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ユーザーにストレスを与えないオーバーレイ広告とは
ヤフーではYahoo!広告 ネットワークパートナー(以下、パートナー)の皆様から、広告の実装について日々お問い合わせをいただいています。そこでパートナーの皆様に向けた記事の第6回目となる今回は、広告実装についてのお問い合わせの中でも特に多い、オーバーレイ広告の実装ガイドラインについて事例を交えて解説します。
オーバーレイ広告は、ブラウザーやアプリケーションの上に重なるように表示される広告のことです。スクロール操作に影響を受けず、常に前面に表示され、ブラウザーの最上部や最下部に固定されるため、ユーザーの視認性が高いという特性があります。その一方で、オーバーレイ広告は、第3回で解説したインタースティシャル広告と並び、特にユーザーにストレスや不快感を与えやすいフォーマットの1つでもあります。ユーザーの利便性を損なうような表示をしてしまうと、サイトやアプリの利用率が落ちるなど、かえって逆効果となる可能性もありますので、実装には細心の注意が必要です。
インターネット広告の業界団体である一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)においても、インタースティシャル広告とオーバーレイ広告について、どのような実装方法のストレス度が高いか、調査を行いました。両フォーマットへの共通の結果として、「ユーザーのコンテンツ利用を強制的に妨げるもの」「広告を閉じる操作が不適切なもの」に対してストレスを強く感じる結果となっています。(2020年11月9日「JIAA 広告フォーマット調査」調査概要並びに結果サマリー(外部サイト))
JIAAではこうした調査や分析の結果をもとに、オーバーレイ広告やインタースティシャル広告を実装する際の非推奨規定をまとめた「広告フォーマットに関するガイドライン(外部サイト)」を制定しており、ヤフーもこのガイドラインに準拠して広告実装ガイドラインを策定し、運用しています。
広告実装ガイドラインの中で、特に気を付けていただきたいオーバーレイ広告の規定と事例について、詳しく紹介します。日々の実装運用にぜひお役立てください。
オーバーレイ広告の規定と事例
ヤフーではオーバーレイ広告について、ユーザーにストレスや不快感を与えることのないよう、不適切な実装となるものを明確に定めています。下記のようなユーザーのコンテンツ閲覧を邪魔するもの、意図しないクリックを誘発するものなどは不適切な実装となります。
コンテンツ部分へのオーバーレイ広告の重なり
ウェブページを最下部までスクロールした際に広告がコンテンツに被るものは、ユーザーの閲覧行動を阻害してしまうため、実装できません。
(ヘルプはこちら)
スクロール後に表示するオーバーレイ広告の取り扱い
ユーザーがページをスクロールすることによって、ページ最下部に出現するオーバーレイ広告の場合、ホームバー(一部のスマートフォン機種に表示される画面下のバー)が常にオーバーレイ広告の上に被っている状態となります。広告クリエイティブが完全に表示されていないこの状態は、広告主の意図しないものであるため、被らないようにする実装が必要です。
オーバーレイ広告における透過の取り扱い
広告部分ではない左右両サイドが透過していても、透過部分のクリックができない場合には問題ありません。
その他の規定につきましては、広告実装ガイドラインをご確認ください。
広告の品質を守るために
オーバーレイ広告に関する違反は非常に多く、2021年度上半期の広告実装ガイドライン違反件数のうちの約3割を占めています。本記事もご参考に、広告を正しく実装いただき、ユーザーに適正な広告体験の提供をお願いいたします。
ヤフーは、インターネット広告が今後も信頼され続け、価値を感じてもらえるよう、業界一丸となって、適正な広告体験を目指していきたいと考えています。
今回ご紹介した広告実装ガイドラインの制定など、ヤフーではインターネットユーザー、広告主、パートナーなど関係するすべての皆様にご満足いただけるサービスを目指し、透明性やクオリティー(品質)改善へのさまざまな取り組みを進めていきます。詳しくは以下をご覧ください。
当記事は、パートナーの皆様に対し、広告の品質関連への疑問や、よくお問い合わせをいただく内容についての回答やその解説を、事例を交え分かりやすくご紹介しています。
第1回「【Yahoo!広告 ネットワークパートナーの皆様へ】広告品質に関する疑問に答えます!」
第2回「【Yahoo!広告 ネットワークパートナーの皆様へ】広告審査非承認事例のご紹介」
第3回「【広告実装ガイドライン違反事例】ユーザーにストレスを与えないインタースティシャル広告とは」
第4回「薬機法関連広告の適正化への取り組み」
第5回「不正広告をなくすためのヤフーの取り組み」
他の回もご覧いただき、ぜひご参考にしてください。
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