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ユーザーや広告主にとって、最適な広告フォーマットにするために
Web広告においては、その表現もさることながら、広告の実装(表示)観点でもインターネットユーザーへの配慮を欠かさず、より良い広告体験を提供していく必要があります。そのために、Yahoo!広告で実施しているLINEヤフーの取り組みについて紹介します。
目次
はじめに
LINEヤフーでは、広告品質に関するグローバルスタンダードを参考に、独自の“広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)”を定義しており、その中で、「ストレスのない広告体験の提供」を掲げています。
「ストレスのない広告体験の提供」を目指すための対策の一つが、最適な広告フォーマットの品質を維持することです。そのため、LINEヤフーでは、広告掲載先である提携パートナーが遵守すべき「広告実装ガイドライン」を定めています。
広告実装ガイドラインとは
「広告実装ガイドライン」は、ユーザーにより良い広告体験を提供するための基準です。例えば、ユーザーが広告を閉じようとしたのに誤って広告をクリックしてしまう、コンテンツを閲覧したいのに広告を閉じることができないなどの表示方法は、ユーザーの広告体験を損なう可能性があります。ひいては、広告を提供している広告主にとっても、広告効果だけでなく、サービスや商品イメージの悪化につながります。
ユーザー保護の観点および広告主への優良な広告実装を提供するため、Yahoo!広告では主に、前述のような「ユーザーが意図しないクリックやタップ(誤クリック・誤タップ)を誘発する実装」や、「ユーザーの行動を阻害するような実装」を禁止しています。
どのような実装であれば違反となるかについて、ここでは実際の広告でよく見られる「×」ボタン設置を例に挙げて紹介します。
違反となる実装例
「×」ボタンが小さい
広告のクリック、タップ以外で広告から離脱できる選択肢(「×」ボタンや「閉じる」ボタン)はあるものの、表示が小さいためユーザーに分かりづらく、ユーザーの意図しない広告クリックを誘発する可能性がある。
「×」ボタンが見つけづらい
広告のクリック、タップ以外で広告から離脱できる選択肢(「×」ボタンや「閉じる」ボタン)はあるものの、視認が困難で見つけづらく、ユーザーの意図しない広告クリックを誘発する可能性がある。
適切な実装フォーマットへの見直し
広告実装ガイドラインの見直し
LINEヤフーでは、提携パートナーなどが新規で作成する実装フォーマットについて、そのフォーマットがユーザーにとって不快なものになっていないか、誤クリック・誤タップのリスクがないかを随時確認しています。
また、障害のある人も含めあらゆる人にWebサイトを使いやすくするために、ウェブアクセシビリティーに関する国際基準「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG)※」なども参考にし、新たな規定作成や既存規定の見直しの必要性を検討しています。
広告実装フォーマットの見直し
新たな規定作成や既存規定の見直しが必要であると判断した場合、社内のUI/UX観点の専門チームとも協議し、さらに内容によっては、ガイドラインに反映する前に実装ユーザー調査やABテストを実施することもあります。
「実装フォーマットの変更にあたり、どのような形式でどのようなボタンを設置したら、ユーザーの誤タップやストレス度を軽減できるのか」を調査するため、複数の実装パターンを用意し、実際にユーザーに表示してタップしてもらうことで誤タップ率取得。誤タップ率やストレス度などを分析し、最も誤タップが少なく、ストレス度合も低いものを採用しました。
この調査結果をもとに、広告表記やインフォメーションアイコンのタップ領域を拡張し、間違って広告自体をタップすることがないよう実装基準を見直しました。また、広告表記に関しては、ユーザーによりわかり易いよう固定式での以下の表示に変更しました。
このように、広告実装ガイドラインや適切なフォーマットについては、あらゆる調査や分析などを行い、さまざまな角度から検討をしたうえで策定しています。また、広告実装ガイドラインは一度作成して終わりというものではなく、さまざまな過程を経て、必要に応じて適宜見直しを行っています。
LINEヤフーの広告品質サービス向上のための取り組み
今後もLINEヤフーでは、ユーザーの皆さまの広告体験がより良いものとなるように、提携パートナーの皆さまとともに、広告サービス品質向上のための取り組みを継続して進めます。また、広告主や代理店の皆さまとの信頼関係のさらなる強化のために、適切な情報開示を実施します。
LINEヤフーの本取り組みの詳細については以下のページをご確認ください。
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