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リスティング広告にはLPが必要? 効果的な活用方法を解説
リスティング広告をクリックすると、商品の魅力をコンパクトに訴求したLP(ランディングページ)にリンクされることがあります。どのようなときにWebサイトでなくLPが必要になるのでしょうか。また、効果的なLPを作成するためには、どのようなポイントに気を付けたらよいのでしょうか。
本記事では、リスティング広告におけるLPの効果的な活用方法を解説します。
リスティング広告における「LP(ランディングページ)」とは
LP(ランディングページ)とは、広告などをクリックしたときに、最初に表示されるWebサイトのことを指します。しかし広告運用においては「ユーザーに特定のアクションをしてもらうために作られた縦長のページ」を指してLPと呼ぶことが多い傾向です。この記事でも、後者の定義でLPについて解説します。
LPが通常の商品紹介ページと違うのは、他のページへのリンクが少なく1ページで完結していることや、訴求したい内容以外の情報をできるだけ省いていることです。商品の特徴や顧客のベネフィットの要点が1ページ程度にまとめられており、コンバージョン(購入や成約など)を最大限に高められるように作られています。
したがって、リスティング広告におけるLPとは「特定のニーズを持つ層に向けたコンバージョンの目的に特化したWebページ」となります。広告とLPを適切に組み合わせると効果が高まるため、業種や業態を問わず活用されています。
LPが必要になるのはどのようなとき?
LPはどのようなときに必要になるのでしょうか。ここでは、5つのケースを解説します。
専用のページやサイトがないとき
新商品・サービスの提供を開始した直後は、専用ページやサイトが用意できていないことがあります。1ページ程度で作成できるLPは工数を少なく作成できるので便利です。短時間で作成できるうえ、Webサイトの構築より費用を抑えられます。
商材の特色をアピールしたいとき
LPはチラシやセールスレターに似た特徴を持ち、商材の特色をアピールする力が強いのが特徴です。デザインや文字の大きさなどの制限が少ないため、訴求したいポイントをインパクトのある演出で伝えられます。
顕在層のユーザーを効率的に獲得したいとき
LPは主に顕在層のユーザーに向けて作るWebページです。コンバージョンにつなげるために、LPで訴求している商品・サービス以外の情報は原則掲載せず、他のページへのリンクも極力省きます。目立つ位置には、注文や資料申し込みなどにつながるボタンを設置します。
ページ流入からコンバージョンに至るまでの導線を丁寧に設計することで、コンバージョン率を高めることができます。
限定のキャンペーンをおこないたいとき
季節限定のキャンペーンや、販売促進のための割引キャンペーンなどを実施するときにLPが有効です。
LPは比較的短期間で費用をかけずに作れるため、キャンペーンに合わせて適宜作成しやすいといえます。また既存サイトとは異なったデザインにしやすく、例えば季節感を取り入れたデザインにしたり、期間限定の割引を告知したりできます。
キャンペーンが終わったあとはリスティング広告のリンクを変更して元に戻すだけなので、Webサイトと違って改修の手間もかかりません。
ABテストで効果測定をしたいとき
ABテストとは、広告のキャッチコピーや画像の一部を変更して成果を比較するテストです。LPは1ページ程度の分量なので、ABテスト用の複数パターンを簡単に作れます。さまざまな訴求方法をABテストで試して改善点を発見できます。
ABテストは、Yahoo!広告などのプラットフォームの機能を活用できるため、効果測定も容易です。自動集計されたクリック率やコンバージョン率などの指標を比べることで、客観的な分析ができます。
ABテストについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
効果的なLPを作成するためのポイント
効果的なLPを作成するためのポイントを、ファーストビューや入力フォームなどの6つに分けて具体的に解説します。
ファーストビューでユーザーを惹きつける
ファーストビューとは、LPの冒頭部分のことを指します。
ファーストビューの印象によって離脱率が大きく変わるため、LPのなかでもっとも重視されます。ここで大切なのは、 自社商品の訴求ポイントを簡潔に伝え、ユーザーの興味をかきたてることです。
ファーストビューでは、メイン画像やメインキャッチコピーが目に飛び込んでくるように作ります。サブキャッチコピーで訴求ポイントを補足するのも有効です。
LPに流入するユーザーの多くはファーストビューで離脱すると考え、ファーストビューの内容は、購入や申し込みのボタンをクリックしてくれそうな見込み度の高い閲覧者を想定して作りましょう。
ページ速度を上げる
ページの表示速度やスクロール速度が長くなるほど、離脱者は増える傾向にあります。流入するユーザーのなかには通信環境が悪い情報でアクセスしている人もいるため、通信量や処理の負荷を減らしましょう。
具体的によく用いられる方法は、画像容量を小さくすることです。はじめに画像を見てもらわなくてもよい場合は、「遅延読み込み」の設定にしておくことで、文字情報をいち早く伝えます。他に、HTMLやCSS、Java Scriptの最適化も、必要に応じておこないます。
モバイルフレンドリーのサイトにする
モバイルフレンドリーは、パソコンユーザー向けのサイトだけでなく、モバイル向けのサイトも重視する考え方です。近年スマートフォンなどのモバイル端末の普及が進み、モバイルからサイトを閲覧するユーザーが増えています。
モバイルフレンドリーのサイトにするために、以下のような項目を検討しましょう。
- 画面が小さい端末でも識別しやすい文字・画像のサイズにする
- 縦長のレイアウトを採用する
- 電話番号をタップして電話をかけられるようにする
入力フォームを最適化する
入力フォームの最適化は「EFO(Entry Form Optimization)」と呼ばれ、LP作成に欠かせないプロセスです。
EFOの主な目的は、入力負担の軽減による離脱防止です。そのために、郵便番号の入力で住所が入力されるなどの機能を付けます。また、プルダウンメニューやチェックボタンで内容を選べるようにして、手入力を減らします。入力ミスや漏れがある箇所をわかりやすくするのも重要です。
また、進捗状況を別枠で確認できるようにして、不安やストレスを取り除き、離脱を防ぐ対策などもおこないます。
ユーザーの行動を促すリンクを設置する
ユーザーの行動を促すリンクを、通常、ファーストビューの直下に設置します。これはCTA(Call To Action)と呼ばれ、具体的には入力フォームに遷移するボタンや、自社の申し込みサイトに移行するテキストリンクなどを設置します。
CTAはファーストビュー直下だけでなく、LPの最後尾や途中など、効果がありそうな場所に複数設置するのも一般的です。例えば、商品詳細を伝えた後の最後尾で、「期間限定」「送料無料」などの最後の一押しのフレーズとともに、CTAのリンクを設置します。
ユーザーに不安感を持たせない
ユーザーが行動に移るときの不安や疑問を先に理解し、それらを解消してあげることも重要です。例えば、商品が自宅に届くまでの流れをわかりやすく紹介する方法があります。また、通信が暗号化されていることを伝えたり、プライバシーポリシーを開示したり、よくある質問を記載したりすることも不安感解消につながります。
自社商品への信頼感を高めるために、第三者の意見を掲載するのも、よく用いられる手法です。商品にもよりますが、外部の研究所の調査結果を載せたり、専門家の肯定的な意見を引用するなどの方法があります。
LPの効果的な活用方法
LPを効果的に活用するためには、見込み度の高いユーザーからのアクセス数を増やす必要があります。ここでは、LPの効果的な活用方法を解説します。
行動を促しやすいキーワードでのLPを作成する
LPでコンバージョンにつなげやすいのは、「行動を促しやすいキーワード」で検索しているユーザーです。
例えば、「Webサイト構築 外注」や「電子契約 導入 費用」などの検索キーワードなら、Webサイト構築や電子契約システムの導入を検討していると推測できます。つまり、すでにニーズが顕在化しており、行動を促す準備が整っているユーザーです。
したがって、これらのキーワードに対応させたLPを制作すれば、コンバージョン率の向上が見込めます。「電子契約 導入 費用」なら、導入費用に関心があることが予想されるので、行動を促すために費用にフォーカスすると効果的です。例えば、競合他社より低価格であることをアピールすれば、成約につながりやすくなるでしょう。
効果の高いLPを指名キーワードで活用する
指名キーワードとは、企業名や商品名、サービス名など自社固有の検索ワードのことです。指名キーワードで検索しているユーザーは、自社や自社商品に強い関心を持っていると考えられる層です。
このようなユーザーに対しては、ABテストなどで改善してきたコンバージョン率の高いLPを活用すれば、高い確率で新規顧客獲得につながるでしょう。また、商品名やサービス名で検索してくるユーザーに対しては、その商品やサービスを強調したパターンのLPを別途作成するのも効果的です。
最適なキーワードに合わせたLPづくりを意識しよう
商品の特色をコンパクトにアピールできるLPは、顕在層のユーザーをコンバージョンに導けます。効果的なLPのポイントを押さえて作成しましょう。リスティング広告と連携すると、さらにコンバージョン率を高められます。
Yahoo!広告では、Yahoo! JAPANの検索結果上部に広告を表示できる「検索広告」を活用できます。行動を促しやすいキーワードや指名キーワードを登録すれば、見込み度の高いターゲットに広告が届き、LPを読んでもらえます。はじめて広告を運用する人でも安心できるサポート体制が整っているので、ぜひ検討してみてください。
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