【LINEリサーチ】クリスマス調査(2016年11月末実施)
このブログでは、LINE Research Platform×博報堂共同研究プロジェクト『若者インサイトラボ』の調査結果を発表しています。
もうすぐクリスマスですね。ということで、第二回目はクリスマスについての調査結果をご紹介します。
◆Summary◆
①20代独身男性の3人に一人(33%)が「クリぼっち」!
②理想は素敵なレストランやイルミネーション!だけど現実は厳しかった・・・
③みんなのクリスマスお財布事情!若者の中には「セルフサンタ」する人も
④リア充予備軍はSNSクリスマス!恋愛ステータスからクリスマス観を分類
まず、若者代表として20代の独身男女が、クリスマスを誰と過ごすのか調べた。
- 20代独身男性の33%が、クリスマスに恋人や友だち、家族と過ごす予定のない、いわゆる「クリぼっち」。
- それ以外では、「恋人や好きな人と二人きりで過ごす」28%、「家族と過ごす」20%、「友だちと過ごす」23%という結果。
- 20代の独身女性でも4人に一人(26%)が「クリぼっち」。それ以外では「恋人や好きな人と二人きり」32%、「家族」30%、「友だち」26%と、それぞれ約3割ずつ。特に家族と過ごす割合は、女性のほうが男性より10ポイント高く、若い独身女性は「家族クリスマス」を楽しむ傾向がみられた。
②理想は素敵なレストランやイルミネーション!だけど現実は厳しかった・・・
「クリぼっち」や「家族クリスマス」のウェイトが、思いのほか高い結果となっているが、本当はクリスマスをどのように過ごしたいのか、”理想と現実のクリスマスの過ごし方”を比較。
- 20代の独身男女ともに理想はやはり、「恋人と素敵なレストランで食事」(男性29%、女性43%)をしたり、「恋人とイルミネーションやツリーを見に行く」(男性27%、女性34%)であった。その他には「友だちとホームパーティ」(男性18%、女性26%)も人気。
- しかし現実は厳しく、実際の予定としては男女とも「仕事やアルバイト」がダントツ(男性23%、女性32%)。特に男性は2位も「いつも通りひとりで自宅で過ごす」(18%)となっており、過ごし方を見ても、独身男性の「クリぼっち」具合が際立つ結果となった。
- その一方で、独身女性は4位に「家族とホームパーティ」(11%)、5位に「友だちとホームパーティ」(10%)がランクインし、恋人と過ごさない場合でも、みんなでクリスマスを楽しもうとする様子がうかがえた。
- 「クリぼっち」を甘んじて受け入れる男性と、他の方法で楽しめる女性という、性別での行動の違いが見受けられた。
③みんなのクリスマスお財布事情!若者の中には「セルフサンタ」する人も
クリスマスに支出を計画している20~40代が、クリスマスにいくら使う予定かを調査。
- 男女別ではどの年代も、男性の方が女性よりも高額の出費を予定している。とりわけ、独身男性の方が既婚男性よりも出費額が高い傾向で、20代独身男性で平均24,430円、40代になると35,620円にもなった。
- クリスマスのお金の使い途といえば、クリスマスプレゼント。20代独身男性に、プレゼントを贈る相手を聞いてみたところ、「恋人や好きな人」に贈る方が31%、次いで「友だち」や「自分自身」に贈る方がそれぞれ6%。
- その平均金額は「恋人や好きな人」18,620円に対し、「友だち」は1,982円と比較的リーズナブル。しかし「自分自身」にはなんと18,257円もかけ、恋人へのプレゼントとほぼ同額であった。
- 20代男性の中には、友だちに気軽にプチプレゼントを贈りつつも、クリスマスの流れに乗り自分自身に高級なプレゼントをする「セルフサンタ」が存在。消費欲が乏しいといわれている現代の若者だが、クリスマスばかりは一年間頑張った自分に、ご褒美をしているのかもしれない。
④リア充予備軍はSNSクリスマス!恋愛ステータスからクリスマス観を分類
実際のところ、恋人や好きな人がいる/いない、ほしい/ほしくないという恋愛ステータスは、クリスマスの捉え方(クリスマス観)にどんな影響があるのか。
クリスマスに対する18の意識項目から、因子分析により「ピュアクリスマス」「SNSアピール」「アンチクリスマス」「サプライズクリスマス」「恋愛期待」という5つの因子を抽出。
若者の恋人ステータス別にその因子得点の平均値を算出した。
以下、そこから浮かび上がった若者の4つのクリスマス観を解説(一部推察あり)。
- 恋人がいる「リア充」は、クリスマスに特別な時間をすごしたい【ワクワク恋人クリスマス】
⇒ 恋人がいるため、クリスマスの報道や雰囲気を余裕をもって楽しめる層。クリスマスは恋人とささやかながらも特別な時間を過ごしたい(&サプライズがほしい)と感じている。
- 恋人はいないが好きな人がいる「リア充予備軍」は、友だちなどと華やかに過ごし、その様子をSNSにアップする【SNSアピールクリスマス】
⇒ クリスマスの過ごし方について感度が高い層。本当は意中の人と過ごしたいと思っているが、まだ恋人ではないので、クリスマスは友だちなどと華やかに過ごしその様子をSNSにアップすることで、クリスマスを楽しむ自分を演出。
- 好きな人はいないけどほしい「恋を追いかける少年少女」は、今年最後のチャンスに賭ける【出会いに期待クリスマス】
⇒ 今現在好きな人はいないが、クリスマスまでに恋人がほしい!と思っている、恋そのものを追求している層。クリスマスパーティにも積極的に参加し、残り少ない今年のチャンスに運命の出会いを期待している。
- 好きな人はいないしほしくもない「恋愛解脱者」は、特別でもなんでもない日常的【アンチクリスマス】
⇒ クリスマスは何もしないし意識もしない。平常心でいつも通り泰然自若と過ごす層。恋愛解脱者はクリスマスに関しても、世間一般の価値観から解脱している。
以上
みなさんもぜひ素敵なクリスマスをお過ごしください。
次回はお正月に関する調査です。どうぞご期待ください。
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【調査について】
・LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
・実施時期と有効回収数:2016年11月22日 (5,415s)
・性別年代構成比を市場にあわせてウェイト調整
【若者インサイトラボについて】
LINE株式会社と博報堂ブランドデザイン若者研究所が、スマホをキーに若者のリアルな生態を解明するためスタートした共同プロジェクト。
国内で6400万人(MAU)の豊富なユーザー基盤を誇り、国内最大級かつアクティブ性の高いスマートフォン調査パネル(約630万人/2016年12月時点)を保有するLINEと、若者のインサイトについて長年研究を続けてきた博報堂ブランドデザイン若者研究所が、共同で調査研究を実施、公開していきます。
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