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Webマーケティング入門 公開日:2021.08.19 更新日:2023.09.06

【事例あり】バナー広告のデザインのコツとは? 作成の流れと成果が出る方法を解説

Yahoo!広告

バナー広告において「どのようなデザインにするか」は、成果を上げるために大切な要素の一つです。リスティング広告やメール広告などテキストのみで構成された広告と違い、バナー広告は画像やアニメーションで視覚的にユーザーにアピールできます。だからこそ、訴求力が高いデザインの設計が求められます。

本記事では、成果に直結するバナーデザインのポイントをご紹介します。成果の出るバナー広告を作っていきましょう。

バナー広告とは

バナー広告とは、Webサイト上に表示される画像とアニメーション形式の広告の総称です。Webサイトの広告枠で、あらかじめ決められているサイズやレギュレーションに基づいて掲載されます

バナー広告をクリックすると広告主のサイトへ遷移し、広告に関する商品やサービスの情報が閲覧できます。

バナー広告について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

バナー広告とは?特徴やメリットデメリット、成功させるコツも解説」を読む

デザインがバナー広告に与える影響

バナー広告のデザインは、バナーのクリック率やその先にあるコンバージョンに直結します。ユーザーが思わずクリックしてしまうような訴求力のあるバナーを作らなければなりません。

また、バナーから得られる視覚的な情報が好印象であれば、類似商品を販売する他社と比較された場合でも選んでもらえるチャンスは高まるでしょう。このようにデザインはブランディングにも影響を及ぼすため、色やフォントなどデザイン細部に至るまで慎重に設計する必要があります

バナー広告のデザインはどのような要素で構成されている?

バナーのデザイン要素は画像+テキストが基本です。写真やイラストを使ったメインビジュアルの上に、メインとなるキャッチコピー、企業名、リンクボタンがデザインされたバナーが一般的です。

各要素には下記のようにそれぞれ検討すべきポイントが存在します。本記事でも後述しますが、要素をバランスよく組み合わせて情報が一目で伝わる好印象なバナーを心がけましょう

要素 検討すべきポイント
テキスト ・フォント
・文字間
・行間
・キャッチコピー など
・全体のトーン
・配色
・企業カラー など
図形 ・図形がもつ印象
・図形の配置
・図形の配色 など
画像 ・写真
・イラスト
・レタッチ
・加工 など

バナー広告(ディスプレイ広告)の規定、サイズ

バナー広告には広告枠ごとに規定のサイズがあります。ヤフーのディスプレイ広告(運用型)で入稿可能なバナーサイズは以下のとおりです。

デバイス 規定サイズ
パソコン・タブレット ・600pixel x 600pixel
・300pixel x 250pixel
・468pixel x 60pixel
・728pixel x 90pixel
・160pixel x 600pixel
・300pixel x 600pixel
スマートフォン ・600pixel x 600pixel
・300pixel x 250pixel
・320pixel x 50pixel
・728pixel x 90pixel
・468pixel x 60pixel
・160pixel x 600pixel
・320pixel x 100pixel
・640pixel x 360pixel

※ファイルサイズはいずれも最大3MBまでです。バナー(画像)の詳しい入稿規定は、バナー(運用型)をご覧ください。

ディスプレイ広告の一般的なサイズとYahoo!広告 ディスプレイ広告のバナーサイズについて紹介」を読む

バナーデザインを考える際に整理すべきポイント

効果的なバナーデザインを考える際には、以下の3つのポイントを念頭に要点を整理することをおすすめします。

どのようなターゲットに何を伝えたいのか

まずは、バナー広告をどのような人に届けたいのか、ターゲットを明確に想定して広告をデザインしましょう。そのターゲットに何を伝えるのか、どのような内容にすればターゲットユーザーの意欲を高められるのかを考えます。

主観的にきれいなデザインを選んだり商品の強みだけをアピールしたりしても、ターゲットに訴求する内容やテイストでなければ広告の価値を発揮できません。商品を必要としている人は誰なのか、そのペルソナが明確であればあるほど、デザインや訴求内容を打ち出しやすくなります

また、ターゲットだけでなく、広告で達成したい目的も明確にしましょう。「ブランドを知ってほしい」「商品を購入してほしい」など、目的によって広告でアピールすべきポイントが変わってきます。

例えば英会話教室を運営している場合、「英語力を必要としている30代のビジネスパーソン」や「小学生の子供を持つ30代の親」など、教室の特性やレッスンの対象によってさまざまなターゲット像が考えられます。
訴求したいターゲットがどんな人物なのかを明確にし、その層に刺さるよう広告をデザインしていく必要があります。

どのような印象や感情を持ってほしいか

バナー広告を見たときにどのような印象を持ってほしいかを明確にします。その商品によって悩みを解消してほしい、これまでよりもよりよい暮らしを送ってほしい、なりたい自分に一歩近づいてほしいなど、商品やサービスがもたらす効果をしっかりとデザインに盛り込みます。 そのためには、ターゲットが目をとめてしまうクリエイティブと、悩みや問題意識、望みを解決できる商品やサービスだと自分事として認識できるデザインにします

先ほどの英会話教室を例に考えてみましょう。
例えばターゲットを「英語力を必要としている30代のビジネスパーソン」に定める場合、単なる英会話でなく「ビジネスの場で役立つレベルの英語力が身につくこと」をアピールすると効果的です。ターゲットユーザーが何を求めているのか、どうなりたいのかを意識して広告を作成しましょう。

もっとも重要な情報はなにか

商品やサービスを理解してほしいからといってむやみに情報を詰め込んでしまうと、情報が散漫になり思うような効果は得られません。バナーで伝えたいのは価格なのか、競合にはない機能や効能なのか、高級感や上質さなのか、手軽さや親しみやすさなのかなどを明確にし、もっとも伝えたい内容から逸脱しない情報量でデザインを施すことが必要です

ここまでの例を踏まえ、30代のビジネスパーソンをターゲットとする英会話教室を対象として考える場合は、「平日の夜や土日にレッスン可能」「現在の英語力に合わせた複数のレッスンを用意」などが挙げられます。

バナー広告をデザインするときの流れ

ここでは、実際にバナー広告をデザインするときの流れを紹介します。

ターゲット設定

はじめに、広告を届けたいターゲットを設定します。ターゲット設定のポイントは、できるだけ詳細な属性を定めておくことです。例えば「20代の女性」だけでは、職業や生活習慣、重視するポイントなどさまざまな人物像が考えられ、バナーにどのような内容を盛り込むべきか軸がブレてしまいます。

「20代・女性・会社員・テレワーク実施中」など、ターゲットの詳細な人物像を作り込んでいきましょう。ターゲットとなる架空の人物「ペルソナ」を設定するのも効果的です。

ペルソナについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

ペルソナとは? ターゲットとの違いと設定時に用いる要素を解説」を読む

サイズ設定

ターゲットを設定したら、先ほど紹介した規定のサイズを参考にバナーのサイズを決めます。ターゲットとするデバイスや出稿先に応じて、サイズを設定しましょう

キャッチコピー・バナー要素の抽出

続いて、キャッチコピー・画像・イラスト・サブコピーなど、バナーに入れたい要素を洗い出します。要素を抽出する際は、広告出稿の目的や出稿先などを意識しましょう。例えば、認知拡大を目指すのか資料請求を目指すのかによって、選ぶべきキャッチコピーやイラストの内容が変わってきます。また、バナーのサイズによって盛り込める情報量に差が出るため、サイズも考慮して入れたい要素をピックアップしてください。

レイアウト作成

バナーに入れたい要素を抽出したら、レイアウトを検討しましょう。手書きでもデジタルでも、自分のやりやすい方法でかまいません。レイアウトを決める過程で何度も修正が発生するため、修正しやすい方法がおすすめです。また、自分ひとりでレイアウトを決めてしまうのではなく、この段階で複数の担当者に意見を聞いておくことも大切です。

ラフ作成

レイアウトが決まったら、ラフを作成します。実際に使用する画像やイラスト、キャッチコピーのテキストなどを配置していきます。まずは配置の確認をしっかりおこなうために、この段階では色付けせずモノクロの状態でラフを作成してください

フォント・カラー設定

最後に、モノクロで作成したラフにフォントやカラーを設定してバナーを仕上げていきます。フォントやカラーは、ターゲットに好まれそうなものを選びましょう。例えばビジネスパーソンがターゲットなら、落ち着いたイメージや信頼感が感じられるバナーが適しています。

成果が出るバナーデザインのコツとは

成果が出るバナーデザインとは、具体的にどのようなものか見ていきます。

ターゲットユーザーにマッチしたバナーやLPを意識する

例えば30代~40代の男性ビジネスパーソン向けのバナー広告であれば、派手な配色や感情的なコピーで煽るのはあまり適しません。一方、20代女性向けのバナー広告に地味な配色とロジカルなメッセージが長文で書かれていたらどうでしょうか。

バナー広告は、ターゲットユーザーの多くが好むデザインにすると同時に、LPの構成も意識したメッセージを載せることが重要です。ユーザーの意欲がどのような段階にあり、どういった内容であれば彼らの背中を押せるのかを常に考えなければいけません

文字の可読性を高める

バナーのテキスト部分が読みやすくなければメッセージは伝わりません。文章の長さや文字の大きさ、背景色とのコントラスト、強調や吹き出しなどを工夫して画像部分との切り分けをおこないます。また、人は左上から右下に向かってZの流れで視線を動かす傾向があるため、一番アピールしたい内容を左上に置くなど、視線の動きを意識した配置にするのもポイントです

文字の色や太さ、配置を調整する

行間や文字間を調整したり文字の太さを調整したりするなどして、メッセージが伝わりやすくします。訴求内容が複数ある場合は優先順位をつけて文字組を調整しましょう。特にアピールしたい内容は大きく目立たせ、付属の情報はサイズを小さくして彩度を抑えるなど、メリハリをつけるのがポイントです。また、使用するフォントは企業や商品、サービスのイメージにあったものを選びましょう。

適切な画像を選定する

画像を使うときは十分に精査し、適切なものを使いましょう。商品やサービスに見合った画像か、サイズや画質は適切かなどはもちろん、使用する画像のライセンスがクリアされていない場合、あとになってから権利問題が発生し大きな損害を被る可能性もあります。ロゴや商品画像もそれぞれのレギュレーションに従ったものを使いましょう。

配色を調整する

配色の基本とされる割合は、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%です。3色のバランスを考えながら、季節感などもイメージして配色を調整しましょう。
また、商品やブランド、企業のイメージカラーがある場合は広告にも用いると統一感が出ます。広告とクリック後のページに印象のギャップが生まれないようにするためにも、統一感をもった配色を心がけることが重要です。

トーン&マナーを統一する

トーン&マナーとはデザインに一貫性をもたせることです。

ブランドや企業の「らしさ」やアイデンティティが感じられるデザインにするためには、このトーン&マナーに沿ったバナー制作が不可欠です。具体的には、ブランドを想起させるカラーを使用したり、ターゲット層や商品の特徴に合わせたフォントで統一したりします。

トーン&マナーについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

トンマナとは? デザイン・文言で決めるべき項目、重要性や設定時の注意点を解説」を読む

余白をうまく利用する

限られたスペースに多くの情報を詰め込もうとするとごちゃごちゃした印象になり、かえって情報が伝わりにくい広告になってしまいます。すっきり見やすく、アピールしたいポイントがしっかり伝わるように、余白をうまく利用しましょう。余白があることで派手な装飾をしなくても文字が際立ち、ユーザーの興味を引くバナー広告に仕上がります。

バナー広告を作成するときの注意点

ここでは、バナー広告を作成するときに注意すべきポイントを4つ紹介します。

情報を詰め込みすぎない

バナー広告に含める情報が多いと、目立たせるべきポイントが目立たなくなってしまいます。見ている人を疲れさせてしまうおそれもあるため、情報を詰め込みすぎないようにしましょう。本当に必要な情報だけを盛り込んで、シンプルなバナー広告に仕上げるのがポイントです。

画質が悪い画像は使わない

広告は企業やブランドの顔のようなもので、画質が悪い画像をバナー広告に使用すると会社・ブランドのイメージを損ねるおそれがあります。画質が悪いとブランドや商品の魅力も伝わらないため、バナー広告には解像度の高い画像を選んでください。

フォントの印象を考えて選ぶ

色やサイズなどと比べて、フォントはなんとなくで選ばれがちな要素です。しかし、使用するフォントによってもバナーの印象は大きく変わるため、トンマナに沿ったフォントを選ぶことが大切です。訴求内容や使用する画像、演出したいイメージなどを考慮して、フォントにもこだわりましょう。

写真と文字のコントラストをつける

写真の上に文字を重ねる場合、写真と文字のコントラストをしっかりつけてください。コントラストが弱いと文字が読みづらく、何が書いてあるのかわからず広告をスルーされてしまうおそれがあります。バナー広告は視認性が重要なため、ひと目で何が書いてあるか理解できるようにコントラストにも気をつけましょう。

【LINE広告&Yahoo!広告】バナー広告における効果的な文言・言い回し

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配信時にターゲティングを活用するのも有効

バナー広告で成果を上げるための近道の一つとなるのが「ターゲティング」です。どの地域のどのようなユーザーに向けて、どのWebサイトに、どういった広告を配信するのかを定めたうえで運用すれば、成果が各段に変わります

ヤフーのディスプレイ広告には「ターゲティング設定」の機能があります。さまざまな絞り込みによりターゲットユーザーに効率よくアプローチでき、大きな成果が期待できます。ぜひご活用ください。

ターゲティング設定を活用するについて詳しく見る

ターゲットや目的に沿ったバナーデザインを心がけよう

成果が出るバナーを作るためには、デザインセンスだけはなくマ―ケティング的な目線も必要です。また、ターゲットユーザーや広告の配信目的ごとの特徴を把握しながらデザインを変更しましょう。

Yahoo!広告ではターゲットユーザーに「ささる」クリエイティブを実現するために、さまざまなサイズのバナー枠をご用意しております。また、ターゲティング設定など効果をさらに高める機能もご利用いただけます。Yahoo!広告で訴求力の高いバナーデザインを作成し、その効果を実感してください。

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