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リスティング広告が中小企業におすすめの理由! 配信前にやるべきことと出稿手順
Web広告の運用経験がそれほどない企業にとっては、費用がどれくらいかかるのか、専門知識が必要なのか、そもそも自力で出せるのかなど、気になる点がさまざまあると思います。しかし、Web広告は決して敷居の高い宣伝手法ではありません。
なかでも中小企業に特におすすめなのがリスティング広告です。本記事ではリスティング広告が中小企業におすすめである理由、出稿に向けて準備すべきこと、出稿手順や注意点など押さえておきたいポイントを解説します。
リスティング広告とは?
リスティング広告(検索連動型広告)は、ユーザーが検索したキーワードに合わせて、検索結果画面の上部や下部に表示される広告です。そのため、ニーズや関心が具体化している顕在層がターゲットの広告に適しています。興味のあるユーザーが情報を検索するタイミングで表示できる特徴から、高い反応率と広告運用効率が期待できます。
リスティング広告は基本的に広告文のみで構成されているため、画像や動画などを準備する必要がありません。そのため、Web広告の出稿経験があまりない企業でもチャレンジしやすいメリットがあります。
リスティング広告について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
リスティング広告が中小企業におすすめの理由
ここでは、リスティング広告が中小企業に向いている理由をポイントごとに解説します。
費用を抑えて広告を配信できる
基本的に、リスティング広告はクリック課金制です。そのため、ユーザーに広告が表示された回数ではなく、ユーザーが広告をクリックした分のみ費用が発生します。無駄なクリックが防げるため、費用を抑えられるのが特徴です。また、広告費用の上限額も決められるので、あらかじめ決めておいた予算をオーバーする心配もありません。
リアルタイムで運用効果を確認できる
Web広告の大きなメリットは、Web広告掲載中でも運用効果を確認でき、リアルタイムな測定が可能な点です。予想以上に効果が出ていない場合、管理画面から広告掲載を停止する、広告内容を変更して様子を見るといった方法が可能です。キーワードや広告文を見直すことで、手軽かつ迅速に変更を反映し、広告掲載を再開できます。
検索結果の上位に広告を表示させやすい
リスティング広告は、工夫次第で検索結果の上位に広告を表示させやすいため、多くのユーザーに情報を提供してアプローチできます。検索結果で上位表示させるには、SEO(検索エンジン最適化)対策という手法もあります。しかし、SEO対策で大企業よりも上位に自社サイトを表示させるには、労力と時間を要します。リスティング広告なら、SEOよりも手軽かつスピーディーに検索の上位表示を狙える傾向があるため、中小企業に向いています。
中小企業がリスティング広告配信前にやるべきこと
ここでは、中小企業がリスティング広告を配信する前にやるべきことを、ポイントごとに紹介します。
ターゲットを明確にする
まず、誰に対して広告を打つのかを明確にしましょう。顧客がどのような人物なのか、ターゲットを明確にします。ターゲットが明確であれば、広告出稿時に詳細なターゲティングで配信対象を絞り込めるため、広告の運用効果が高まります。例えばスキンケア商品を扱う企業であれば、「肌荒れに悩む20代女性」のようにターゲットを定めます。業態や業種の違いによって着目すべきポイントは変わるため、日頃から考えてみるとよいでしょう。
広告のゴールを設定する
リスティング広告を出稿することで、どのような目的を達成するのかを明確化する必要があります。広告の目的として、商品の購入や問い合わせ、資料請求、会員登録などが挙げられます。自社にとって、ターゲットユーザーが行動してほしい目的を選びましょう。先ほどの例で「肌荒れに悩む20代女性」をターゲットにした場合、肌荒れの悩みを解消するスキンケア商品を購入してもらえることが広告のゴールだと考えられます。
広告で達成したい目的によって、広告に盛り込むべき内容は異なります。キーワード、広告文、さらにはランディングページのデザインや構成にも影響を与えるため、適切なゴールを設定しましょう。
対象キーワードを選定する
広告に設定するキーワードの選定も必要です。ターゲットユーザーが、どのようなキーワードで情報を検索するのかを考えてキーワードを決めましょう。
キーワードには、頻繁に検索されるビッグワード、それほど検索されないスモールワード、それらの間に位置するミドルワードがあります。常にビッグワードのみを選定すればよいわけではありません。組み合わせ次第では、スモールワードが効果をもたらす場合もあります。
「肌荒れに悩む20代女性」をターゲットユーザーとすると、「肌荒れ スキンケア」「にきび スキンケア」「スキンケア おすすめ 20代」などがニーズを含むキーワードだと考えられます。それぞれのキーワードのニーズを調査し、自社に最適なキーワードが何かを洗い出して選定しましょう。
キーワード選定について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
ランディングページを作成する
リスティング広告を出稿する前に、広告から遷移するリンク先のランディングページを作成します。ランディングページとは、商品やサービスの購入、資料請求や問い合わせなどを目的とした、縦に長い1枚のWebページのことです。リスティング広告で提供できる情報には限りがあるため、広告の目的を達成できるかどうかは、クリックした先のランディングページにかかっています。
ランディングページを作成するときは、広告から遷移したユーザーが違和感を覚えないように、伝える情報を一致させる必要があります。商品の内容やキャンペーンの詳細が伝わるように、細かく作り込みましょう。
ランディングページの効果的な活用方法について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
リスティング広告を出稿する手順
リスティング広告を出稿する場合、どのような手順を踏む必要があるのでしょうか。ここでは、Yahoo!広告を例として概要をご説明します。
なお、Yahoo!広告ではリスティング広告を「検索広告」としていますが、両者は同じものです。Yahoo!広告における出稿手順を理解すれば、他の広告プラットフォームでも大筋は迷うことなく出稿作業ができるでしょう。
1. Yahoo!広告に申し込む
Yahoo!広告にお申し込みいただくと、検索広告およびディスプレイ広告(運用型)のアカウントが開設されます。Yahoo!広告のお申し込みには、Yahoo! JAPAN IDが必要です。Yahoo!広告ページより、「Yahoo!広告をはじめる」ボタンをクリックし、フォームに必要な項目を入力して申し込みます。
2. 広告管理ツールにログインする
広告キャンペーンに関わるものはすべて広告管理ツールで管理できます。取得したIDとパスワードを入力し、広告管理ツールにログインしましょう。
3. 広告費の支払い設定をする
広告費の支払いを銀行口座でおこなうのか、もしくはクレジットカードで決済するのかを設定します。なお、支払い設定ができるのは、管理権限を有するユーザーのみである点に注意が必要です。
4. 広告の内容を作成し審査を受ける
キーワードや広告文、1日の予算を設定します。設定が完了すると、Yahoo!広告側での審査がはじまります。審査が完了したら、いよいよ広告掲載がスタートです。
リスティング広告の掲載開始後に必要なステップについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
検索広告 広告掲載開始後のステップについて詳しく見る
中小企業でリスティング広告を配信する際の注意点
ここでは、中小企業でリスティング広告を配信する場合の注意点を2つご紹介します。
リスティング広告の規定を確認しておく
リスティング広告の出稿にはさまざまな規定があります。キーワードや広告文の最大文字数、使用可能文字などの規定をはじめ、誇大広告・虚偽広告などの規定にも注意しましょう。手軽に準備ができて迅速に掲載できるリスティング広告ですが、出稿前の審査に引っかかると修正の手間が発生し、掲載までにさらなる時間が必要になります。
Yahoo!広告では、検索広告に関して以下の入稿規定を設けていますので、ご参照ください。
入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)について詳しく見る
商標登録されたキーワードに気をつける
商標登録されているキーワードを使うこと自体はNGではありませんが、競合他社の商品・サービス名を使うと、商標権の侵害と判断される恐れがあります。また、自社のブランディングにも影響が及びます。広告の取り下げ依頼がくる可能性もあるため、気をつけましょう。
中小企業はリスティング広告の活用でコスパよく顧客へアプローチしよう
リスティング広告は、掲載内容の変更や停止が容易で、広告費用を抑えて掲載できます。NGキーワードに注意しながらターゲットユーザーに関連したキーワードを設定し、広告内容と一貫性のあるランディングページを準備するなどの工夫で、広告の効果を高められます。
Yahoo!広告では、Web広告の利用経験があまりない中小企業の方でもご利用しやすいように無料の広告出稿代行など充実のサポート体制でご支援しています。ぜひお気軽にご相談ください。
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