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運用テクニック 公開日:2024.10.24

認定パートナーに聞く、「画像アセット」の効果的な活用法|美容医療系クライアント事例

Yahoo!広告 検索広告

LINEヤフーのSales Partner(認定パートナー)である株式会社セプテーニ(以下、セプテーニ)では、Yahoo!広告 検索広告における広告表示アセットの一つである「画像アセット」の導入をさまざまな企業に提案しています。

 

「画像アセット」を活用した取り組みや成果、実際の企業事例について、Septeni Japan株式会社 メディア戦略推進部の山下遥花氏(以下、山下氏)、サーチコンサルティング部の川邉茉由氏(以下、川邉氏)に話を聞きました。
 

目次

豊富なデータでユーザーのニーズがつかめる「Yahoo!広告 検索広告」

セプテーニでは、デジタル広告をはじめ、データ、AIを活用したソリューションの提供などを通じて、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を総合的に支援しており、多様な業種の広告主それぞれが持つ課題に合わせて広告の出稿先として多くの選択肢を提案しています。その中でもYahoo!広告 検索広告の強みについて、山下氏はこう語ります。

 

「さまざまなプラットフォーマーの中で、LINEヤフーの強みはやはり圧倒的なユーザー数の多さですね。認知度も非常に高く、Yahoo!広告 検索広告に大きな魅力を感じられる広告主さまも多いように思います」

Septeni Japan株式会社 統合マーケティング本部 メディア戦略推進部 ディレクター 山下遥花氏

川邉氏は、こうした理由に加えて、LINEヤフーが提供する、検索データをもとにした機能が顧客獲得の役に立っていると話します。

 

「LINEヤフーは、広告運用に生かせるデータをたくさん開示している印象です。特に、特定の検索行動をしたユーザーが、その前後にどんなキーワードを検索する傾向があるかを知ることができる『時系列キーワード(※1)』という機能が便利です。『時系列キーワード』を使うことで『今、このキーワードで検索をしたユーザーは、1~2週間後にはこんなニーズを持っていると予測できるため、こういうキーワードで運用していくのはいかがでしょうか』といったように根拠に基づいた提案ができ、非常に助かっています」
 

Septeni Japan株式会社 サーチコンサルティング部 コンサルタント 川邉茉由氏

ユーザーのニーズを捉えるために検索キーワードを踏まえた画像を作成

2024年4月にYahoo!広告 検索広告の「画像アセット」機能が提供された際、セプテーニの広告運用担当者間で「ついにリリースされた」と活用への期待感が高まったそうです。

 

「画像アセット」は、広告表示アセットの機能の一つで、広告のタイトル、説明文、表示URL、最終リンク先URLなどの要素に加えて、画像を表示することで、視覚的にユーザーに訴求でき、CTR(クリック率)の向上が期待できるという特徴があります。

画像アセットの表示イメージ
  • 画像はイメージです。実際の掲載結果とは異なる可能性があります。

  • 最も効果が期待されるパターンで掲載されるため、複数の画像が出る場合があります。

「『画像アセット』への期待感はかなり大きかったですね。他社のリスティング広告でも似たような機能があり、画像データをすでに用意できている広告主さまも多かったので、当社内でもすぐに実装できるよう、多くの担当者が提案に向けて動いていました」(川邉氏)


「画像アセット」のメリットについて、山下氏は次のように話します。

 

「検索結果が並んでいる画面は文字情報が非常に多いです。そこにアイキャッチになるビジュアル要素を盛り込むことにより、ユーザーの関心を強く引きつけることができるという点が、『画像アセット』の大きなメリットだと思っています。商品そのものの画像や、広告に起用しているタレントさんの画像など、それぞれの広告主さまが独自のビジュアルを活用できるのもいいですね」

 

川邉氏が広告運用を担当した美容医療グループ「SBC湘南美容クリニック」では、「画像アセット」で用いる画像に、クリニック内部やカウンセリングの様子、AIモデル画像などが使用されました。

SBC湘南美容クリニックの「画像アセット」に使用した画像例

クリニック内部の画像を用いたのは、実際の明るく清潔な施設のイメージを伝えることで、ユーザーが美容医療に対して持つ不安感や恐怖感を払拭するためだったそうです。また、もともとCVR(コンバージョン率)が高かった検索キーワードの「カウンセリング」に関連した画像を用意したと話します。

 

「検索広告は、検索キーワードを通して『ユーザーには今どのようなニーズがあるのか』がストレートに見えるものだと思うんです。そのため、ユーザーの検索キーワードの傾向をよく調べて、CTRやCVRの良い検索キーワードを画像のデザインにも反映するようにしています」(川邉氏)

 

川邉氏はさらに、「画像アセット」の活用には、美容医療業界ならではの利点もあることに気づいたと語ります。

 

「美容医療業界の広告主さまの場合、医療広告ガイドライン(※2)に則る必要があり、訴求できる内容には限りがあります。そうした中で、画像を活用することで、ガイドラインに沿いつつ新たな広告表現を模索できるようになった点が、大きなメリットだと思っています」(川邉氏)

 

セプテーニとLINEヤフーの2社の定例会議の様子

「画像アセット」導入後、CTRが1.12倍、CPCが7%改善

SBC湘南美容クリニックは、ユーザーの無料カウンセリング予約件数をインターネット広告施策におけるKPIとして位置づけています。「画像アセット」を活用することで、この予約件数の獲得(CV:コンバージョン)が大幅に向上し、同時に獲得効率も改善できたと話します。

 

「今回、私が運用したSBC湘南美容クリニックさまのアカウントに関しては、画像アセット導入前後の実績比較で、CTRが1.12倍になり、CPC(クリック単価)が7%改善したという結果を得ることができました。当社が担当している他の広告主さまの多くも画像アセットを導入することで広告の視認性が向上し、クリックされやすくなっています」

 

画像アセット導入前後の実績比較

また、「画像アセット」においてはアスペクト比が1:1(正方形)、1.91:1(長方形)の2パターンの画像サイズが設定可能ということから、SBC湘南美容クリニックの広告運用では、正方形の画像に加えて横長の画像も並行して配信しました。その結果、正方形の画像だけで配信するよりも、長方形の画像を追加して配信した場合の方が効果が高く、CTRが1.14倍、CVRは1.2倍になりました。

正方形の画像のみと正方形と長方形の画像を配信した際の実績比較

「横長のフォーマットを追加した後のCVRの伸び方が大きくて驚きました。

 

明確な仮説は立てていませんでしたが、他媒体の広告においても横長画像追加後に数値の改善がみられたので、Yahoo!広告の画像アセットおいても同様の結果が得られるのではと考えました。横長画像導入により、パソコン配信面での画像専有面積が大きくなるため、専有面積の拡大により視認性が向上したのではと感じます。

 

設定可能な広告フォーマットは網羅的に使ったほうが、成果が上がることを実感しました」(川邉氏)


 山下氏は、今後のLINEヤフーのサービスを活用したインターネット広告施策について、次のように語りました。

 

「LINEとヤフーが統合し新たにLINEヤフーが誕生したことで、国内ユーザーを網羅できる範囲が広くなり、企業として保有する顧客データの量も多くなったと思います。豊富なデータの蓄積があるからこそ可能なプラットフォームとしての進化と、結果として可能になるであろうLINE ヤフーならではの独自性のあるマーケティング手法の提供を期待しています」

(写真左から)Septeni Japan株式会社 山下氏、川邉氏、同社担当営業のLINEヤフー株式会社 山本幸奈

 

  • 1 LINEヤフーのビッグデータをブラウザー上で調査・分析できるツールで、主に検索データをもとに生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT」People にある機能の一つ。特定のキーワードを検索したユーザーが、その前後でどんなキーワードを検索する傾向があるのかを調査できる機能。特定キーワードの検索の前後で、生活者がどのような興味関心とニーズを持っているのか時系列で知ることができる。調べられる期間は前後360日まで。

    (ご利用に関してはDS.INSIGHTの契約が別途必要です。)

  • 2 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」(外部サイト)

(公開:2024年8月、取材・文/小泉明奈、POWER NEWS編集部、写真/川嶌順)

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