で完結します。
ビデオ通話で内見対応
すぐに部屋の内見に来ることができないユーザーに向けて、ビデオ通話を利用して物件の内見会・内覧会を開催することができます。コロナ禍における非対面の観点でも、LINEコールのビデオ通話を有効活用できます。
飲食店・レストランの場合
即座に予約対応が可能
LINEチャットによるメッセージのやりとりが難しい時間帯でも、LINEコールで予約を受け付けることでユーザーを待たせることなく予約対応ができます。
デリバリーやテイクアウトの注文受付
デリバリーやテイクアウトで急ぎの注文が入った場合にも、LINEコールでクイックに注文を受け付け、迅速に対応して温かい食事を提供することで、ユーザーの満足度を高めることができます。
教育・習い事の場合
オープンキャンパスや体験レッスンの予約受付
LINEコールで申し込みを受け付け、その後、申し込みをしてきたユーザーに対してメッセージ配信やLINEチャットで情報が提供できれば、ユーザーの興味・関心を高めることができます。
ビデオ通話でオンライン面談やレッスンを実施
対面が難しい場合でも、ビデオ通話を活用すれば簡単にオンライン面談やレッスンが実施できます。日常的に利用する「LINE」で通話が可能なため、ユーザーに別アプリのダウンロードなどの負担をかけることはありません。
小売店・ECサイトの場合
商品の在庫数をタイムラグなく伝える
ユーザーから在庫数の問い合わせがあった場合、LINEコールを活用してその場で回答を伝えることができるため、その後購入などのアクションへ素早くつなげることができます。
ビデオ通話でオンライン接客や販売を行う
来店できないユーザーに対して、ビデオ通話を活用してオンラインの接客や販売を行うことができます。実際に商品を見せながら商談できるので、購入意向度をアップさせることができます。
「LINEコール」の活用方法は、業種によってさまざまです。紹介した事例を参考にLINEコールを活用して、ぜひ貴社のビジネス成長にお役立てください。
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