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純広告とは? 種類と料金形態一覧、メリット・デメリットを解説
純広告とは、広告媒体と広告枠を事前に契約するWeb広告です。アクセス数の多いWebサイトなどに純広告を掲載すると、認知度向上やブランディングの高い効果が期待できます。
本記事では純広告とは何か、種類、料金形態、メリット・デメリットなど、純広告の運用前に知っておきたい基礎知識を解説します。効果的な広告運用をスムーズに開始するためにぜひお役立てください。
純広告とは?
純広告とは、オンライン上に広告掲載するWeb広告のひとつで、特定の広告媒体と広告枠を指定します。例えば、Yahoo! JAPANのトップページ右上の枠は、純広告のひとつです。Webサイト上で掲載場所が決まっている点は、マスメディア広告や看板広告などと似ています。
純広告の主な目的は、自社商品をよく知らない潜在層に対する認知向上です。純広告の広告枠は、アクセス数の多いWebサイトに多いため、認知してもらいやすいからです。また、ブランディングやキャンペーン開催の告知などにも純広告は活用されます。
純広告は、広告掲載前に掲載期間や表示回数などを決める保証型の契約が多いことが特徴です。この点は、広告掲載後に成果を測定しながら運用を調整する「運用型広告」と異なります。そのため、運用型広告と対比して「予約型広告」「買い切り型広告」と呼ばれることもあります。
純広告の種類別の特徴
純広告は出稿するフォーマットによって、いくつかの種類に分けられます。ここでは、主な種類を6つ紹介します。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
テキスト広告 | 広告作成が簡単で費用が安い | 広告があまり目立たない |
バナー広告 | サイズや掲載先が豊富 | 掲載先にあわせて複数枚必要 |
リッチ広告 | 訴求力が高い | 広告作成に手間がかかる |
動画広告 | 訴求力が高くイメージや動きを伝えやすい | 広告作成に手間がかかる |
記事広告 | 抵抗感なく広告を受け入れてもらえやすい |
掲載メディアの制約がある 掲載までに時間がかかる |
テキスト広告
Webサイトの広告枠にテキストのみで表示される広告です。1?2行の広告文とリンク先のみで構成することが多く、サイズも小さい傾向があります。
テキスト広告のメリットは、広告の作成が簡単で出稿費用が安いことです。一方、あまり目立たないため、大きな広告効果は期待できません。
バナー広告
Webサイトやスマートフォンのアプリなどの一部に表示される、画像とテキストを組み合わせた広告です。バナー広告はサイズや縦横比率のバリエーションが多く、掲載先も多いのがメリットです。一方デメリットは、掲載先にあわせて、複数の広告パターンを制作する必要があることです。
リッチ広告
リッチ広告とは、動画再生やマウスオーバーによるアクションなどの演出ができる広告です。動画タイプは一般的に、一定時間動画が再生されるとバナー広告になります。また、アクションタイプはマウスオーバーをするとメッセージ表示やインパクトのある演出が起きる仕組みです。
リッチ広告は純広告のなかで、もっとも訴求力が高い広告です。その分、制作に手間がかかります。また、演出の仕方によっては、ユーザーに不快感を与えるリスクもあります。
動画広告
動画広告はテレビCMに似た動画を用いた広告で、リッチ広告に含まれることもあります。WebサイトやSNSなどの広告枠に表示される動画広告を「アウトストリーム動画広告」または「インバナー動画広告」と呼びます。また、動画サイトの動画内で表示されるものは「インストリーム動画広告」です。
動画広告も訴求力が高く、イメージや動き、変化を伝えるのに向いている広告です。一方、広告作成にコストや手間がかかってしまう点がデメリットです。
記事広告(タイアップ広告)
Webメディアのコンテンツの一部として広告を掲載する種類です。読者が関心を持ちそうなテーマに関連して、自然な形で自社商品の情報を含めます。
記事広告のメリットは、広告を意識させずに抵抗感なく、自社商品を受け入れてもらいやすいことです。一方、Webメディアの制約が多いことと、掲載までの期間が長い傾向があります。
純広告の料金形態一覧
純広告はさまざまな料金形態で利用できます。ここでは、代表的な7つの方式を解説します。
期間保証方式
広告掲載期間が保証される方式です。期間が長くなるほど、費用も高くなります。
期間保証方式が向くのは、新製品の発売告知やキャンペーン開催の広告など、特定の期間に純広告を掲載したい場合です。アクセス数が多いWebサイトでは、広告表示数やクリック数が多くなり、費用対効果が高くなることも期待できます。一方、掲載先へのアクセス数が少なければ、広告表示数も少なくなるリスクもあります。
インプレッション保証方式
一定回数の広告表示(インプレッション)を保証する方式です。
インプレッション保証方式は、広告表示自体が主な目的の認知度向上の広告に向きます。一方、広告を見たユーザーが増えても、広告クリックや問い合わせなどにつながるとは限らないため、行動喚起目的の広告には不向きです。
なお、Webページにアクセスがあっても広告を見てもらえているとは限りません。そのため、Yahoo!広告では、「ビューアブルインプレッション保証」を採用して、精度を高めています。ユーザーの視認範囲で広告の50%以上が1秒以上表示されるか、動画広告の50%以上が2秒以上表示されないと、インプレッション数がカウントされません。
「ビューアブルインプレッション保証」は、ディスプレイ広告(予約型)の機能です。ただし、予約型広告の契約を締結している一部のお客様のみに提供しているサービスのため、ご利用に関してはぜひ一度ご確認ください。
ディスプレイ広告(予約型)については、以下の記事で解説しております。ぜひ併せてご覧ください。
「ディスプレイ広告(予約型)」について詳しく見る
インプレッション課金方式
インプレッション課金方式は、広告表示数に応じて課金される方式です。純広告では、広告掲載終了後に、広告表示数に応じた費用を請求される契約もあります。
インプレッション課金方式は、広告表示があった分だけ料金を支払えることがメリットです。一方、広告表示が増えて予算オーバーにならないように注意しましょう。
クリック保証方式
広告へのクリック数が一定以上になるまで、広告掲載を保証する方式です。
クリック保証方式が向いているのは、自社サイトへの誘導を目的に広告を掲載する場合です。この場合はクリック数が重要になるため、インプレッション保証方式よりクリック保証方式が適しています。一方、掲載先によっては、目標に達するまでの期間が長くなることがあります。
クリック課金方式
広告へのクリック数に応じて、費用が発生する方式です。
クリック課金方式では、クリックがなければ費用を支払わなくてよいため、無駄な費用が発生しません。ただし、Webサイトのコンテンツが注目されるなどによって、急にクリック数が増えるリスクがあります。あるいは、希望通りクリック数が増えたのに、広告費が不足し、掲載が打ち切られることもありえます。
配信課金方式
メール配信数ごとに課金される方式で、メール広告の料金形態の主流です。メールマガジン登録者全員への送信を保証する一斉配信契約型と、メール内の広告(URL)をクリックするごとに課金されるクリック課金型もあります。
配信課金方式のメリットは、インプレッション課金方式と同じく、広告掲載のコストを最適化できる点です。一方、メールを配信しても望ましい反応があるとは限りません。さらに、メールは開封されない可能性もあるため、成果測定しにくいこともデメリットです。
成果報酬方式
広告代理店に成果に応じて報酬を支払う方式です。アフィリエイト広告も成果報酬方式と呼ばれますが、純広告では意味が違うことに注意しておきましょう。
成果報酬方式は広告運用の手間を省けることや、プロのサポートを得られることがメリットです。一方、広告代理店への費用が発生するのはデメリットのひとつです。
純広告のメリット
純広告の種類や料金形態について理解したところで、次に純広告のメリットを見ていきましょう。
費用を払えば必ず掲載できる
純広告は、費用を支払えば必ず掲載できます。また、契約した期間や広告表示回数などが達成されないうちは必ず広告が表示され、メディアの都合で配信停止になることはありません。
そのため、確実に広告を掲載したい場合は純広告が向いています。運用型広告では、広告枠を落札できない場合や、アクセス数が少ない広告枠が選ばれるリスクがあるためです。広告掲載前に一定の広告効果を見積もりやすいのも、純広告のメリットです。
認知の拡大やブランディングにつながる
認知の拡大やブランディングを目的にしたマーケティングに純広告は適しています。純広告の広告枠の多くは、Yahoo! JAPANや大手新聞社などが多いためです。
特に専有面積が大きいバナー広告、動画広告、リッチ広告を活用すれば、ユーザーの印象に強く残る傾向があります。短期間で広告効果を得たい場合は、条件のよい広告枠に広告費を配分するのもよい方法です。
また、アクセス数が多く定評のあるWebサイトに純広告を出すことで、企業や商品の信頼度が高まる効果もあります。ブランディングを図りたい場合も、純広告を積極的に活用しましょう。
運用コストがかからない
純広告では、基本的に広告掲載前に条件を決めるため、広告掲載後は細かな運用作業が必要ありません。そのため、例えば実績のある広告内容や広告出稿先を把握している場合、手間をかけずに成果を得やすいでしょう。
運用型広告では、入札価格の調整やキャンペーンごとのターゲティング設定など、広告掲載後も手間がかかります。成果測定によって広告運用を改善できるのはメリットですが、広告運用担当者の常駐が必要です。
純広告のデメリット
純広告を活用する際は、初期費用がある程度かかることや、柔軟な広告運用をしにくいことを知っておく必要があります。
ある程度の費用がかかる
純広告では、広告掲載前に掲載期間や表示回数などを保証してもらえる反面、費用はやや高くなります。自社にとってのメリットとデメリットを比べたうえで、純広告を利用しましょう。
広告運用リスクを減らすには、まずは運用型広告で試してみるのもよい方法です。例えば、Yahoo!広告の運用型ディスプレイ広告の「プレイスメントターゲティング」を使えば、広告を掲載するWebサイトを指定できます。低予算でスタートして成果が見込めそうなら、純広告に切り替えてもよいでしょう。
プレイスメントターゲティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「プレイスメントターゲティング」について見る
出稿後は広告内容を変更できない
純広告は、一度出稿すると原則として内容を変更できません。そのため、広告を調整する可能性が高いときは、契約する期間を短くしたり、広告表示回数を少なくしたりするようにしましょう。または、クリック保証方式や成果報酬方式を選択し、リスクを限定する方法もあります。
ユーザーの反応を事前に調べたいなら、運用型ディスプレイ広告でABテストを実施する方法もあります。ABテストは2つ以上の広告パターンを同等の条件で掲載し、反応を比較できる手法です。成果が上がったパターンを採用すれば、広告をブラッシュアップしていけるでしょう。
ABテストについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
詳細なターゲティングができない
純広告は、特定のニーズを持った顕在層をターゲットにするには不向きです。多くのユーザーが集まる純広告の掲載先は、潜在層に広くアプローチできますが、ユーザーに応じて細かく広告パターンを変えられません。この点は、新聞広告やテレビCMなどと似た特徴があると考えておきましょう。
そのため、まずはコストがあまりかからず手軽にできる運用型広告 から始めるのがおすすめです。
純広告は特定の広告枠を買い取って掲載するWeb広告
純広告は広告掲載場所を事前に指定できる、マスメディア広告に近いタイプの広告です。有名なWebサイトの広告枠などに広告掲載できるため、認知度向上やブランディングに適しています。ただし、広告内容の挿し替えやターゲティングを柔軟に変えられないなどの注意点もあります。
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