LINEとLINE公式アカウントの違いとは?LINE公式アカウントの業界別の活用法も解説
コミュニケーションアプリ「LINE」は、国内で月間9,700万人(2024年3月末時点)に利用されています。そして、法人向けサービスである「LINE公式アカウント」は、いわば“ビジネスで使えるLINE”のような位置付けで、企業・店舗がユーザーとの距離を縮めるのに役立ちます。
目次
LINE公式アカウントとは?
(2022年8月時点。月に1度以上メッセージ配信またはユーザーへの返信を行なった認証済アカウントの合計数)
LINEとLINE公式アカウントとの違い
項目 | LINE | LINE公式アカウント |
---|---|---|
利用ユーザー | 友人や家族などとやりとりしたい個人ユーザー | 顧客やユーザーとやりとりしたい企業・店舗、その他個人事業主など |
メッセージ送信 | 友人や家族と1対1が基本 | ・複数のユーザーと1対n(多数のユーザーへのメッセージ配信)・「LINEチャット」を使えば1対1のコミュニケーションも可能 |
料金プラン | 無料 | ・無料から使える・より多くのユーザーにメッセージを配信する場合は有料プランを選択 |
1.利用ユーザーにおける違い
一般的に、個人で利用するLINEは友だちや家族などとやりとりするために利用されます。一方、LINE公式アカウントは企業・店舗がユーザーとやりとりして自社の商品・サービスについて知ってもらったり、利用してもらうきっかけづくりのために利用されます。
LINE公式アカウントは、飲食、理美容サロン、小売・ECをはじめ幅広い業界で利用されています。また、各種機能の設定やデザインの自由度も高く、自社のカラーに合った活用を模索できることから、事業規模を問わず多くの利用実績があります。
2.メッセージ送信における違い
一方、LINE公式アカウントは企業・店舗がユーザーとやりとりする法人向けサービスのため、1対nのメッセージ送信が可能です。ユーザーの属性によって送信対象をセグメント(送り分け)できたり、ユーザーからトークを送信してもらった場合に1対1でやりとりできる「LINEチャット」など、さまざまな形のコミュニケーションが可能です。
3.料金プランにおける違い
個人で使用するLINEは、無料で友だちや家族と、トーク(チャット)・音声通話・ビデオ通話を楽しめます。LINE公式アカウントでも、基本的には全ての機能を無料プランから自由に使えます。ただし、より多くのユーザーにメッセージを配信してコミュニケーションを取りたい場合は、有料プランの利用がおすすめです。
料金プランによって、毎月200通・5,000通・30,000通と無料で配信できるメッセージ通数の上限が定められており、それを超える場合は「スタンダードプラン」でのみメッセージを追加送信することができます。
LINE公式アカウントの活用が特におすすめの業界
業界 | 活用事例 | 期待できる効果 |
---|---|---|
飲食店 | ・季節の新メニュー情報をメッセージ配信する ・ショップカードで来店ごとにポイント付与して、ポイントが貯まるとデザートを無料プレゼントする ・既存ユーザーに向けて割引クーポンを配信する |
・新メニューに興味を持ったユーザーが来店することで、売上がアップする ・来店ポイントや特典が欲しいユーザーが繰り返し来店することで、LTV(ライフタイムバリュー、顧客生涯価値)がアップする ・2回目、3回目などのリピーター育成が進む |
理美容サロン | ・成人式の着付けや縮毛矯正など、季節ごとの施術メニューをメッセージ配信する ・ユーザーの髪の悩みやなりたいイメージを、LINEチャットで画像付きで送ってもらう ・ヘッドスパや前髪カットなどのサイドメニューをお得に利用できる割引クーポンを配信する |
・季節ごとの施術メニューの事前周知することで、繁忙期の予約を促す ・ニーズを汲んだ施術をすることで、ユーザーの顧客満足度をアップさせる ・サイドメニューをオーダーしてもらうことで、客単価がアップする |
EC・小売 | ・取り扱う豊富な商品ラインナップをメッセージ配信する ・初回利用限定のクーポンを配信する ・ECの場合、発送完了や到着日のお知らせメッセージを配信する |
・商品に対するユーザーの興味を喚起し、購入を検討してもらう ・初回利用限定のクーポンでまずは一度利用いただき、自社について知ってもらう ・購入時などにECサイトの会員情報とのID連携を促せば、LINEでお届け日などを自動通知できる (※別途、LINE公式アカウントの開発が必要) |
飲食店
理美容サロン
EC・小売
LINE公式アカウントが高評価を受けている理由
7割を超えるユーザーがメッセージを開封
調査によると、LINEを利用している全国15〜69歳の男女のうち、7割超がLINE公式アカウントで配信された「企業からのメッセージを読んだ」と回答しています。
このことから、LINE公式アカウントは幅広い年代のユーザーにダイレクトにメッセージを届けることができ、その後Webサイトへの訪問やキャンペーンへの応募など具体的なアクションにつながることが期待されます。
ユーザー側にもメリットが多数
LINE公式アカウントを友だち追加することで、ユーザーは商品やサービスに関する最新情報のほか、企業・店舗から送られるクーポンなどを入手できます。自らネット検索しなくても、気になる企業・店舗から有益な情報が届くのはユーザーにとって大きなメリットと言えるでしょう。
LINE公式アカウントを上手に周知するコツ
友だち追加するメリットを説明する
実店舗からLINE公式アカウントに誘導する
店舗を訪れたユーザーが自社のLINE公式アカウントを友だち追加できるように、店内にLINE公式アカウントの友だち追加用のQRコードを掲載します。実店舗ではLINE公式アカウントを管理画面からダウンロードできるポスターも効果的です。
(※未認証アカウントの場合は、キャラクターの掲載がありません)
実店舗の場合、こうした掲示物は設置場所(例:目に入りやすいエリアの壁やテーブル、レジ前など)やユーザーに案内するタイミングを工夫して、友だちになるメリットをより強く訴求できると効果的です。
オンラインからLINE公式アカウントに誘導する
先述したLINE公式アカウントの友だち追加用のQRコードは、自社で運用しているWebサイトやSNSに掲載することで、そこからLINE公式アカウントへ誘導するのも可能です。Webサイトを閲覧したりSNSをフォローしてくれるユーザーは、自社の商品やサービスに一定の興味があると推測できるため、LINE公式アカウントも追加してくれる可能性が高まります。
個人LINEからLINE公式アカウントを案内する
もし、あなたが事業主ですでに個人のLINEアカウントでお客さまとやりとりしている場合、その友だちやデータをLINE公式アカウントに移行することは残念ながらできません。そのため、LINEのトーク機能の「連絡先」を使ってLINE公式アカウントを案内できるとよいでしょう。
まとめ
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