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Web広告の運用を内製化すべき? メリット・デメリットと判断基準を解説
Web広告の運用は、内製化する方法と代理店に運用を任せる方法の2パターンがあります。内製化とは自社内で広告運用をおこなうことで、「インハウス」とも呼ばれています。「内製化と代理店利用のどちらがいいか迷っている」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
本記事では、Web広告運用の内製化・代理店利用のメリット・デメリットを詳しく解説します。どちらを選ぶべきかの判断基準も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
Web広告の運用の内製化すべき?
Web広告の運用を内製化すると、広告を掲載するためのあらゆる作業を自社内でおこなうことになります。具体的には、以下のような作業が必要です。
- アカウント作成
- キャンペーン設定
- 広告文の作成
- 入札単価の調整
- 運用レポートのチェック
Web広告を運用するためには、まずYahoo!広告など広告媒体のアカウントを作成する必要があります。その後、作成したアカウント内に、広告のターゲット層や商品の種類などによって「キャンペーン」といわれる管理グループを設定します。
また、実際に掲載する広告文やバナーなども用意しなければなりません。掲載のための広告オークションがおこなわれる場合は、入札単価の調整も必要です。さらにWeb広告は、クリック数やコンバージョン率など多くのデータが収集できるため、広告運用レポートのチェックも大切な作業のひとつです。
Web広告の運用を内製化すべきかどうかは、内製化する場合と代理店に依頼する場合のメリット・デメリットをしっかり把握したうえで判断しましょう。次の項目からは、それぞれのメリット・デメリットを詳しく紹介します。
Web広告の運用を内製化するメリット
Web広告の運用を内製化すると、多くのメリットがあります。ここでは、内製化のメリットを4点紹介します。
自社のペースで運用できる
内製化すると広告運用に関する作業はすべて自社内でおこなえるため、自社のペースに合わせて運用できます。ユーザーの反応や広告の成果をみながら、スピーディーな対応が可能です。
代理店の担当者は複数社のWeb広告運用を抱えているケースが多く、広告文や入札単価の調整や変更を依頼しても、即時に対応してもらえないこともあります。Web広告運用を内製化すれば、必要に応じて自分たちですぐに対応できます。
外注費を削減できる
外注費がかからないのも、Web広告運用を内製化するメリットです。代理店に運用を依頼すると、当然ながら外注費が発生します。月額の代行手数料や、広告掲載までにかかる初期費用も必要です。
内製化するとこれらの費用はかからないため、少しでも費用を抑えたい場合は内製化を検討してみましょう。
商材を理解した担当者が運用できる
広告効果を高めるには商材への理解が大切です。自社の商材の魅力や特徴をよく理解している担当者が広告を運用できるのも、内製化のメリットといえます。
社内の人間だからこそ、具体的なターゲット層の設定や訴求力の高い広告文の作成などが可能です。ターゲットに響く、よりクリエイティブな広告運用がおこなえる可能性が高く、広告の効果をより高められるでしょう。
社内にノウハウを蓄積できる
実際に社内でWeb広告を運用すると、広告運用に関するノウハウを蓄積できるのもメリットのひとつです。代理店に依頼する場合も運用レポートや実績を共有してもらえますが、実際に運用を経験して得られる知識やスキルのほうが大きいでしょう。
Web広告運用のノウハウや成功事例は、会社にとって大きな財産です。広告運用の内製化によって得られた経験や情報は、今後の広告運用だけでなく既存商品の改善や新商品開発のヒントにもなるかもしれません。
Web広告の運用を内製化するデメリット
Web広告運用の内製化にはデメリットもあります。ここでは、Web広告運用を内製化する際のデメリットを3つ紹介します。内製化を検討する場合、以下のデメリットに対する対策も考えておきましょう。
担当者を育成する必要がある
Web広告運用を内製化するには、広告を運用できる担当者が必要です。また、「アカウント」「キャンペーン」「入札単価」など、Web広告運用ならではの用語や仕組みを知っておかなくてはなりません。
Web広告の運用がはじめての場合は、運用担当者の育成に時間やコストがかかるでしょう。担当者が一人前になってある程度うまく運用できるようになるまでは、広告費の赤字が続く恐れもあります。
最新情報を自社で入手する必要がある
Webマーケティングや広告運用に関連する最新の動向など、Web広告を運用するためには常に最新情報を自社で入手する必要があります。重大な変更点を見逃してしまい、場合によっては広告効果が下がってしまう可能性があるため、最新情報の確認と対応が欠かせません。
代理店に依頼すると最新の動向を踏まえたうえで運用してくれるだけでなく、他社の成功事例など代理店ならではの情報も運用に役立ててくれます。内製化すると自社の担当者が積極的に情報を仕入れにいく必要がありますが、業務が忙しいと難しいケースもあるでしょう。
担当者に属人化される可能性がある
内製化すると、Web広告運用が担当者に属人化してしまう可能性がある点にも注意が必要です。担当者は専門的な知識やスキルが身につきますが、ほかの社員との連携や情報共有が不十分では社内にノウハウが蓄積されません。
もし担当者が異動や退職になると、引き継ぎなどの手間が発生します。「担当者が退職して資料もなく、だれも自社の広告を運用できない」などの事態に陥る可能性もゼロではありません。
Web広告の運用を代理店に任せるメリット
Web広告の運用を代理店に任せると、内製化する場合とは違ったメリットがあります。ここでは、広告運用を代理店に依頼するメリットを詳しくみていきましょう。
広告運用に詳しいプロに任せられる
代理店に依頼する大きなメリットは、Web広告運用に詳しいプロに対応を任せられることです。代理店の担当はすでに他社での運用実績があるため、素早く広告運用をはじめられたり、問題が発生したときにいち早く改善策を提案してもらえたりするなど、安心して運用を任せられます。
すべて自社で対応する場合は担当者の育成からはじめなければならず、広告の成果が出るまで時間がかかるかもしれません。代理店に依頼すれば、早い段階から高い広告効果を発揮できる可能性があります。
最新情報を共有してもらえる
代理店では常に最新のトレンドをチェックして広告運用に取り入れているため、最新情報を共有してもらえるのもメリットです。内製化では最新情報をチェックしきれないケースもありますが、代理店に依頼すれば常にトレンドに沿った広告を掲載できます。
代理店によってはセミナーも実施しているため、社内の担当者も最新情報を仕入れやすくなるのもメリットです。
広告運用以外の業務に集中できる
代理店に依頼するとWeb広告運用にかかる手間を最小限にでき、その他の自社業務に集中できます。Web広告の運用は、入札単価を調整し、運用レポートをチェックして改善策を検討するなどのタスクがあり、業務負荷は決して軽くありません。
代理店に依頼すれば社内に担当者を配置する必要がなくなり、社内で対応すべき業務の人員を強化できます。
Web広告の運用を代理店に任せるデメリット
ここでは、広告運用を代理店に依頼する場合のデメリットを3点紹介します。メリットと併せてチェックしておきましょう。
外注費が発生する
代理店に広告運用を任せると、当然ながら外注費が発生します。アカウント設定などにかかる初期費用と、毎月の代行手数料がかかるケースが一般的です。料金体系は依頼する代理店によって異なるため、代理店に依頼するときは、事前にどのくらいの費用がかかるのかチェックしておきましょう。
社内にノウハウを蓄積しにくい
代理店に広告運用を任せっきりにしていると、社内にノウハウが蓄積されにくい点にも注意が必要です。将来的に内製化も視野に入れている場合は特に、社内にノウハウや成功事例が蓄積しないと、内製化した際にすぐにはうまく広告運用ができない可能性があります。
代理店に任せっきりにするのではなく、代理店の担当者からのフィードバックを参考にしたり、積極的にセミナーなどに参加したりして、社内の担当者も知識やスキルを身につけておくことが大切です。
調整や変更の対応が遅いことがある
代理店に運用を任せると、調整や変更を依頼してもすぐに対応してもらえないこともあります。複数の広告運用をひとりの担当者が請け負っているケースもあり、いつでも即時対応してもらえるとは限りません。「広告文が間違っている」など緊急で対応してほしいことがあっても、場合によってはすぐに修正できない可能性もあるため注意が必要です。
広告代理店の選び方について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
内製化か代理店に任せるかの判断基準
Web広告運用を内製化するか代理店に任せるかは、以下の判断基準を参考にしてください。
内製化がおすすめなのは次のような企業です。
- Web広告運用の経験者がいる
- 人員のリソースに余裕がある
- 社内にノウハウを蓄積したい
- できるだけ費用を抑えたい
一方、代理店への依頼が向いているのは、以下の企業です。
- 短期間で広告の成果を出したい
- 安心して任せられる人に依頼したい
- 人員のリソースに余裕がない
内製化と代理店利用は双方にメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで判断しましょう。
Web広告の運用の内製化する際のポイント
Web広告運用を内製化する場合、押さえておきたいポイントがあります。内製化を成功させるためのポイントを2つ紹介するので、内製化を検討している場合は参考にしてください。
社内にWeb広告の専門チームを作る
Web広告運用を内製化する場合、社内に専門チームを作って広告運用に集中して取り組める体制を整えましょう。Web広告運用は専門知識が必要で、広告オークションなど独特の仕組みを理解して運用しなければなりません。そのため、はじめから兼務状態で片手間で運用するのは困難です。
必要な人材と体制を整えて、広告運用に取り組める環境をつくることが大切です。
内製化支援のサービスを利用する
はじめてのWeb広告運用で一から知識を身につけていくのは時間がかかるため、Web広告運用の内製化を支援するサービスを利用しましょう。経験がない場合でもサポートを受けながら内製化を進められ、スピーディーに内製化が進められます。
社内にWeb広告運用の経験者がいない場合は特に、支援サービスを利用して知識やスキルを身につけながら、Web広告を運用するのがおすすめです。
Web広告の運用方法は自社の状況を踏まえて判断
Web広告運用の内製化には、メリットとデメリットの両方があります。代理店を利用する場合も同様なので、それぞれの特徴を理解して自社の状況に合った運用方法を選びましょう。内製化する場合でも、外部の支援サービスを利用しながら広告効果を高めていくのがおすすめです。
Yahoo!広告では、はじめてのWeb広告運用でも安心のサポート体制を提供しています。広告掲載後のバックアップはもちろん、利用前の無料カウンセリングも実施しているため、お気軽にお問い合わせください。
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