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Webマーケティング入門 公開日:2021.08.24

ディスプレイ広告の平均クリック率(CTR)は? 低い原因と改善ポイント

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリの広告枠に画像や動画付きで表示される広告です。視覚的訴求力が高いため、ブランド認知や販売促進など幅広い目的で利用されています。

ディスプレイ広告をはじめて活用する際にさまざまな専門用語が用いられていますが、「クリック率」もその1つです。本記事では、クリック率とは何か、クリック率を上げるべき理由や改善ポイントなどを詳しく解説します。ディスプレイ広告を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

なお、ディスプレイ広告の概要について知りたい方はこちらをご覧ください。

ディスプレイ広告とは? リスティング広告との違いと出稿方法」を読む

ディスプレイ広告のクリック率とは

クリック率は英語で「Click Through Rate」といい、略してCTRと呼ばれます。広告がインターネットユーザーに表示された回数の「インプレッション数」に対して広告がクリックされた割合がクリック率です。

クリック率の計算方法

クリック率は、以下の方法で計算します。

クリック率(%)=広告のクリック数÷広告のインプレッション数×100

例:

インプレッション数が15,000回、クリック数が3,000回の場合

3,000回÷15,000回×100=20

⇒クリック率は20%

クリック率を上げるべき理由

ディスプレイ広告の運用で、なぜクリック率の向上を意識する必要があるのか解説します。

認知を拡大し、コンバージョンを増やす

視覚的な訴求力が高いディスプレイ広告は、認知拡大やまたニーズが顕在化していない潜在層へのアプローチ、ブランディングなどに向いています。
クリック率の向上は、それだけ広告を通じて認知拡大が進むことを意味します。また、より多くのユーザーにクリックしてもらえれば、ランディングページからのコンバージョン数の増加にもつながります。

何をもってコンバージョンとするかは広告の目的によって異なります。例えば、フィットネスクラブの新規ユーザー開拓を目的とした広告なら「体験申し込み」、企業のビジネスセミナーの宣伝広告なら「参加登録」などが挙げられます。広告キャンペーンを設定する際、ユーザーのどのようなアクションをコンバージョンとするのかを明確に決めておくと効果測定がスムーズです。

広告にかかる費用を削減する

クリック率が向上すればコンバージョンの増加も見込めるため、広告効果や広告のROI(投資対効果)が高まります。その分、広告にかかる費用を削減できるようになります。

上位表示につながる

クリック率の高い広告は品質が高いと判断される可能性があり、広告の上位表示につながります。広告の掲載順位が上がるとさらにクリック率が上がり、コンバージョンが増えるといった好循環が期待できるでしょう。

広告の品質とは? 重要性や品質を高めるポイントについて解説」を読む

ディスプレイ広告のクリック率が低い原因

ここでは、ディスプレイ広告のクリック率が低い原因として考えられる2パターンを紹介します。

ターゲティングが十分にできていない

ターゲティングの精度が低いと、クリック率が低くなる原因になります。興味関心の低いユーザーに広告を掲載してもクリックされにくく、クリック率が下がるだけでなく広告の効果も薄くなってしまうため注意しましょう。

広告文が宣伝・広告的表現に寄りすぎている

あまりに宣伝色の強い表現は、ユーザーに避けられる傾向にあります。せっかくターゲット層に広告を掲載できても、広告自体がユーザーに避けられる内容になっていてはクリックされません。

ディスプレイ広告のクリック率を改善するポイント

次にディスプレイ広告のクリック率を改善するためのポイントを説明します。

ペルソナを設定する・見直す

適切なターゲティングのために、ペルソナの設定をおこないましょう。ペルソナとは、商品やサービスのターゲットとして具体的に作り込んだ架空の人物のことです。ペルソナの属性をターゲティングに利用すると、商品やサービスへの需要が高いユーザーに広告を届けられます。

すでにペルソナを設定しているのにクリック率が低い場合は、ペルソナを見直してみてください。

ペルソナを設定するときは、年齢・性別・職業・ライフスタイルなどを細かく具体的に作り込んでいきます。
ペルソナについて、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

ペルソナとは? ターゲットとの違いと設定時に用いる要素を解説」を読む

広告の配信対象を見直す

広告の配信対象を見直せば、クリック率が改善します。ここでは4つの方法をご紹介します。

A/Bテストをおこなう

クリック率を効率的に改善するために、A/Bテストを実施してみましょう。A/Bテストとは、広告文や画像などクリエイティブの一部が異なる広告を複数用意し、効果を比較するテストです。よりクリック率の高かった要素を広告に取り入れていくことで、効率的に広告の効果を高められます。

A/Bテストについて、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

ABテストでディスプレイ広告を改善するには? 方法とポイントを紹介」を読む

Yahoo!広告では、ディスプレイ広告のA/Bテストを簡単におこなえる機能を提供しています。ぜひ併せてご覧ください。

【ディスプレイ広告(運用型)】A/Bテスト機能の提供開始について」について詳しく見る

広告のターゲティング設定を見直す

広告のターゲティング設定の見直しをおこないましょう。場合によっては、運用効率を高めるために設定したユーザー層が適切ではないことが原因で、クリック率が伸び悩んでいた可能性があります。商材に適したユーザー層に絞り込めば、クリック率やコンバージョンの改善が期待できます。ターゲティングの設定では、年齢層や性別など、複数のターゲティングをかけ合わせてユーザー層を絞り込めます。

オーディエンスカテゴリーターゲティングの活用

オーディエンスカテゴリーターゲティングを活用しましょう。オーディエンスカテゴリーターゲティングでは、特定の関心事や属性、あるいはライフイベントでユーザー層を絞り込み、広告を掲載できます。広告で訴求する商材のユーザー層に応じてオーディエンスカテゴリーを選べば、クリック率やコンバージョン率の改善が見込まれます。

サーチキーワードターゲティングの活用

サーチキーワードターゲティングを活用しましょう。ユーザーが実際に検索したキーワードを使い、ユーザーを絞り込むことで、クリック率やコンバージョン率の改善が見込めます。すでにサーチキーワードターゲティングを利用していた場合は、設定の見直しをおこなうことで、ターゲティングの精度が改善される可能性があります。

サイトリターゲティングの活用

サイトリターゲティングを活用しましょう。過去Webサイトへ訪問したユーザーが、ディスプレイ広告(運用型)の掲載枠がある別のWebサイトにアクセスした際に、広告が表示される仕組みです。すでに何らかの関心があるユーザーに広告が表示されるため、クリック率やコンバージョンの向上が見込めます。

また、フリークエンシーキャップの上限設定も有効な方法です。フリークエンシーキャップを使用すれば、ユーザー1人あたりの広告表示回数に上限を設けて接触頻度を調整できるため、広告の無駄打ちを削減し、クリック率を上げられます。

フリークエンシーとは? リーチとの違いや適切な回数の決め方」を読む

入札単価を見直す

運用型ディスプレイ広告の場合、広告が掲載されるたびに広告オークションがおこなわれます。入札価格と広告の品質をもとに算出されたオークションランク(あるいは広告ランク)をベースに、広告を掲載するかどうかが決定します。

入札単価を上げると、オークションランクが向上し、クリックまたはコンバージョンにつながりやすい広告掲載枠に表示される可能性が高まります。

また、入札価格調整機能を利用する方法もあります。クリックやコンバージョンを多く獲得できるターゲティングでは、入札価格調整率を引き上げることでオークションランクの向上が見込め、クリック率の向上につながります。

入札価格調整率についての詳しい解説は以下をご覧ください。

Yahoo!広告「ターゲティングごとに入札価格調整率を設定する

自動入札の活用

自動入札の利用も有効です。自動入札は、設定した目標や予算に応じて自動で入札価格を調整する入札戦略です。_

例えば「コンバージョン数の最大化・目標値あり」で設定した場合、指定したコンバージョン単価の目標値を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように自動的に入札価格を調整します。ただし、コンバージョン単価の目標値達成が完全に保証されるわけではないため、注意が必要です。

自動入札とは」について詳しく見る

ディスプレイ広告はクリエイティブも重要画像

ディスプレイ広告はクリエイティブも重要

ディスプレイ広告の肝となるのは、クリエイティブです。クリエイティブを通じたクリック率の改善ポイントを解説します。

ユーザーが求める情報を精査する

動画であれ画像であれ、ディスプレイ広告に利用するクリエイティブには、広告で伝えたいメッセージを反映します。商材の魅力や優れた点をのみ訴求するだけでは、一方通行なメッセージになりがちです。

一方通行なメッセージに陥らないためには、訴求したい商品あるいはサービスのターゲットとなるユーザーが、どのような情報を求めているかを理解する必要があります。ユーザーが求める情報を精査し、どうすれば端的でわかりやすい形で提供できるかを意識しながら、広告に使用するクリエイティブを制作します。

画像、クリエイティブを見直す

ディスプレイ広告のクリック率が伸び悩んでいる場合、使用している画像や動画、広告文がターゲットのユーザー層に刺さっていない可能性があります。その場合は A/Bテストを繰り返し、ターゲットに適したクリエイティブや広告テキストの勝ちパターンを見つけましょう。

例えば20代の女性をターゲットとする場合、商品やサービスの内容にもよりますが、一般的には親しみやすい表現や華やかな画像などを用います。

成果が出るバナーデザインについて、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

バナー広告で成果が出るバナーデザインは? 着目すべきポイントを紹介」を読む

広告のクリック率やコンバージョン率を上げる方法ついて、こちらでも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

Yahoo!広告「広告のクリック率・コンバージョン率を上げるには

ディスプレイ広告のクリック率を改善するときの注意点

ディスプレイ広告のクリック率改善に取り組む際は、クリック率は商材や業界、キーワードや掲載順位、ディスプレイのサイズや配信面(プレースメント)など多くの要素によって変動するものである点を意識しておきましょう。クリック率の数字だけに着目してやみくもに対策を実施すると、キーワードとランディングページの内容に齟齬が出たり、コンバージョンにつながらないクリックが増えたり、結果として広告効果を下げてしまうおそれがあります。

ディスプレイ広告の最終目標はあくまでもコンバージョンにつなげることなので、クリック率の数字にだけ気を取られないよう注意してください。

ディスプレイ広告のクリック率改善は各種設定の見直しで対応

ディスプレイ広告のクリック率は、広告効果を測定するうえで重要な指標です。クリック率が上がると、商材の認知が拡大し、コンバージョンの増加が見込めます。

ディスプレイ広告のクリック率は、ターゲティングを調整して広告の配信対象を見直す、また入札単価を見直すなどで改善が見込めます。広告のメッセージが本当にユーザーの求める情報提供につながっているかどうかを意識する、クリエイティブを差し替えて様子を見る、遷移先のランディングページの最適化を図るなどの工夫でも、クリック率は改善される可能性があります。

Yahoo!広告では、ディスプレイ広告でクリック率の改善に役立つさまざまな機能と、広告のプロによる充実のサポートがご利用いただけます。ぜひWeb広告メディアの利用をお考えの際はあわせてご検討ください。

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