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Pre-bid導入後、ヤフーの不正トラフィック対策と審査はどう変わったのか?
2020年10月、アドフラウドやブランドセーフティ制御などのさらなる強化ためにDoubleVerify(ダブルベリファイ、以下DV)と契約締結したヤフー。この締結により実現可能となったPre-bid(広告配信前制御)によるリアルタイム不正解析機能が2021年12月2日に正式リリースされ、本格始動しました。このシステムでは、広告リクエストが発生する瞬間に広告掲載面やトラフィックの不正有無を判定。不正が検知された場合には、広告を配信しない制御が行われます(Pre-bid対応)。このPre-bid導入により、不正トラフィック対策と広告掲載面審査はどのように変化したのか。不正トラフィック対策に携わる齋藤裕也と広告掲載面の審査を担当している宝村紗季子に話を聞きました。
ヤフーの不正トラフィック対策について
Pre-bid導入で可能になったアドフラウド制御
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トラスト&セーフティ本部 プロダクト開発部
サイエンス統括本部 サイエンス2本部 サイエンス5部
齋藤 裕也
齋藤:リアルタイム不正解析機能の本格リリースによりDVの解析結果をもとに、広告リクエストが発生する瞬間に広告掲載面やトラフィックの不正有無を判定することが可能になりました。これにより、"人"ではなく"機械"による不正なインプレッションやクリックの発生、いわゆるアドフラウドの排除や不適切なページやコンテンツに表示されていないかというブランドセーフティの制御を、より強化することができ、Yahoo!広告のさらなる安全性の向上につながったといえます。
Pre-bid導入後の対策
齋藤:弊社ではこれまでも不正トラフィックについて、検知情報や配信傾向の変化を監視し、その要因を分析し、その後内製ロジックを更新したり、監視内容を更新したりするなど、「監視」「分析」「対策」の3つの軸で不正トラフィックに関する対策を行い、品質担保に努めてきました。
今回、リアルタイム不正解析機能が従来のヤフーの取り組みに加わったことで、ヤフーの不正トラフィック対策がより強固に、かつパワーアップしたことになります。社内の関係メンバーも前々から望んでいたことであり、不正トラフィック対策に関わる一員として喜ばしく感じています。
ヤフーの審査オペレーションについて
Pre-bid導入後のブランドセーフティ対策
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トラスト&セーフティ本部 審査1部
宝村 紗季子
宝村:ヤフーでは以前より人とシステムの2つの目で広告掲載面を審査しており、リアルタイム不正解析機能導入後もこれには変わりありません。もちろん、膨大な広告掲載面の審査にはシステムでのリアルタイム判定は多大な助けになりますが、同時に弊社では人ならではの細やかなコンテンツ確認や判断も引き続き必要だと考えております。特に、知的財産権など法律に関わる精微な判断が必要なコンテンツやサイト運営者情報の確認については、システムでの判定と専門知識を有したプロフェッショナルな人材が審査することで不適切なサイトの排除ができていると自負しております。
システム導入後のDVとの連携について
宝村:今回導入したリアルタイム不正解析機能ですが、これは導入して終わりというものではないと考えています。システムの判定精度を保つためにも、審査同様、弊社の経験の深い人の目での確認(評価)が必要と考えており、それを定期的に実施しています。機能そのものの精度に関してDV側にフィードバックするだけではなく、必要に応じてヤフー独自のガイドラインと差異が出ないように、チューニングを依頼する場合もあります。このようなサイクルを繰り返すことで、システム判定精度が高まり品質向上につながると考えています。
今後の取り組みについて
齋藤:先ほど、不正トラフィックの対策として、「監視」「分析」「対策」の3つを軸としているとお話ししましたが、特に3番目の「対策」に関しては、今後も定期的にシステムでの判定精度を経験の深い人の目で確認することを重視し、その精度が高まり品質向上につながるように弊社内での評価をしっかり継続し、DVのシステムとの連携を強めていければと考えています。
宝村:リアルタイム不正解析機能の導入により、リアルタイムで判定されることが強みとなりましたが、弊社では人の目でも1つ1つ丁寧に広告掲載面の審査を継続することに変わりありません。今後も弊社の審査オペレーションを自分達できちんと評価し、そのフローの強化に努め、より適切にPDCAサイクルを回せるようにしたいと思っています。
広告配信自体を事前に制御するPre-bidのシステムを導入したことで、ヤフーは広告掲載面においても品質改善の土壌をさらに強化しました。本稿でご紹介した内容についての詳細は、品質を保つための審査体制でもご確認いただけます。
ヤフーは関係するすべての方にご満足いただけるサービスを目指し、この他にもさまざまな取り組みを進めています。詳細については広告品質のダイヤモンドの取り組みをご覧ください。
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