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マイクロコンバージョンとは? 活用するメリットや設定方法を解説
「コンバージョン数が思うように伸びない」
「売上アップのための施策検討に役立つデータが足りない」
このような悩みを抱えているなら、マイクロコンバージョンを活用してみてはいかがでしょうか。
マイクロコンバージョンとは、最終的な目標達成であるコンバージョンに至るまでの中間地点のことです。マイクロコンバージョンを設定すると、コンバージョンの測定だけでは把握できなかった課題が見つかるかもしれません。
本記事では、マイクロコンバージョンの概要や活用するメリット・デメリットなどを詳しく解説します。ぜひ目標達成のための参考にしてみてください。
マイクロコンバージョンとは?
マイクロコンバージョンとは、最終的に目指すコンバージョンに至るまでに経由するポイントのことです。
例えば、商品の購入を最終的なコンバージョンに設定した場合は、マイクロコンバージョンは以下のようなものが挙げられます。
- ・問い合わせ
- ・入力フォームへのアクセス
- ・資料請求
- ・見積もり依頼 など
マイクロコンバージョンには、最終的な目標に到達するまでにユーザーが通るであろう中間地点を設定します。
マイクロコンバージョンとコンバージョンの違い
Web広告でのコンバージョンは、Web広告を閲覧したユーザーが広告主の定めた最終目標に至ることです。コンバージョンには商品の購入やサービスの申し込みなど、企業の利益につながるものを設定するケースが多いです。
一方マイクロコンバージョンは、あくまで中間地点を指します。例えば、マイクロコンバージョンとして設定される見積もり依頼があっても、最終的に商品やサービスが購入されなければ売上にはなりません。
コンバージョンが利益を生む最終目標であるのに対し、マイクロコンバージョンは利益につながるまでの中間地点を設定します。
マイクロコンバージョンを活用するメリット
マイクロコンバージョンを活用すると、コンバージョン獲得のために役立つなど多くのメリットがあります。ここでは、マイクロコンバージョンを活用するメリットを3つ紹介します。
広告やランディングページの改善に活用できる
マイクロコンバージョンは、売上アップのための施策検討に役立ちます。コンバージョンが少ない場合は何らかの施策を検討する必要がありますが、広告やランディングページを改善したくても問題箇所を判断するのが困難です。
このような場合、マーケティング施策ごとのマイクロコンバージョン数を比較すると、効果的な施策や改善を判断するのに役立ちます。コンバージョン数は同じでも、マイクロコンバージョン数には施策ごとに差が出ている可能性があります。
例えば、2種類のWeb広告を掲載してどちらもコンバージョン数が同じだった場合、コンバージョン数だけでは成果の比較ができません。しかし、マイクロコンバージョンの「入力フォームへのアクセス」や「入力確認画面の表示」などに差があれば、効果が比較できます。
コンバージョン数だけでは情報が不十分なケースがありますが、マイクロコンバージョンを活用すると、より詳しい分析や施策検討が可能です。
自動入札に必要なコンバージョン数を補完できる
Web広告を掲載する際はオークションがおこなわれ、広告の品質と入札価格によって掲載される広告が決まります。Web広告にはオークション時に、適切な入札価格を自動的に調整する「自動入札」機能があります。自動入札は、費用対効果の向上や運用の手間削減に効果的です。
自動入札を利用するには、一定数のコンバージョンが必要です。コンバージョン数が少ないと入札の精度が低くなってしまう可能性がある点に注意しなければなりません。
コンバージョン数が少ないときに自動入札を使いたい場合は、マイクロコンバージョンの活用がおすすめです。マイクロコンバージョンのデータがあれば、コンバージョン数を補完して自動入札の精度を高められます。
ユーザーのコンバージョン前の行動を可視化できる
マイクロコンバージョンを活用すれば、コンバージョン前のユーザーの行動がより詳しく把握できます。特に、コンバージョンに至らなかったユーザーの行動がわかると、施策検討に効果的です。
例えば、ECサイトでマイクロコンバージョンとして、「ランディングページへのアクセス」「申し込みフォームへのアクセス」「入力確認ページの表示」を設定した場合を考えてみましょう。
ランディングページへのアクセス数に対して申し込みページのアクセスが少ないと、ランディングページの内容を改善すべきだと考えられます。一方、申し込みページへのアクセスが多いのに入力確認ページに到達するユーザーが少ない場合は、申し込みフォームが使いづらいために離脱してしまう人が多いのかもしれません。
上記のような細かい行動の把握は、コンバージョンまでの中間地点を管理するマイクロコンバージョンの活用によって可能になります。
マイクロコンバージョンを活用するデメリット
多くのメリットがあるマイクロコンバージョンの活用ですが、いくつかデメリットもあるため確認しておきましょう。ここでは、マイクロコンバージョンを活用するデメリットを2つ紹介します。
管理する指標が増える
マイクロコンバージョンを細かく設定すると、その分管理する指標や関連データが増えます。
Web広告は、コンバージョン数だけでなくクリック率(クリックされた割合を示す指標)やインプレッション数(広告の表示回数を示す指標)など、管理・分析すべき指標が多いのが特徴です。より細かい分析ができるのはメリットですが、データの確認や分析にかかる工数が増えたり、管理表のフォーマットを変更する手間がかかったりする点を考慮しておきましょう。
なお、Web広告の指標については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご確認ください。
広告の自動入札に影響が出る
先述のとおり、マイクロコンバージョンは自動入札を利用する際に役立ちますが、マイクロコンバージョンの数が多いと自動入札の調整に影響を与える恐れがあります。
自動入札では、「クリック数が最大になるように」「コンバージョン数が最大になるように」などの目的に応じた調整をおこないます。マイクロコンバージョンもコンバージョン数に含めると、マイクロコンバージョン数が最大になるように入札価格が調整される可能性があるため注意してください。
目指すのは、最終目標であるコンバージョンの達成です。そのため、マイクロコンバージョンに入札価格の調整が偏らないよう気を付けて運用しなければなりません。
マイクロコンバージョンを活用するときの注意点
マイクロコンバージョンを活用するときに押さえておきたいポイントがあります。これらのポイントを意識しておかなければ、運用がうまくいかなかったり、コンバージョン数が伸びなかったりする可能性があるため注意が必要です。
コンバージョン数と分けて管理する
これまでコンバージョン数しか管理していなかった場合は、コンバージョン数とマイクロコンバージョン数を混同しないように運用しましょう。適切な設定をすることで、それぞれのデータを分けて管理します。
設定が間違っていると、マイクロコンバージョン数が計測されない可能性があります。利用している広告プラットフォームの設定方法をよく確認し、不明な点があればサポートに問い合わせるなどして、正しく設定をおこないましょう。
コンバージョン数を増やす目的を忘れない
マイクロコンバージョンの管理をはじめると、マイクロコンバージョンの獲得自体が目的になってしまうケースが見受けられます。本来の目的は、最終目標であるコンバージョンの達成です。マイクロコンバージョンをいくら獲得しても、コンバージョンにつながらなければ、利益にはなりません。
マイクロコンバージョンは、単にコンバージョンまでの中間地点であることを意識して運用しましょう。
Yahoo!広告のコンバージョンタグ設定方法
コンバージョンやマイクロコンバージョンは、サイトの各ページにタグを設置して計測します。Yahoo!広告の場合は、以下の記事に記載されている手順でコンバージョンタグを設定できます。
コンバージョン測定の新規設定(ウェブページ)について詳しく見る
管理したいマイクロコンバージョンの分だけタグを作成し、正しいページにタグを設置します。「カートに入れる」用のタグを申し込み完了ページに設置するなど、設置場所を誤るとコンバージョン数が正しく測定されません。
自動入札にマイクロコンバージョン数を含めたい場合は、必要項目を設定する際に、「自動入札への利用」を選択してください。タグごとに自動入札に利用するかどうかを選択できるため、自動入札に利用したくないマイクロコンバージョンは除外できます。
Yahoo!広告では、コンバージョン設定代行サービスを提供しています。タグの設定を専門スタッフに無料で依頼できるため、Yahoo!広告を利用中の方はぜひご活用ください。
広告効果を可視化するコンバージョン測定とは?<マニュアル付き>について詳しく見る
マイクロコンバージョンの設定で分析の質を高めよう
マイクロコンバージョンは、最終的なコンバージョンに至るまでの中間地点です。コンバージョン数を測定するだけではわからないことも、マイクロコンバージョンを活用すると分析が可能になります。まだマイクロコンバージョンを管理していない場合は、活用を検討してみてはいかがでしょうか。
Yahoo!広告は、マイクロコンバージョンの管理も可能です。コンバージョンと同様にタグを設置して測定できるため、すでにYahoo!広告でコンバージョン数を管理している方は同じ手順で、マイクロコンバージョンのタグを設定してみてください。
コンバージョン設定代行サービスも提供しているので、「自分でタグを設定できる自信がない」「いくつもタグを設置する時間がない」などの場合もおすすめです。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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