【公式】LINE公式アカウントの作り方|アカウント作成方法や料金プラン、初期設定を解説
「LINE公式アカウント(ライン公式アカウント)」は、日本国内で月間9,700万人(2024年9月末時点)が利用するコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」上で、友だち追加してくれたユーザーに直接情報を届けることができるビジネス用のサービスです。LINE公式アカウントを活用することで、販促や集客に関するさまざまな施策を実施することができます。
本記事では、企業や店舗で導入が進むLINE公式アカウントの作り方のほか、基本設定や料金プランを紹介します。
アカウントはオンライン上で無料で作成できるため、本記事の内容を参考に、まずはアカウントを作成してみましょう!
目次
2-1. LINEビジネスIDの登録
2-2. 必要事項の入力
2-3. 管理画面にログイン
3-1. 「認証済アカウント」とは
3-2. 「未認証アカウント」とは
4-1. 基本情報の登録(アカウントの設定)
4-2. 「プロフィール」の設定
4-3. 「あいさつメッセージ」の設定
4-4. 「リッチメニュー」の設定
4-5. 初期設定が完了したら、メッセージ配信をしてみよう
5-1. 無料の「コミュニケーションプラン」
5-2. 有料の「ライトプラン」
5-3. 有料の「スタンダードプラン」
5-4. 料金プランは月単位での変更も可能
1. LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリ「LINE」上で企業や店舗がビジネス用のアカウントをつくり、友だち追加してくれたユーザーとコミュニケーションがとれるサービスです。個人向けのLINEアカウントと区別する際に「ビジネスアカウント」や「LINE@」と呼ばれることもありますが、正式名称は「LINE公式アカウント」です。
LINE公式アカウントでは、友だち追加をしてくれたユーザーにテキストやスタンプ、画像などを用いて直接メッセージ配信ができます。新商品の情報やキャンペーン情報など、ユーザーにとってメリットのある情報を届けることで店舗・Webサイトへの集客や商品の購入、さらに継続的な関係構築によってリピーター化にも期待できます。
ほかにもLINE上で管理できるクーポンやショップカードなど、数多くの機能があり、現在、37万を超える企業や店舗がアカウントを作成してビジネスに活用しています。
LINE公式アカウントに関する詳細な説明は、以下の記事をご確認ください。
2. LINE公式アカウントの作り方(3ステップ)
LINE公式アカウントの作成方法をステップごとに紹介します。パソコンもしくはスマートフォンが手元にあれば準備はOKです。
2-1. LINEビジネスIDの登録
LINE公式アカウントの作成ページで「LINE公式アカウントをはじめる」ボタンを押すと、「LINEビジネスID」の登録画面が表示されます。
現在使用している個人のLINEアカウントもしくはメールアドレスを登録することで、LINE公式アカウントを作成することができます。
LINEが提供するビジネス向け、または開発者向けの各種管理画面にログインができる共通認証システムです。
LINEビジネスIDをお持ちでない場合は、LINEアカウント、またはメールアドレスで登録ください。
「LINEアカウントで登録」を選択した場合
個人のLINEアカウントにログインする情報を入力、もしくはQRコードを読み込んで個人アカウントと連携すると、LINE公式アカウントの作成に進みます。アカウント作成フォームに必要事項を入力して、LINE公式アカウントを作成してください。
「メールアドレスで登録」を選択した場合
メールアドレスを入力すると、「LINEビジネスID」の登録に進みます。LINEビジネスIDの登録後、アカウント作成フォームに必要事項を入力するとアカウント作成が完了します。

2024年7月より、LINEビジネスIDの登録時にSMS認証が必要となりました。詳細はこちらをご確認ください。
アプリから登録する場合は、アプリストアから「LINE公式アカウント」のアプリをダウンロードしてください。ダウンロード後、アプリを起動して「LINEアプリで登録・ログイン」、または「メールアドレスで登録・ログイン」を選択すると、Webサイト同様にLINEビジネスIDの登録に進みます。

※ キャプチャのアプリストアはiOS版となります。お使いのスマートフォンによって表示が異なる可能性があります。
2-2. 必要事項の入力
アカウントの作成フォームで、アカウント情報などの必要事項を入力してください。
また、企業や店舗で利用する場合は、アカウント作成時に「認証済アカウント」の申請も行うことができます。アカウント作成完了画面で「アカウント認証をリクエストする」を選択し、申請してください。認証済アカウントについては、「3. LINE公式アカウントの種類」で詳しく解説します。
※ 後日認証をリクエストすることもできます。

2-3. 管理画面にログイン
管理画面(LINE Official Account Manager)にログインできたら、アカウント作成は完了です。LINE公式アカウントの基本設定を進めましょう。

LINE公式アカウントは、以下のボタンからも作成できます。
3. LINE公式アカウントの種類
LINE公式アカウントには「認証済アカウント」と「未認証アカウント」という2つのアカウント種別があります。それぞれのメリットや特徴を紹介します。

3-1. 「認証済アカウント」とは
一定基準の審査を通過することで取得できる、青色のアカウントバッジが付与されたアカウントです。
認証済アカウントになると、以下のようなメリットや特徴があります。
- 認証済アカウントのバッジ(青色)が付与される
- LINEアプリ内の検索結果に表示される
- 販促用ポスターデータが無料でダウンロードできる
- 有料ノベルティが購入できる
- LINEの関連サービスにクーポンを表示できる
- 「友だち追加広告」が利用できる
- 支払い方法として、クレジットカードに加えて請求書決済が選択可能になる
3-2. 「未認証アカウント」とは
個人・法人を問わず、審査不要ですぐに作成することができるアカウントで、グレーのバッジが付与されています。利用できる基本機能は認証済アカウントと変わりません。
LINE公式アカウントを活用し、企業や店舗の集客や売り上げアップを目標にするのであれば、認証済アカウントの活用がおすすめです。
一方、会員制店舗やファンクラブなどのクローズドなコミュニティー内での活用など、限定された中で集客を行いたい場合は未認証アカウントのまま運用をするほうが便利な場合もあります。アカウント運用の目的を踏まえ、利用するアカウントの種別を検討してみてください。
4. LINE公式アカウントの初期設定のポイントとメッセージ配信
LINE公式アカウントの作成後に行いたい初期設定とメッセージ配信について紹介します。LINE公式アカウントは、ただアカウントを作成しただけでは効果を発揮しません。基本情報の登録(アカウントの設定)と合わせ、まずは3つの基本機能「プロフィール」「あいさつメッセージ」「リッチメニュー」を設定しましょう。
4-1. 基本情報の登録(アカウントの設定)
LINE公式アカウントでは、企業や店舗に関連するさまざまな情報を登録することができます。まずはアカウントの基本情報を設定しましょう。アカウントの設定については下記のマニュアルでも詳しく紹介しています。
アカウントの設定が完了したら、公開設定も忘れずに行いましょう。同じ設定画面の「情報の公開」のメニューから、「検索結果とおすすめに表示」の項目を「検索結果とおすすめに表示」に設定します。公開設定が完了すると、LINE公式アカウントが検索の結果に表示されるようになります(※)。
※検索結果に表示されるのは、認証済アカウントのみとなります。
4-2. 「プロフィール」の設定
プロフィールは、ユーザーが友だち追加する際に必ず表示される画面です。紹介文、営業時間、住所、電話、Webサイト、予約、支払い方法、設備、住所、地図などの企業・店舗の基本情報が掲載可能で、Webサイトのトップページのような役割を担っています。

プロフィール画面は、大きく4つの項目から設定できます。
構成 | 設定できる情報 |
---|---|
アカウント情報 | 「アカウント名」「ステータスメッセージ」「プロフィール画像」「背景画像」の設定可能 |
基本情報 | 「紹介文」「営業時間」「予算」「電話」「Webサイト」「予約」 「支払い方法」「設備」「住所」「地図」の中から必要なものを設定可能 |
ボタン | アカウント名の下に3つまで表示可能。 「トーク」はデフォルト表示。 残り2つは「投稿」「通話」「クーポン」「ショップカード」「サービスページ」「予約」から好きなものを設定可能 |
パーツ | 追加可能パーツは次の通り。 コンテンツ:「自由記述」「アイテムリスト」「最近の投稿」 顧客獲得ツール:「ショップカード」「クーポン」 アカウント情報:「お知らせ」「SNS」「基本情報」「よくある質問」 サービス・取り組み:「感染症対策」「デリバリー・出前」「デリバリー・宅配」「テイクアウト」 |
「プロフィール」設定のポイントは、下記のマニュアルで詳しく解説しています。
4-3. 「あいさつメッセージ」の設定
「あいさつメッセージ」は、ユーザーがLINE公式アカウントを友だちとして追加、もしくはブロックを解除した際に自動的に送られる1通目のメッセージのことです。
「あいさつメッセージ」は、ユーザーとのコミュニケーションにおける第一歩となるため、重要なメッセージといえます。友だち追加してくれたことへのお礼や、どのようなメッセージを配信するアカウントかなど、LINE公式アカウントの紹介文を登録しましょう。

「あいさつメッセージ」の設定方法は、下記のコラムで詳しく紹介しています。
4-4. 「リッチメニュー」の設定
「リッチメニュー」は、LINE公式アカウントのトーク画面下部(キーボードエリア)に固定で表示されるメニュー機能です。リッチメニューにはクーポンやショップカードなどのLINE公式アカウントの機能のほか、Webサイトや予約ページなどの外部ページへのリンクを設定できます。リッチメニューを設定して、ユーザーのアクションを促しましょう。

4-5. 初期設定が完了したら、メッセージを配信してみよう
設定が完了したら、友だちを増やす、メッセージを配信するなどの運用を進めていく段階に入ります。
まずは友だちとなっているユーザーにメッセージを送ってみましょう。
「メッセージ配信」では、テキストや画像、スタンプだけではなく、視覚的にも分かりやすい訴求ができる「リッチメッセージ」、複数の画像をカルーセルで表示させることができる「カードタイプメッセージ」など、さまざまなフォーマットが利用できます。


リッチメッセージ(写真左)、カードタイプメッセージ(写真右)
「メッセージ配信」の特長や種類について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
5. LINE公式アカウントの料金プラン
LINE公式アカウントには無料の「コミュニケーションプラン」と有料の「ライトプラン」「スタンダードプラン」という、計3つの料金プランがあります。
LINE公式アカウントの無料プランと有料プランの大きな違いは、送信できる無料メッセージの数です。料金プランによって利用できる機能に差はありません。

5-1. 無料の「コミュニケーションプラン」
LINE公式アカウントは無料で作成でき、アカウントを作成した時点ではすべてのアカウントが「コミュニケーションプラン」になっています。
無料プラン(コミュニケーションプラン)では、月額費用はかからず、月間最大200通の無料メッセージを配信できます。200通を超えるメッセージの配信はできません。
運用を行っていくうちに友だちが増えてきたり、配信頻度を増やして201通以上のメッセージを送りたい場合は、より多くのメッセージを配信できる有料プランに切り替えていきましょう。
5-2. 有料の「ライトプラン」
有料プラン(ライトプラン)では、月額固定費は5,000円、月間最大5,000通の無料メッセージを送信できます。5,000通を超えるメッセージの配信はできません。
5-3. 有料の「スタンダードプラン」
有料プラン(スタンダードプラン)では、月額固定費は15,000円、月間最大30,000通の無料メッセージを送信できます。
有料プランのうち「スタンダードプラン」のみ、規定の無料メッセージ通数(30,000通)を超えても追加でメッセージ配信ができます。その費用は従量課金制となり、1通当たりの値段は送る通数によって異なりますが、最大3円です。
5-4. 料金プランは月単位での変更も可能
LINE公式アカウントの料金プランは、友だち数やメッセージの配信頻度によって、柔軟に選択することができます。
例えば、50人の友だちがいるLINE公式アカウントの場合、コミュニケーションプランの無料メッセージ通数は200通のため、友だち全員へ月に配信できるのは4通まで。5通目を配信したい場合は、ライトプランかスタンダードプランへ切り替えましょう。
以下の「LINE公式アカウント 売上シミュレーター」では「友だち数」や「月間のメッセージ配信回数」など5つの項目を入力するだけで、LINE公式アカウントによる月間の売上金額を試算することができます。
LINE公式アカウントの運用にかかる費用については、以下の記事をご覧ください。
6. LINE公式アカウントを作成してビジネスに活用しよう
以上、LINE公式アカウントの作成方法や料金プラン、アカウント作成後にまず設定しておきたい機能「プロフィール」「あいさつメッセージ」「リッチメニュー」についても紹介してきました。
LINEは手軽なコミュニケーションツールとして、さまざまなユーザーが日常的に使用しています。このような特徴から、LINE上でコミュニケーションがとれるLINE公式アカウントはユーザーとの接点が生まれやすく、効果的な情報配信や集客・販売促進が期待できます。
LINE公式アカウントは記事でも触れた通り、3ステップで簡単に開設が可能です。無料で始めることもできるため、検討中の方も、ぜひこの機会にLINE公式アカウントを作成してみましょう。
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