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Webマーケティング入門 公開日:2021.07.21 更新日:2024.09.18

バナー広告とは?他の広告との違いやメリット、効果的な事例を紹介

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)

バナー広告は、視覚的な訴求力が高いというメリットを持つ広告手法で、多くの企業が自社のサービスや商品のPRに活用しています。一方でデメリットもあり、成功させるためにはポイントを押さえる必要があります。

 

本記事では、バナー広告の概要や特徴、メリットやデメリットについてわかりやすく解説します。バナー広告作成・出稿の方法や成功のコツ、効果的な事例もあわせてご紹介します。

 

また、効果的なバナーを作りたい方は、LINE広告とYahoo!広告で効果が高いクリエイティブを業種別に解説した資料「クリエイティブトレンド」をご覧ください。

目次

1.バナー広告とは

バナー広告とは、インターネット上の広告枠に画像や動画が表示される形式の広告です。広告媒体によって、横長、正方形、縦長など、さまざまなサイズがあります。テキストのみの広告と比べて、視覚的なインパクトが強く、ユーザーへの訴求力が高いのが特徴です。

1-1.バナー広告の掲載場所

バナー広告は、Webサイトやアプリの広告枠に表示されます。例えば、Yahoo!ニュースの場合、サイドバー上部やニュース記事の下部に掲載されます。

Yahoo!ニュースにおけるバナー広告の掲載箇所

LINE広告の場合、トーク画面最上部のトークリスト、LINE VOOMやLINE NEWS閲覧時の画面中央に掲載されます。

1-2.バナー広告の種類

バナー広告には、運用方法の違いによって次の2つの種類があります。

純広告型バナー広告

純広告型バナー広告は、Webサイトやアプリ上の広告枠を、一定期間の固定料金で買い取って表示する形式の広告です。純広告型は、そのWebページやアプリ画面にアクセスした全ユーザーに向けて表示されます。

運用型バナー広告

運用型バナー広告は、広告担当者がリアルタイムでクリエイティブ、入札額、ターゲット設定を変更・改善しながら運用する形式の広告です。訪問者の属性や興味関心に合わせて調整が可能なため、純広告型に比べて手間はかかりますが、より効果的な広告配信が可能です。

純広告型バナー広告と運用型バナー広告の配信の仕組み

2.バナー広告とほかのWeb広告との違い

Web広告には、バナー広告以外にもさまざまな種類があります。ここでは、リスティング広告(検索広告)、ディスプレイ広告、レスポンシブ広告との違いについて解説します。

2-1.リスティング広告との違い

バナー広告とリスティング広告は、広告の形式や表示される場所が異なります。バナー広告は画像や動画形式で、Webサイトのトップページやサイドバー、SNSのタイムラインなどに表示されるのに対し、リスティング広告はテキスト形式で、検索結果画面に表示されます。

 

リスティング広告の詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

リスティング広告とは?仕組みやYahoo!広告 検索広告について」を読む

2-2.ディスプレイ広告との違い

ディスプレイ広告は、テキストや動画を含め、Webサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告全般を指す用語です。バナー広告はディスプレイ広告の一部として含まれています。

 

ディスプレイ広告の詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

ディスプレイ広告とは? リスティング広告との違いと出稿方法」を読む

2-3.レスポンシブ広告との違い

レスポンシブ広告は、広告枠の大きさに応じて、事前にアップロードした画像やテキストが自動で調整されて表示される形式です。バナー広告は主に画像のみの広告フォーマットのため、レスポンシブ広告に比べて機能が限定的です。

 

レスポンシブ広告の詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

レスポンシブ広告とは? 入稿方法や運用ポイントも解説」を読む

3.バナー広告のメリット

ここでは、バナー広告ならではのメリットについて解説します。

3-1.視覚的にアピールできる

バナー広告の最大のメリットは、視覚的なインパクトを通じて商品やブランドをアピールできる点です。商品のイメージやメッセージをクリエイティブで表現することで、ユーザーの目に留まりやすくなり、クリック数の増加にもつながります。

3-2.潜在層にアプローチできる

バナー広告は、ターゲットを明確に絞り込んでいない場合でも、魅力的なクリエイティブを通じて幅広い層にアプローチが可能です。この方法で、新たなターゲット層を発見し、次の施策に生かすことができます。ターゲットの興味関心や属性に合わせたクリエイティブを使い分けることで、広告運用の効率向上も期待できます。

 

ターゲットの詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

ターゲットとは? 重要性やSTP戦略との関係性、設定の方法やWeb広告に活用するポイント」を読む

3-3.信頼性や認知度アップに寄与する

魅力的なビジュアルは、ブランドや企業に対するポジティブなイメージを高め、信頼性や認知度の向上に貢献します。特に、ここ数年はSNSでの広告動画配信が注目されており、BtoC(消費者向け)だけでなくBtoB(企業向け)でも認知向上の手段として活用するする企業が増えています。

3-4.クリエイティブの自由度が高い

バナー広告は、静止画、アニメーション、インタラクティブ要素など、さまざまな形式やサイズで制作することができます。広告主や制作者のクリエイティビティを生かしやすく、ユーザーに強い印象を与えるクリエイティブを作成できる自由度が高い点も魅力の一つです。

4.バナー広告のデメリット

バナー広告には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

4-1.バナー作成に工数がかかる

バナー広告の効果は、何よりもクリエイティブの魅力に左右されます。費用をかけて広告を出稿しても、ユーザーの反応を得られないビジュアルだと、高い広告効果は見込めません。魅力的なクリエイティブの作成には、工数やコストがかかります。

 

ただし、LINE広告やYahoo!広告では「LINE Creative Lab」を利用すると、誰でも簡単に魅力的なバナー広告を作ることができます。画像やテキストを用意して作成する方法はもちろん、テンプレートを使って、テキストを編集するだけで広告として利用することも可能です。

 

>「LINE Creative Lab

4-2.クリエイティブの質で効果が変わる

前述のとおり、クリエイティブの質がバナー広告の効果を左右します。また、効果が良いクリエイティブでも、同じものを配信し続けると、徐々に効果が低下する傾向があります。そのため、A/Bテストや検証を重ねて、効果的なクリエイティブを作り続ける必要があります。

 

しかし、業界やターゲットによって、ユーザーがクリックしやすいクリエイティブは異なるため、費用対効果の高いクリエイティブを作るのは簡単ではありません。

 

LINE広告とYahoo!広告では、業種ごとの効果的なバナーのトレンドを紹介する資料を公開しています。これを参考にしてクリエイティブの改善を進めることができます。

 

>【LINE広告&Yahoo!広告】効果的なクリエイティブのトレンド

5.バナー広告の作成・出稿方法

ここでは、バナー広告の具体的な作成方法や出稿方法の手順を解説します。

5-1.目的の明確化

まず、広告を配信する目的を明確にしましょう。

 

新ブランドの認知向上や商品のプロモーション、イベント集客など、目的は広告主ごとに異なります。広告の目的が明確でないと、広告運用自体が目的化してしまう恐れもあるので、注意が必要です。

5-2.ターゲットの絞り込みと要素の洗い出し

目的が明確になったら、ターゲットを絞り込みます。ターゲットは、新規顧客や見込み顧客など、広告を見てもらいたいユーザー層を指します。これをもとにシナリオ(ストーリー)を準備し、シナリオに基づいて、広告に盛り混みたい要素(キャッチコピーや情報、キーとなるビジュアルイメージなど)を洗い出します。

5-3.喚起したい行動の設定

次に、広告を通じてターゲットにどのような行動を促したいかを明確にします。これは、広告効果を見極めるKPIやコンバージョン率を設定する際に重要な要素となります。

 

コンバージョンやKPIの詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

コンバージョンとは?指標の種類と広告運用でのポイント」を読む
KPIとは? Web広告で用いるべき指標と決める手順を解説」を読む

5-4.出稿する広告のタイプやサイズを決定

目的に合わせて、出稿する広告のタイプやサイズを絞り込みます。バナーのタイプおよびサイズは、広告媒体ごとにガイドラインや推奨サイズが異なるので、事前に確認しておきましょう。

 

バナーサイズの詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

ディスプレイ広告やSNS広告のバナーサイズ 作成すべき優先順位とポイントを解説」を読む 

5-5.クリエイティブの制作

広告サイズが定まったら、クリエイティブの制作に入ります。制作を担当するデザイナーには、必要な素材や自社の広告ガイドラインを提供し、原案ができ上がったら適宜修正を行い完成させましょう。クリエイティブの質は、クリック率やコンバージョン率だけでなく、ブランディングにも影響するため重要です。

 

クリエイティブ制作のポイントの詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

バナー広告で成果が出るバナーデザインは? 着目すべきポイントを紹介」を読む

5-6.キャンペーンの作成と公開

クリエイティブが完成したら、広告媒体に入稿します。入稿すると、広告媒体の審査が行われます。審査基準は広告媒体ごとに異なりますが、審査で否認となった場合、その広告を配信することはできません。広告媒体の審査ガイドラインを確認し、クリエイティブを修正して再入稿しましょう。

 

LINE Creative Lab」を活用すれば、テンプレートのテキストや画像を差し替えるだけで簡単にクリエイティブを作成することができます。無料で利用できるツールなので、ぜひご活用ください。

 

>「LINE Creative Lab

6.バナー広告の費用

バナー広告には、いくつかの課金方式があり、出稿するバナー広告の種類によっても異なります。ここでは、代表的な課金方式を解説します。

6-1.期間保証型

期間保証型は、広告の掲載期間に応じて一定の料金を支払う課金方式です。広告の表示回数やクリック数、コンバージョンの発生有無にかかわらず、例えば「1カ月間10万円」といった固定料金で契約するのが特徴です。

6-2.インプレッション課金

インプレッション課金方式は、広告が表示された回数に基づいて料金が発生します。通常、1,000回の表示(1,000インプレッション)ごとに課金される仕組みです。広告が多く表示されるほど課金が増えるため、効果的なターゲティング設定が重要です。


インプレッションの詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

インプレッションとは? 重要な理由、関連指標や増やす方法を紹介」を読む

6-3.クリック課金

クリック課金は、広告がクリックされるたびに課金される方式です。クリック1回ごとの単価は変動しますが、クリック数が増えることで単価が下がることもあります。効果的な運用により、費用対効果を高めることが可能です。

 

Yahoo!広告は、クリック型課金のためユーザーへの認知度を高めることを目的とした場合、後の記述の成果報酬型より費用対効果が高くなる可能性があります。Yahoo!広告の詳しい費用については、以下をご覧ください。


>「Yahoo!広告の費用

6-4.成果報酬方式

成果報酬方式は、ユーザーがバナーをクリックし、目的のアクション(コンバージョン)を達成したときにのみ料金が発生する方式です。例えば、バナーをクリックしたユーザーが商品の問い合わせフォームを送信した時点で課金されるといった仕組みです。

7.バナー広告を成功させるコツ

バナー広告で成果を上げるためには、いくつかの重要なコツがあります。

7-1.ユーザーの目を引くデザインを作成する

バナー広告で成果を出すためには、まずユーザーに見てもらう必要があります。そのため、鮮やかな色使いや高品質な画像を使用し、インパクトのあるデザインでユーザーの目を引くことが重要です。テキスト部分は、簡潔でわかりやすいメッセージにすることで、情報が伝わりやすくなります。

 

また、ブランドカラーやロゴを使用することで、広告が会社やサービスのイメージと一致し、ブランド認知を強化する効果も期待できます。

7-2.媒体特性に合わせて要素を構成する

バナー広告は配信される広告媒体に応じて、最適な要素を構成することを意識しましょう。

 

例えば、スマートフォンで表示されるLINE広告では、クリエイティブが小さくなるため、視認性を高めるために要素をシンプルにすることが重要です。媒体特性に合わせた要素の最適化が、費用対効果を高めるポイントです。

7-3.アピールしたいポイントやユーザー像を明確にする

広告の目的を明確化にすることで、アピールしたいポイントやユーザー像も明確になります。

 

例えば、旅行商品の場合、卒業旅行なら学生、夏休みの旅行ならファミリー層、地中海クルーズなら熟年富裕層といった具合に、ターゲットに合わせてメッセージを絞ることが重要です。

7-4.ポイントやターゲットを意識したクリエイティブを作成する

ターゲットやアピールポイントが明確になったら、それを反映したクリエイティブを作成します。

 

例えば、卒業旅行なら「遠方への旅行を楽しむイメージ」、夏休みの旅行なら「アウトドアの楽しさ」を伝えるクリエイティブが効果的です。ターゲットやシナリオに沿ったクリエイティブが、広告の成功につながります。


クリエイティブ制作では、企画側とクリエイター側が認識をすり合わせることが重要です。ターゲットやシナリオ、盛り込むべき要素を共有し、ロゴやコーポレートカラーなどのガイドラインを明確に伝えることで、クリエイティブの質が向上します。

7-5.運用しながらクリエイティブを改善する

バナー広告をはじめとするWeb広告は、従来の4マス広告(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の4大マスメディア)と比較して、掲載期間中に閲覧数等を計測して改善を進められるメリットがあります。

 

例えば、ABテストを実施し、複数のクリエイティブを比較することで、最も効果的なものを見つけることができます。このように、運用しながら広告を最適化していくことで、バナー広告の効果を高めることが可能です。


ABテストの詳細は、以下の記事をご覧ください。

 

ABテストでディスプレイ広告を改善するには? 方法とポイントを紹介」を読む

8.Yahoo!広告・LINE広告のバナー広告の事例

ここでは、Yahoo!広告とLINE広告のバナー広告の事例を、特徴とともに紹介します。

8-1.ブランド力を生かした強いメッセージ

 

ブランド力を前面に押し出し、自社の商品やサービスが最良であることを強調するデザインのバナー広告です。明確に「これがベストだ」と言い切ることで、ユーザーに迷いを与えず、自社の商品やサービスへダイレクトに誘導する効果があります。

8-2.ユーザーが抱える悩みや課題をコンテンツ⾵に表現

 

ユーザーが抱える悩みや課題を、図やテキストで表現したバナー広告です。共感を呼ぶデザインにすることで、ユーザーが抱える問題の解決策を提示し、クリックを促します。このアプローチは、悩み解決型の商品やサービスに特に効果的です。

8-3.コンテンツ感を出して行動を促進

 

ユーザーがすぐに行動を起こしたくなるようなデザインのバナー広告です。ワンクリックで行動に移せることを強調し、「とりあえず試してみる」という軽いアクションを促します。資料請求や登録を目的とした広告に向いています。

8-4.恩恵・効果を分かりやすく提示

 

ユーザーが受けられる恩恵や効果を、テキストや図を使って分かりやすく表現するバナー広告です。メリットをはっきりと示すことで、商品やサービスの利用を促し、コンバージョンにつながりやすくなります。「限定」「今だけ」などの特別感を持たせるフレーズを使用すると、さらに高い効果が期待できます。

9.認知や潜在層獲得に適しているバナー広告

この記事では、バナー広告の概要や特徴、メリット・デメリット、作成・出稿の方法、効果的な事例について紹介しました。

 

バナー広告は、ブランド認知度の向上や潜在層の獲得に効果的な広告です。しかし、バナー作成には工数がかかり、クリエイティブの質によって効果が左右されるというデメリットもあります。

 

このようなデメリットによる失敗のリスクを少しでも減らすためには、バナー広告の作成にあたっては丁寧な情報収集が必要になります。これらのデメリットによる失敗リスクを減らすためには、バナー広告作成前に十分な情報収集を行い、丁寧に計画を立てることが重要です。


Yahoo!広告やLINE広告では、初心者の方に役立つ資料を無料配布しており、バナー広告の作成や出稿が初めての方でも気軽に始められます。

 

>「Yahoo!広告はじめてガイド」

>「LINE広告 スタートガイド」

 

さらに、LINE広告やYahoo!広告の「CREATIVE TREND」では、効果的なデザインやタイトルの事例が紹介されています。バナー広告を作成する際に、ぜひ参考にしてみてください。
 

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