【LINEリサーチ】8%から10%に消費税が増税。キャッシュレス決済普及への期待は?
今年の10月、ついに消費税が8%から10%に引き上げられることになっています。今回は全国10~60代の方々に、増税についてのアンケートを実施しました。その調査結果をお伝えします。
Topics
①増税にはあきらめムード、駆け込み購入には結婚式も!
今年10月に消費税が引き上げられることについては、98%の方々が「知っていた」と回答しました。
今回の増税について考えていることについては、「しかたがないこと」との回答がトップとなり、「増税にあわせての値上げが心配」「景気がわるくなりそう」との回答が続きます。増税はしかたないこととあきらめつつも、便乗値上げやさらなる景気悪化についての懸念があるようです。
増税を前にやっていることを聞いたところ、「節約をする」との回答がトップとなり、「大きな買い物をすませておく」「キャッシュレス決済を始める」と続きます。
やっていること、今後やろうとしていることについては、男女50代以上を中心に「節約する」という回答が多くみられる一方、女性20~30代を中心に「買いだめする」という意見も見受けられました。
増税前の買いだめや駆け込み購入として、どのようなものを購入したか回答してもらった結果、日用品を中心とした「トイレットペーパー、ティッシュ」「洗剤」「ベビー用品」「コンタクトレンズ」などが多くみられました。また、中には以下のような意見が見られました。
- 振袖(女性/10代)
- 学校指定の制服、学用品(女性/30代)
- 結婚式(女性/30代)
- スポーツジムの会費を1年払いにした(女性/50代)
- お墓や土地(女性/50代)
- 家のリフォーム(女性/60代)
②主な増税対策の評価は?軽減税率は認知は高いが評価は低い結果に
今回の増税にともない行われるキャンペーンや政策はいくつかあります。
ニュース等でよく取り上げられる4つを今回ピックアップし、それぞれの認知や評価を聴取しました。
・軽減税率(お酒や外食をのぞく飲食料品、新聞の定期購読料への消費税が8%すえおきになる制度)
・キャッシュレス決済ポイント付与(キャッシュレス手段を利用し消費者にポイント還元を行う制度)
・幼児教育無償化(一部世帯の0-2歳児、全世帯の3-5歳児の保育料などの利用料が無料となる)
・プレミアム商品券(一部の対象者世帯に、増税後6か月利用できる商品券を発行する制度)
軽減税率は認知率が8割弱。しかし好意的に見ている方は3割弱にとどまっています。
一方、幼児教育無償化は認知率が5割程度ではあるものの7割弱の方々が歓迎しており、評価は比較的高い結果となっています。
このように増税にむけて様々な施策が行われていますが、今回の増税分をどのように役立ててもらいたいか、意見を聞いてみました。
- 免許証返納したドライバーなどへの対策(男性/60代)
- これからの子育て世代のために使ってほしい。幼稚園無償化に限らず、中学高校の学費負担とか。(女性/40代)
- あげた分だけ、保険や年金、医療などきちんと役立てて欲しい。(女性/30代)
- 高等教育の学費軽減(男性/10代)
- 奨学金の利子の軽減(女性/20代)
保険、年金や医療についてだけではなく、各年代において様々な要望が見られました。
③キャッシュレス決済普及への後押しにも
今回、増税にともなう対策にも含まれている「キャッシュレス決済ポイント付与」。
これに伴い、キャッシュレス決済(クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など)について意識や行動はどのように変化しているでしょうか?
男性30~60代まで3割弱がすでにキャッシュレス決済を増税に向けて始めており男女20代、女性40~60代の1割ほどがこれから導入する意向があるようです。
認知が低い10代、20代はキャンペーン内容を知った後の好意度が高い結果になっています。
今回の増税に伴う対策をきっかけに、認知が上がっていくことでキャッシュレス決済の普及を後押しすることにもつながっていくとも言えるのではないでしょうか。
今回の調査の結果はいかがでしたでしょうか。
「生活にゆとりがある」と答えた方は3割ほどと、きびしい状態の中で今回の増税は施行されます。増税と同時に推進されていくキャンペーンを、うまく利用しながら生活を送ることが求められそうですね。
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【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15-69歳の男女
実施時期:2019年8月26日~8月29日
有効回収数:1,271サンプル
※人口構成比にあわせて性年代でウェイトバック
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