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リスティング広告の運用のコツは? キーワード選びから広告文の作り方、運用方法まとめ
「リスティング広告の運用がうまくいっていないと感じる」
「はじめてリスティング広告を運用することになって不安」
こういった悩みを抱えている担当者もいるのではないでしょうか。ニーズの高いユーザーにアプローチできるリスティング広告は、うまく運用できれば大きな効果が期待できます。
本記事では、リスティング広告の運用のコツを解説します。キーワードの選び方や効果的な広告文の作り方などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
リスティング広告運用にあたっての目的
リスティング広告は、検索エンジンの検索結果画面の上部や下部に掲載される広告です。ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い広告が掲載されるため、ニーズが明確になっている顕在層へのアプローチに役立ちます。ニーズが高まっているユーザーに広告を届け、購入や申し込みなどのコンバージョンにつなげるのがリスティング広告の主な目的です。
リスティング広告について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
リスティング広告の運用方法
はじめに、リスティング広告を運用する際の基本的な流れを解説します。リスティング広告の運用がはじめての方は、まず基本的な運用方法をチェックしておきましょう。
広告アカウントの作成
リスティング広告を掲載するには、はじめに広告媒体のアカウントを作成しなければなりません。例えば、Yahoo! JAPANにリスティング広告を掲載する場合は、Yahoo! JAPANビジネスIDを取得し、広告掲載用のアカウントを開設します。
開設後、各広告掲載業者での審査が完了すると、広告掲載に必要なアカウントとして利用できます。
「Yahoo!広告の新規アカウント開設」はこちらから
広告を配信する条件設定
アカウントを作成したら、広告を掲載するための条件を設定します。リスティング広告は、広告掲載のためのキーワードや広告を掲載する曜日・時間帯などを設定できます。
リスティング広告の効果を高めるためには、適切な条件設定をおこなうことが大切です。
広告作成と審査
広告を掲載するには、広告を作成したあとに審査を受ける必要があります。リスティング広告の場合は、表示したい広告文や誘導先のサイト、設定するキーワードなどの審査がおこなわれます。広告の作成に関するガイドラインが設けられているため、その内容に沿った広告を作成しましょう。
Yahoo!広告では、すべての広告に対して目視で審査をおこなっています。そのため、入稿から広告の掲載まで約3営業日前後かかります。
「審査期間はどのくらいかかりますか?」について詳しく見る
広告配信のスタート
作成した広告が審査を通過したら、いよいよ広告配信のスタートです。設定したキーワードでユーザーが検索すると広告掲載のためのオークションがおこなわれ、上位に入ることができれば、視認性の高い広告枠に掲載されます。
リスティング広告をはじめるには、このようにいくつかのステップが必要です。ヤフーのリスティング広告「検索広告」なら、アカウント作成から広告掲載まで専門知識がなくても簡単にスタートできます。
Yahoo!広告では検索広告の初期設定(キーワード選定、文章などの広告作成、入札価格の設定、広告管理ツールへの設定)を"無料"で専門スタッフが代行するサービスを実施しています。ぜひご活用ください。
「検索広告 初期設定サービス」について詳しく見る
リスティング広告の運用のコツ
リスティング広告の効果を高めるには、運用にいくつかのコツがあります。ここではリスティング広告を運用する際に意識しておきたいポイントを紹介するので、チェックしておきましょう。
運用目的を明確にする
リスティング広告を導入する場合、まず運用目的を明確にしておくことが大切です。「商品の購入」「サービスの資料請求」「問い合わせ」など、何を目的に広告を掲載したいのかを改めて考えてみましょう。
広告を長期的に運用していると、徐々に当初の目的からずれていくケースもあります。はじめに目的を明確化し、運用を続けるなかで目的から外れていないかを定期的にチェックすることが、広告運用のポイントです。
商品やサービスの強みを洗い出す
ユーザーに興味を持ってもらうために、商品やサービスの強みを広告でアピールしなければなりません。そのためには、まず商品やサービスの強みは何なのかを洗い出す必要があります。競合他社との違いを明確にし、それがユーザーに伝わるような魅力的な広告を作成しましょう。自社の強みを洗い出すことで、どのようなアプローチをすべきなのかが見えてきます。
商品やサービスの強みを洗い出すと、狙いたいユーザー像もより具体的に想定できるようになります。ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを洗い出し、自社ならではのキーワードを見つけることも大切です。
具体的なターゲット像を想定する
リスティング広告を効果的に運用するには、具体的なターゲット像の想定も重要なポイントです。以下のようなユーザー属性で、具体的にターゲットを絞ってみてください。
- 年齢
- 性別
- 地域
- 職業
- 家族構成
例えば、「20代 女性 東京都内在住 会社員 一人暮らし」「40代 男性 大阪府在住 自営業 妻と2人の子どもの4人家族」など、どのような人をターゲットとするのか具体的に考えてみましょう。
ターゲット像を細かく想定すると、どのようなキーワードや広告文でアプローチすべきかが明確になります。ターゲット像が想定できていなかったり、狙いたい層が広すぎたりすると、どの層にも響かない広告になってしまう可能性もあるので注意してください。
広告を作成・掲載する前にターゲット像を想定しておけば、広告を掲載する時間帯や曜日など、広告掲載の戦略を検討する際にも役立ちます。
シンプルなアカウント構成にする
リスティング広告を運用するには、アカウントの配下に「キャンペーン」や「広告グループ」とよばれる管理用のグループを作ります。これをアカウント構成といいます。アカウント構成をシンプルにしておくと管理の手間が省けるなどのメリットがあるため、なるべくシンプルなアカウント構成を目指しましょう。
リスティング広告のアカウント構成について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
広告の品質インデックスを高める
リスティング広告の掲載可否や掲載順位は、設定した入札単価と品質インデックスによって決まります。品質インデックスとは、推定クリック率やキーワードとの関連性から算出される、広告の品質の指標となる値です。
品質インデックスが高ければ、入札単価が低めでも広告が掲載される可能性があります。広告の費用対効果を高めるためには、品質インデックスの向上が大切です。
Yahoo!広告の品質インデックスについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「品質インデックス」について詳しく見る
広告の品質を高める方法について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
マッチタイプを使い分ける
リスティング広告は、キーワードと併せてマッチタイプを設定する必要があります。マッチタイプとは、設定したキーワードとユーザーの検索キーワードがどの程度一致しているときに広告を掲載するかを指定するもので、「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3種類から選択します。
マッチタイプを目的に応じて使い分けることで、より効果的な広告運用が可能です。マッチタイプによって広告の表示機会や広告費用が変わってくるため、キーワードだけでなくマッチタイプの設定にも気を配りましょう。
マッチタイプについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
自動入札を活用する
効率的に広告を運用するために、Yahoo!広告では自動入札の機能を提供しています。自動入札とは、適正な入札単価を自動的に調整する機能です。
自動入札にはさまざまなタイプがあるため、目的に応じて設定してください。例えば、「クリック数の最大化」を選択すると、予算内でクリック数が最大になるよう入札単価を自動で調整してくれます。
その他にも、以下のようなタイプが用意されています。
タイプ | 目的 |
---|---|
コンバージョン数の最大化 | 予算内で最大限のコンバージョンを獲得する |
コンバージョン単価の目標値 | コンバージョン単価を一定に保ってコンバージョン数を増やす |
拡張クリック単価 | 地域や時間帯などの入札単価調整を手動でもおこない、コンバージョン数を増やす |
ページ最上部掲載 | 認知度の向上 |
コンバージョン単価の最大化 | 予算内で価値の高いコンバージョンを獲得する |
広告費用対効果の目標値 | 目標とする広告の費用対効果を達成する |
目的に応じて最適な入札単価を設定するためには、一定の学習期間が必要です。学習期間が長くなるほど自動入札の精度が上がっていく可能性が高くなります。利用開始直後から高い精度で運用できるわけではない点に注意してください。
自動入札について下記でも解説していますので、併せてご覧ください。
「自動入札」について詳しく見る
成果の分析・改善を定期的に繰り返す
リスティング広告は配信結果が具体的なデータとして得られるため、リアルタイムで成果の分析が可能です。定期的に広告の成果をチェックして、改善できるポイントがないか検討してみてください。導入初期は思うように成果が出なくても、分析と改善を繰り返すことで徐々に成果が得られます。設定したキーワードごとに進捗を確認し、改善を重ねていきましょう。
例えば、キーワードを調整するとアプローチできるユーザー層や集客できるユーザー数が変わってきます。設定を見直すたびに効果を測定し、PDCAサイクルを回すことが大切です。
リスティング広告の運用について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
リスティング広告のキーワードの選び方
リスティング広告の運用では、キーワードの選び方が重要です。ここでは、リスティング広告のキーワードの効果的な選び方を紹介するので、参考にしてください。
軸となるキーワードを洗い出す
はじめに、自社の広告の軸となるキーワードを洗い出しましょう。軸となるキーワードとは、検索のメインとなるキーワードです。例えばブランド名や商材名などが、軸となるキーワードに該当します。「化粧水」「学習塾」「スポーツジム」など、ニーズを持ったユーザーが検索キーワードに含めると想定されるワードをピックアップしてください。
キーワードはあとから編集可能なので、はじめにできるだけ多く洗い出しておきましょう。例えばファンデーションが商材なら、「ファンデーション」「ファンデ」「ベースメイク」などが軸となるキーワードに挙げられます。競合サイトをチェックして、軸となるキーワードをなるべく多く見つけておくことが大切です。
掛け合わせキーワードを洗い出す
軸となるキーワードを洗い出したら、軸キーワードと一緒に検索されそうな掛け合わせキーワードもなるべく多く洗い出してください。例えば、「Web広告」が軸キーワードなら、以下のような掛け合わせキーワードが考えられます。
- Web広告 出し方
- Web広告 ターゲット
- Web広告 費用
- Web広告 おすすめ
掛け合わせるキーワードは、2語か3語までで検討しましょう。検索エンジンに軸キーワードを入力して、出てきたサジェストワードを参考にするのもひとつの方法です。
ターゲット像からキーワードを整理する
最後に、ターゲット像からキーワードを洗い出して整理します。例えば男性向けの商品なら、女性向けのキーワードは削除します。また、年齢や住んでいる地域によって、同じ意味のキーワードでも使い方が変わるケースもあります。
できるだけ検索ボリュームが大きいキーワードを選びながら、購入や資料請求などの最終的な目標につながるキーワードを採用するのがポイントです。
リスティング広告のキーワード選定について、こちらの記事でも詳しく解説しております。併せてご確認ください。
リスティング広告の効果が高まる広告文の作り方
広告が掲載されても、ユーザーの興味を引くような広告文でなければリスティング広告の効果はあまり期待できません。ここでは、リスティング広告の効果が高まる広告文の作り方を紹介します。
軸となるキーワードを入れる
軸となるキーワードはユーザーが興味を持って検索しているキーワードなので、広告文の前半に入れることが大切です。クリック率の向上が期待できるのはもちろん、キーワードとの関連性が高いと評価され、品質インデックスが高まる効果もあります。
広告文のなかに検索キーワードと一致するものがあると太字で表示されるため、なるべく目立つ位置に軸となるキーワードを配置しましょう。
期間限定の情報を入れる
期間限定の情報を入れるのも、ユーザーの興味を引く広告文の特徴です。「今だけ」「キャンペーン中」「今月末まで」など、ユーザーが「今クリックするとお得なのでは」と感じられる言葉を入れてみてください。お得感のあるキーワードを入れることで、広告から自社サイトへの流入を増やせる可能性が高まります。
ユーザーから評価されたことを入れる
実際にユーザーから評価されたことを広告文に取り入れるのも効果的です。企業が伝えたい強みと、ユーザーが魅力的に感じるポイントが少しずれているケースは少なくありません。
例えば「ユーザー満足度◯%」といった実際にユーザーから評価された部分は、ターゲット層のユーザーにも響く可能性が高いです。広告はユーザーの興味を引くことが大切なので、顧客からの評価を広告文に採用するのも、魅力的な広告文にするポイントです。
タイトル文に【】を入れて強調する
リスティング広告の広告文には記号も使用できるため、効果的に記号を取り入れましょう。特定のキーワードを目立たせたいときには、【】の使用がおすすめです。例えば、先述の期間限定情報などは、【キャンペーン中】【期間限定】などとするとさらにユーザーの目に止まりやすくなります。
リスティング広告の広告文について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
クイックリンクオプションを活用する
Yahoo!広告の検索広告では、広告表示オプションとして「クイックリンクオプション」を提供しています。検索広告はメインのリンク先の下に「クイックリンクオプション」として他のページへのリンクも表示できます。さらに「クイックリンク説明文」を設定すればリンク先のページの補足説明ができるため、クリック率やユーザーの利便性を向上させる効果があります。
拡張クイックリンク機能について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「クイックリンクオプション」について詳しく見る
リスティング広告の費用
リスティング広告は、ユーザーが広告をクリックしたときに費用が発生するクリック課金制が一般的です。「クリック単価×広告がクリックされた回数」で広告の費用が決まり、クリック単価は入札単価によって自由に設定できます。
入札単価は、以下の式で算出します。
- 入札単価=目標CPA×想定コンバージョン率
CPAとはコンバージョンを1件獲得するためにかかる費用のことで、目標とするCPAの価格にコンバージョン率を掛けたものが入札単価です。入札単価が高いほど、広告費用も高くなります。
設定した入札単価が低いと同じキーワードを狙っている競合他社にオークションで負けてしまい、掲載順位が下がったり広告を掲載できなかったりするので注意してください。逆に、入札単価を高く設定すると広告を掲載できる可能性が高まりますが、費用対効果が悪化する恐れがあります。
適切なキーワード選びはもちろん、オークションの入札単価のバランスも大切です。
CPAについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
入札単価とは?
入札単価とは広告がクリックされたときに支払う費用の上限で、広告オークションに使われます。広告オークションとは、入札単価と広告の品質によって広告ごとのランクを決め、ランクの高い広告から掲載される仕組みです。
入札単価を高く設定していても、広告の品質が低いと広告を掲載できないことがあります。反対に、広告の品質が高ければ入札単価が低くても広告を掲載できる可能性があります。
入札単価調整の重要性
リスティング広告の運用に慣れてきたら、入札単価の調整にも取り組んでみてください。入札単価は、デバイスや地域、曜日や時間帯などさまざまな条件によって調整ができます。
「より重視したい条件は入札単価を高めに設定して、広告を掲載されやすくする」といった調整をすると、広告の成果や費用対効果を上げられる可能性があります。
入札単価調整の方法
Yahoo!広告の入札単価の調整は、以下の条件に対して適用できます。
- デバイス(パソコン、スマートフォンなど)
- 地域
- 曜日・時間帯
- ターゲットリスト
入札単価を調整したいときは、引き上げ率・引き下げ率を設定します。例えばスマートフォンユーザーに重点的に広告を掲載したい場合、引き上げ率を50%に設定しておくと、スマートフォンユーザーに掲載するための広告オークションでは入札単価が1?1.5倍の金額に自動で調整されます。
なお、自動入札の場合、地域や曜日・時間帯などの細かな調整ができないことには注意が必要です。
詳しくは下記をご覧ください。
「各種ターゲティングによる入札価格調整率の適用について」について詳しく見る
リスティング広告の運用ではPDCAサイクルで改善の継続を
リスティング広告の効果を高めるには、軸となるキーワードを中心に、どのような文言を入れるのかを意識することが大切です。今回紹介した運用のコツを、ぜひ実践してみてください。
リスティング広告の導入を検討しているなら、Yahoo!広告の「検索広告」がおすすめです。無料の初期設定代行サービスや事前相談など、はじめてでも安心のサポート体制をご用意しているので、ぜひお問い合わせください。
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