【Yahoo!広告 スクリプト】アドカスタマイザーの日付自動挿入とは
Yahoo!広告を利用されているすべての皆さまにおすすめの運用支援ツール「Yahoo!広告 スクリプト」。以前の記事では、JavaScriptを利用した本ツールの概要に加えて、レポートの自動出力やメール通知、アラート機能など、ツールを利用することで広告運用の効率化が図れることを紹介しました。
本稿では、以前拡大テキスト広告で提供していたアドカスタマイザー(※1)におけるデータ自動挿入リストの提供終了に伴い、その代替としてYahoo!広告 スクリプトを活用してできる「広告に当日の日付を自動挿入する方法」を紹介します。
※1 広告のタイトルや本文に、事前に登録した文字列や数値を自動で挿入できる機能です。
目次
Yahoo!広告 スクリプトで可能な日付自動挿入
Yahoo!広告 検索広告で以前提供されていた拡大テキスト広告では、「データ自動挿入リスト」を使用することで日付を出し分けることができ、広告テキスト内において、「〇月〇日最新」や「〇月〇日新着」など、広告配信日時点で最新であるという訴求が可能でした。
しかし、2022年9月28日、拡大テキスト広告のデータ自動挿入リストを利用した新規入稿が終了。また、レスポンシブ検索広告(※2)では日付の自動挿入ができないことから、これまでのような訴求ができなくなりました。
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レスポンシブ検索広告でこれまでのような日付の自動挿入ができなくなったことの代替として皆さんにご活用いただきたいのが、Yahoo!広告 スクリプトです。Google スプレッドシートに記載されたアドカスタマイザー(※3)の日付関数をYahoo!広告 スクリプトに取り込むことで、今まで通り日付の自動挿入が可能です。
※2 タイトル・説明文を構成するテキストを複数入稿すると、テキストを自動的に組み合わせてさまざまな広告文のテストが行われ、最適な広告が掲載されます。
※3 広告のタイトルや本文に、事前に登録した文字列や数値を自動で挿入できる機能。商品名や販売価格、割引率などのさまざまな情報を広告内に挿入でき、訴求力を高められます。また、複数の広告を一つずつ作成することなく、豊富なバリエーションの広告を生成できます。
日付自動挿入をおすすめする理由
広告テキスト内に「〇月〇日最新」や「〇月〇日新着」など、広告配信日の日付を自動的に組み込むことができる日付自動挿入機能。特に賃貸物件や人材など、最新情報が重要な業界では、その時点の最新であるという旨が訴求できるため、ユーザーの行動を促す可能性が高いといわれています。
実際に、Yahoo!広告 検索広告の拡大テキスト広告(※4)のタイトルに設定された日付挿入有無の実績で比較したところ、「日付挿入あり」では、クリック率(CTR)が約50ポイント高く、クリック単価(CPC)は約30ポイント低い、または同程度であるという結果が出ました。
※4 拡大テキスト広告の新規入稿は終了しております。
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「日付挿入なし」を100%とした際の各社での比較
業種:人材系
実績期間 A社:2022年4月-2023年3月 B社:2022年1月-9月 C社:2022年5月-2023年5月
インプレッションやクリック数を確保した上で、同広告グループ内での比較
タイトルや説明文の組み合わせなど、可能な限り条件を揃えたうえでの比較
日付自動挿入を実行するには
例:Googleスプレッドシート上で=today()関数を使い、アドカスタマイザーの値を本日の日付(実行日が3月27日であれば「3月27日」)に更新するスクリプトを設定する場合
- 設定前の準備
アセットタイトルを準備
Google スプレッドシートにてtoday関数を記載したシートを用意
広告に日付を反映するYahoo!広告 スクリプトにGoogleスプレッドシートのtoday()を取り込む
└スプレッドシートの表示形式をそのまま取り込むため、表示させたい形式にあらかじめ設定してください。
アドカスタマイザー属性のアカウントの値を更新
└アドカスタマイザー属性は、アカウントもしくはキャンペーンの階層で設定できます。
└アドカスタマイザー属性は、コードに記述した属性名がすでにあれば“更新”なければ“新規作成”を行います。
- Yahoo!広告 スクリプトの設定方法
「Googleアカウントとの連携」の説明を参考に、Googleアカウントと連携してください。
「アドカスタマイザーの日付関数の代替」の説明を参考に、スプレッドシートの“A1”に日付関数を設定してください。
また、サンプルコードを参考に「スプレッドシートID」や「カスタマイザー名」を記述してください。なお、スプレッドシートの表示形式をそのまま取り込むため、3月27日、03/27など、表示させたい形式に予め設定してください。
「Yahoo!広告 スクリプトの作成・実行」の説明を参考に、スクリプトを新規作成しテキストボックス内にコードを貼り付けてください。
※スクリプト作成時にある「function main(){}」は削除の上、貼り付けてください。
「Yahoo!広告 スクリプトの実行頻度の設定」の説明を参考に、日付が変わる早い段階で審査を完了させるため、実行頻度を「毎日 0:00」に設定してください。
※設定後、キャンペーンエディターで値が反映されているか、事前に確認してからご利用ください。
- 挿入広告の作成
「アドカスタマイザーの挿入用広告を作成する」を参考に、日付挿入用の広告(アセット)を作成してください。なお、デフォルトテキストは審査中に使用されるため、必ず設定してください。
例:【{CUSTOMIZER.日付挿入:本日}最新】〇〇求人
![](/sites/default/files/styles/image_webp/public/media/jp/column/yahoo/20240425/pic6_2.png.webp?itok=FkxV_3f5)
アドカスタマイザーの値を変更するため、その都度広告の審査が発生します。
審査が承認されるまではデフォルトテキストが挿入され、配信されます。
【応用編】月や曜日など日付以外の自動挿入
ここからは前述した内容の応用編として、皆さまからのお問い合わせが多い、日付以外の表示形式の活用についてご紹介します。
関数は=TODAY()を入力したまま、表示形式を変更することで用途に応じた値の表示が可能になります。表示形式の設定は「表示形式→数字→カスタム日時」から設定できます。
月のみを表示する場合
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年・月・日・曜日を表示する場合
![](/sites/default/files/styles/image_webp/public/media/jp/column/yahoo/20240425/pic8_2.jpg.webp?itok=Cfhj1kZN)
今回ご紹介した広告の日付自動挿入機能など、Yahoo!広告 スクリプトをご活用いただくことで、より効果的な広告運用をしていただくことが可能です。ぜひ今後の運用改善の一つとしてご検討ください。
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