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リスティング広告でよく使われる用語は? 正しい使い方も解説
リスティング広告の運用に取り組みはじめると、さまざまな専門用語を目にします。意味がよくわからず、困ることも多いのではないでしょうか。
そこで本記事は、「これだけは抑えておきたい」という用語の意味と使い方を、初心者でもわかるようにやさしく解説します。リスティング広告の運用にお役立てください。
リスティング広告の種類に関する用語と使い方
ここではリスティング広告に関してよく使われる用語の意味と使い方(会話例)を解説します。
リスティング広告
リスティング広告(Listing Advertisement)とは、検索エンジンの検索結果の広告枠に表示されるテキスト形式の広告です。ユーザーの検索語句(=検索クエリ)に連動して表示されることから、検索連動広告とも呼ばれます。
【使い方】
リスティング広告は顕在層に効果的である。
リスティング広告については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
検索連動型広告
検索連動型広告(Search Advertising、Keyword Advertising)は、リスティング広告と同義の言葉になります。
【使い方】
検索連動型広告はWeb広告の一種である。
リスティング広告の指標に関する用語と使い方
リスティング広告の成果測定では、さまざまな指標が使われます。代表的な用語の意味と使い方(会話例)を解説します。
表示回数(インプレッション)
表示回数(インプレッション:Impression)は、広告が表示された回数です。例えば1ユーザーが同じ広告を3回見た場合は、表示回数は3回です。表示回数が多いほど広告がユーザーに表示されているということになります。日本ではインプレッション数と表記されたり、インプと呼ばれることもあります。
【使い方】
インプレッションは代表的なKPIの一つである。
表示回数(インプレッション)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
クリック率(CTR)
クリック率(CTR:Click Through Rate、シー・ティー・アール)は、広告がクリックされた割合です。以下の計算式で算出します。
クリック率(%)=広告のクリック数÷広告のインプレッション数×100
例えば、表示回数1,000回に対してクリック数が10回だった場合は「クリック率=10回 ÷ 1,000回×100=1%」です。
クリック率が高いほど、表示された広告に対してユーザーがアクションを起こしているということになります。
【使い方】
CTRの改善は売上向上に直結する。
クリック率(CTR)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
クリック単価(CPC)
クリック単価(CPC:Cost Per Click、シー・ピー・シー)は、広告が1回クリックされるためにかかった平均費用です。一般的に、リスティング広告の目的は広告をクリックして自社サイトに誘導することのため、成果測定の重要な指標です。
クリック単価が低いほど、費用をかけずにユーザーのクリックが獲得できているということになります。
【使い方】
競合が多いキーワードではクリック単価が高くなりがちである。
クリック単価(CPC)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
コンバージョン(CV)
コンバージョン(CV:Conversion、シー・ブイ)とは、マーケティングの成果です。リスティング広告の運用では、広告をクリックしたユーザーが商品購入や問い合わせなどに至った場合にコンバージョンとしてカウントするのが一般的です。
コンバージョン数が多いほど広告の成果として良い状態ということになります。
【使い方】
リスティング広告経由で多くのコンバージョンを獲得した。
コンバージョン(CV)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率(CVR:Conversion Rate、シー・ブイ・アール)は、コンバージョンに至った割合です。リスティング広告においては、一般的に以下の計算式で求めます。
コンバージョン率(CVR)=コンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100(%)
例えばリスティング広告のクリック数が2,000回で、そのうちコンバージョン数が100の場合、「CVR=100÷2,000×100=5%」です。
コンバージョン率が高いほど、サイトに来たユーザーの多くが成果につながっているということになります。
【使い方】
このキーワードのコンバージョン率は高い。
コンバージョン率(CVR)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
コンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価(CPA:Cost Per Acquisition,Action、シー・ピー・エー)は、1つのコンバージョンを得るためにかかった広告費で、以下の計算式で求めます。
CPA = 広告費用 ÷ コンバージョン数
例えば広告費10万円で40のコンバージョンを獲得した場合は、「CPA=10万円÷40=2,500円」です。
コンバージョン単価が低いほど、費用をかけずに成果を得られているということになります。
【使い方】
CPAをもとに1日あたりの広告予算を決めた。
コンバージョン単価(CPA)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
インプレッション単価(CPM)
インプレッション単価(CPA:Cost Per Mille、シー・ピー・エム)は、広告が1,000回表示されるごとに発生する費用で、以下の計算式で求めます。
CPM=広告の掲載にかかる費用 ÷ 広告の表示回数×1000
例えば10万円の広告費で100万回広告を表示できた場合、「CPM=10万円÷100万回×1000= 100円」です。
インプレッション単価が低いほど、安価で広告を表示できたということになります。
【使い方】
インプレッション単価のよい広告枠を探す。
インプレッション単価(CPM)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
重要業績評価指標(KPI)
重要業績評価指標(KPI:Key Performance Indicator、ケー・ピー・アイ)は企業の最終的な目標を達成するために設定する中間目標です。例えば、リスティング広告の最終的な目標は売上向上である場合が多いですが、KPIとしてクリック数(=自社サイトへの集客数)を設定する場合があります。
【使い方】
KPIを設定しておくと、改善サイクルを回しやすくなる。
重要業績評価指標(KPI)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
広告費用対効果(ROAS)
広告費用対効果(ROAS:Return On Advertising Spend、ロアス)は、投資した広告費に対する売上の割合で、広告費の回収率ともいいます。ROASは以下の計算式で求められます。
ROAS = 売上金額÷広告費×100(%)
例えば、広告費5万円に対して売上が50万円であった場合、「ROAS=50万円÷5万円×100 = 1000%」です。
広告費用対効果は高いほど、広告の費用対効果が高いということになります。
【使い方】
ROASが100%以下だと事業は赤字になる。
広告費用対効果(ROAS:Return On Advertising Spend)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
投資利益率(ROI)
投資利益率(ROI:Return On Investment、アール・オー・アイ)は投資したコストに対してどれだけの利益を得られたかを表す指標です。計算式は以下のとおりです。
ROI= 利益÷投資金額×100(%)
例えば広告費が10万円、利益が50万円なら、「ROI=50万円÷10万円×100=500%」です。
投資利益率が高いほど、投資が利益につながっていることになります。
【使い方】
ROIは事業の現状を客観的に表す。
投資利益率(ROI)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
フリークエンシー
フリークエンシー(Frequency)とは、同じユーザーに同じ広告が表示された回数です。フリークエンシーはブラウザに保存されているCookieという識別情報を使ってユーザーを特定してカウントされます。
媒体によっては広告管理ツールでフリークエンシーの上限を設定できます。
【使い方】
最適なフリークエンシーは広告媒体によって違う。
フリークエンシーについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
インプレッションシェア
インプレッションシェア(Impression Share)とは、広告表示機会の総数のうち、実際に広告が表示された回数の割合です。広告表示機会の総数のうち、実際に広告が表示「されなかった」回数の割合を示すインプレッションシェア損失率もよく使われます。
【使い方】
インプレッションシェアの低下原因は予算不足だった。
アトリビューション
アトリビューション(Attribution)とは、コンバージョンに対する各プロセスの貢献度です。一般的にはアトリビューションモデルと呼ばれるフレームワークを用いて、認知、興味・関心、比較検討、購入の4つの消費者との接点ごとにアトリビューションを求めます。
リスティング広告では主に認知、興味・関心のプロセスのアトリビューションを、広告表示数やクリック数などのデータをもとに算出します。
【使い方】
アトリビューションの分析をおこなうと、成果につながった接点以外の広告貢献度を評価できる。
アトリビューションについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
リスティング広告の出稿に関する用語と使い方
ここではリスティング広告の出稿の際によく使われる用語の意味と使い方(会話例)を解説します。
自動入札
適正な入札価格を自動的に調節する入札方法です。Yahoo!広告ではキャンペーン単位またはアカウント単位で「クリック数の最大化」「コンバージョン数の最大化」など目的に合った自動入札ができます。
【使い方】
自動入札の価格はオークションごとに更新される。
自動入札については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「自動入札とは」について詳しく見る
手動入札
入札価格を手動で設定する方法です。Yahoo!広告ではキーワード単位、広告グループ単位で手動設定できます。
【使い方】
手動入札のメリットは予算を細かくコントロールできることである。
手動入札については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「キャンペーンにおける入札戦略の設定について」について詳しく見る
リーチ
リーチ(Reach)とは、広告を見たユーザー数です。例えばリスティング広告がユーザーAに1回、ユーザーBに2回表示された場合は、リーチは2回です。
リーチは全体(地域人口の利用者総数など)に対する広告を見たユーザー数の比率を指す場合もあります。この場合は「広告の到達率」と同義です。
【使い方】
ターゲット層に対するリーチが少ない。
リーチについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
検索クエリ(検索語句)
検索クエリ(検索語句)は、検索エンジンでユーザーが入力した検索語句です。例えば「Yahoo!」「Yahoo! ショッピング」などです。
【使い方】
検索クエリを分析すると、ユーザーニーズを推測できる。
検索クエリ(検索語句)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
パラメータ
リスティング広告運用におけるパラメータ(Parameters)は、アクセス解析でトラッキング(追跡)するためにリンク先URLに追加する識別子です。例えば、どの広告、キャンペーン、キーワードから自社サイトに流入したのかなどを識別するために使います。
【使い方】
パラメータはリスティング広告の最終リンク先URLに設定できる。
広告表示オプション
リスティング広告下部に追加表示できるクイックリンク、電話番号、補足説明などです。広告の構成要素(タイトルや説明文、表示URL、最終リンク先URLなど)でカバーできない情報を載せたいときに利用します。
【使い方】
広告表示オプションにクイックリンクを追加するとCVR向上が期待できる。
キーワードマッチ
キーワードマッチ(Keyword Match)は、ユーザーの検索クエリがリスティング広告のキーワードとどこまで一致したら広告表示するのかを決める設定です。キーワードマッチには3種類のマッチタイプがあります。
- 完全一致:登録キーワードと検索キーワードが一致した場合
- フレーズ一致:登録キーワードが検索キーワードのなかに含まれる場合
- 部分一致:登録キーワードとその類義語、関連語が検索キーワードに含まれる場合
【使い方】
キーワードマッチによって広告表示される検索クエリが変わる。
キーワードマッチについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
対象外キーワード
対象外キーワード(excludee keywords)は除外キーワードとも呼ばれ、広告表示したくないキーワードです。例えば中古の着物のみを扱うショップなら、「新品」「未使用」などを対象外キーワードに設定すれば、無関係なユーザーに広告表示するのを防げます。
【使い方】
対象外キーワードを使えば、自社と関連度が高い検索だけに広告表示できる。
対象外キーワードについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「対象外キーワードツール」について詳しく見る
TD
TD(ティー・ディー)とは「Title & Description(タイトルと概要)」の略で、リスティング広告ではタイトルと説明文です。タイトルと説明文は目立つ要素であるため、リスティング広告の戦略を考える上で特に重視されます。
【使い方】
広告効果が落ちてきたので、訴求違いのTDを作成してテストをしてみる。
広告アカウント
一般的に1企業または1事業につき1つ作成される広告運用のためのIDとパスワードです。リスティング広告は「広告アカウント>キャンペーン>広告グループ>キーワード>広告」のような階層構造で管理されます(下図参照)。
【使い方】
Yahoo!広告に申し込むと、固有の広告アカウントが自動作成される。
広告アカウントについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「広告アカウントを作成する」について詳しく見る
広告グループ
広告グループは、キャンペーン下で管理される単位です。関連性の高いキーワード群と広告群をまとめる箱のような役割があります。
【使い方】
広告グループには関連度の高いキーワードと広告を集めるのがコツである。
広告グループについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「広告グループの作成」について詳しく見る
キャンペーン
キャンペーンは広告アカウントの下で管理される単位です。一般的には、商品カテゴリやサービス単位で作成します。また通常営業と期間限定セールなどで分ける場合もあります。
【使い方】
キャンペーンを分けると予算を管理しやすくなる。
キャンペーンついては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「キャンペーンの作成(新しい広告管理ツール)」について詳しく見る
入札
入札とは、「広告掲載にどれくらいのお金が出せるか」をオークションで示すことです。リスティング広告の場合は、1クリックあたりの最大価格を入札します。入札方法には自動入札と手動入札のいずれかが選べます(前述の「自動入札」「手動入札」を参考にしてください)。
【使い方】
入札価格が低すぎると、広告が表示されない。
品質インデックス
品質インデックスは、広告の品質を評価した指標です。品質スコア、広告の品質などとも呼ばれます。
Yahoo!広告のリスティング広告では、検索ニーズとの関連性、ランディングページ(※次項で解説)の利便性、広告の推定クリック数などを総合的に判断して、10段階で評価されます。オークションは入札価格と品質インデックスで決まるため、品質インデックスが高いほど入札価格が安くても落札しやすくなります。
【使い方】
キーワード一覧で品質インデックスを確認する。
品質インデックスついては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「品質インデックス」について詳しく見る
ランディングページ(LP)
ランディングページ(LP:Landing Page、エルピー)とは、広義の意味では検索エンジンなどからユーザーが最初に訪れるWebページです。また、狭義の意味では、商品やサービスの購入、資料請求や問い合わせなどを目的とした、縦に長い1枚のWebページを指します。
いずれにしても、リスティング広告ではリンクをクリックした際に表示されるのがランディングページです。
【使い方】
ランディングページは商品購入や資料請求などの行動喚起に特化したページである。
ランディングページ(LP)については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
【初心者向け】リスティング広告のはじめ方
リスティング広告はクリック課金制で無駄な広告費が発生しにくく、少額予算からはじめられます。そのため、広告運用の初心者でも取り組みやすいWeb広告です。
リスティング広告を運用をはじめる際の流れは以下のとおりです。
- 広告アカウントを作る
- 広告管理ツールにログインする
- 広告予算を決める(日・月単位の予算上限や入札価格など)
- ターゲットを決める(キーワード選定、タイトルや説明文の作成など)
- 広告費用を入金して広告配信スタート
- 成果測定、改善
リスティング広告の始め方ついては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
リスティング広告をはじめるならYahoo!広告をご利用ください
初心者のうちは、専門的な用語に戸惑うことも少なくありません。慣れない間は本記事のような用語集を使いながら広告運用していきましょう。
また、Yahoo!広告では掲載に必要な初期設定をすべて無料で代行する「初期設定サービス」を提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。
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