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Webマーケティング入門 公開日:2021.08.24 更新日:2024.10.29

リスティング広告のクリック率(CTR)を上げるには?平均値や改善ポイントを解説

Yahoo!広告 検索広告

リスティング広告の効果を測定するうえで役立つ指標の1つがクリック率(CTR)です。広告効果を上げるにはクリック率の改善が有効といわれますが、クリック率とは具体的には何を指し、どう計算するのでしょうか。

 

本記事では、平均クリック率が信頼できる指標かどうか、また広告運用でクリック率に注目する理由をはじめ、広告効果を高めるうえで有効なクリック率の改善ポイントを解説します。

目次

1. リスティング広告のクリック率(CTR)とは?

クリック率は「Click Through Rate」の略でCTR(シーティーアール)とも呼ばれます。広告がユーザーに表示された回数をインプレッション数といいますが、インプレッション数に対して広告がクリックされた割合(%)がクリック率です。
 

1.1.クリック率の計算方法

クリック率は、以下の方法で計算します。

クリック率(%)=広告のクリック数 ÷広告のインプレッション数×100

 

例:
インプレッション数が20,000回、クリック率が1,000回の場合
1,000回÷20,000回×100=5
⇒クリック率は5%
 

1.2. リスティング広告のクリック率の目安

リスティング広告の平均クリック率は、一般的に約2〜6%程度(※1)です。ただし、クリック率は広告を配信する業界や媒体によって大きく異なります。


業界や媒体別の平均クリック率については、後述の「業界別・媒体別のリスティング広告の平均クリック率」で解説しているので、参考にしてください。

2. 業界別・媒体別の平均クリック率

平均クリック率は、業界や媒体によって大きく異なります。以下では、平均クリック率について、業界別・媒体別に解説します。

2.1. 業界別のリスティング広告の平均クリック率

以下は、主な業界の平均クリック率の一例(※2)です。

業界 クリック率
アート・エンターテイメント 13.04%
旅行 10.16%
飲食業 8.68%
美容 6.75%
アパレル・ファッション 6.13%

上記はあくまで一例ですが、業界によってクリック率に大きく差があることがわかります。自社の広告のクリック率が低いと感じても、業界の平均値を考慮すると問題ないケースもあると覚えておいてください。

2.2.リスティング広告の媒体別平均クリック率

平均クリック率は、配信する広告の媒体によっても異なります。

 

例えば、Google広告では、リスティング広告の平均クリック率が3.17%であるのに対し、ディスプレイ広告は0.46%という結果(※3)が出ています。
また、YouTube広告の平均クリック率は0.7%(※4)です。

 

このように広告の媒体によってクリック率は異なり、なかでもリスティング広告は他の媒体に比べて比較的平均クリック率が高い傾向にあります。

 

なお、ディスプレイ広告に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「ディスプレイ広告とは? リスティング広告との違いやメリットを解説」を読む

3. リスティング広告でクリック率を意識すべき理由

広告運用でクリック率を意識すべき理由をポイント別に説明します。

3.1. サイトへの訪問数が増え、コンバージョンにつながる

クリック率はリスティング広告の表示回数に対し、反応してくれたユーザーの割合を示す指標です。そのため、クリック率が高いほど広告のリンク先に設定されたWebページへの訪問数が増え、ユーザーに喚起したい行動(コンバージョン)の増加が期待できます。

 

例えば、新商品の販促が目的の広告の場合、クリック数が多ければリンク先の商品PRページへの訪問者数も増加するため、実際に商品の購入まで進むユーザーの割合も増加につながります。

 

コンバージョンの意味について、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
>「リスティング広告のコンバージョン(CV)とは? 意味や種類、計測・改善方法を紹介」を読む

3.2. クリック単価が抑えられる

リスティング広告のクリック単価はCPC(Cost Per Click)とも呼ばれ、1クリックあたりの広告費用を指します。これは、リスティング広告の費用対効果を測るうえで重要な指標です。


クリック単価は、「広告に要した費用÷クリック数」で計算されます。クリック単価が高いほど費用対効果は低いため、広告運用効率の良し悪しが判断可能です。

 

リスティング広告の場合、クリック率を上げるとクリック単価が抑えられるのでキーワードに適した広告文を配信する、広告表示アセットを設定するなどの対策をおこない、クリック率を高めることが重要です。

 

さらに、クリック単価が抑制されれば、コンバージョン1件に要する広告費用(CPA、Cost Per Acquisition)の改善が見込めます。

 

リスティング広告のクリック単価について、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「リスティング広告のクリック単価(CPC)とは? 最適化の方法も解説」を読む

4. リスティング広告のクリック率が低くなる原因

リスティング広告のクリック率が低い場合、考えられる原因は主に以下の4つです。

 

● 適切なターゲット設定ができていない
● ターゲットに応じたキーワード設定ができていない
●  魅力的な広告文を作成できていない
●  広告の掲載順位が低い

 

それぞれ詳しく解説します。

4.1. 適切なターゲット設定ができていない

ターゲット設定が適切な場合、広告は訴求する商材のターゲット層に配信されるためクリックされやすくなります。しかし、ターゲット設定が誤っていると、訴求する商材に対して関心の薄いユーザーに広告が配信されるため広告のクリック数が減ってしまいます。

4.2. ターゲットに応じたキーワード設定ができていない

リスティング広告は、ユーザーの検索クエリに沿って配信されます。ターゲットユーザーのニーズに応じたキーワードを設定できていない場合、ターゲット層に対して広告が配信されないためクリック数が減ってしまう原因になります。

4.3. 魅力的な広告文を作成できていない

ユーザーに広告をクリックするためには、広告の見出しや文章も大切です。ターゲット層に広告が配信されていても、ユーザーの興味関心を引くような魅力的な広告文が作成されていなければ広告はクリックされません。

4.4. 広告の掲載順位が低い

リスティング広告は、広告の品質の高さに応じて掲載順位が決められ、順位の高い広告から順番に検索結果ページに表示されます。ユーザーは、ページ上部に掲載されている広告からクリックする傾向にあるため、広告の掲載順位が低いとクリックされる確率が減ってしまいます。
 

5. リスティング広告のクリック率を改善するメリット

クリック率を高めると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?それぞれ解説します。

5.1. ユーザーのデータを効率よく収集できる

クリック率が向上してランディングページ(LP)などへの流入が増えるほど、ユーザーのデータが蓄積されます。これにより、広告やLPを効率的に改善できます。

 

リスティング広告をはじめとしたWeb広告運用では、PDCAサイクルを回して改善していくことが大切です。クリック率を上げてサンプル数が増えるほど、データの信頼性は高められます。また、A/Bテストなどでの仮説検証もしやすくなり、すばやくPDCAサイクルを回せるようになります。

 

リスティング広告の運用について、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「リスティング広告を自分で運用するには? PDCAの回し方やはじめる際のポイント、注意点を解説」を読む
 

5.2. リスティング広告の品質スコアが上がる

クリック率が高まると、品質スコア(Yahoo!広告では「品質インデックス」)が上がる傾向があります。なぜなら、クリック率が高いほどユーザーニーズに合った優良な広告であると、Yahoo!広告などの媒体側に評価されるためです。つまり、品質スコアは広告の品質を測る非常に重要な指標といえます。

 

品質スコアが高ければ上位掲載されやすくなり、ユーザーの目に触れる機会が増えます。また、広告オークションは入札価格と品質スコアで決まるため、低コストでの広告掲載が可能です。

 

ただし、品質スコアは当該広告のクリック率のほかに、過去の表示URLのクリック率、広告文と検索クエリの関連性などが総合的に評価されて決まります。クリック率を上げれば品質スコア向上につながりますが、クリック率の向上だけにとらわれないようにしましょう。

5.3. コンバージョン(CV)数増加が見込める

一般的に、クリック率を高めればコンバージョン数も増えます。クリック率が高いほど、より多くの見込み客が自社サイトに流入するためです。

 

キーワードの絞り込みなどで広告の表示回数自体が減ってしまうと、クリック率が上昇しても流入数やコンバージョン数が減る可能性はあります。しかし、同じ広告表示数を保ちながらクリック率を高めれば、コンバージョン数を増やせます。

 

コンバージョン数増加につながるクリック率向上を達成するためには、例えば、以下のような対策が必要です。

 

●  広告の訴求ポイントを顧客ニーズに合わせる
●  キーワード選定(ターゲティング)の精度を向上する

 

具体的な方法は、のちほど詳しく解説します。

 

コンバージョン(CV)については以下のページでも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「リスティング広告のコンバージョン(CV)とは? 意味や種類、改善方法を紹介」を読む
 

6. リスティング広告のクリック率を改善するためのポイント

実際の広告運用でクリック率を改善するにはどうしたらよいか、ポイント別に見ていきましょう。

6.1. ターゲット設定を再度確認する

クリック率が低い原因として、ターゲット層以外のユーザーに広告が配信されてしまっているケースが考えられます。クリック率は「クリック数 ÷インプレッション数×100」で計算するため、クリックにつながらない無駄な広告配信が多いほどクリック率は下がります。

 

広告に興味をもってくれそうなユーザーに的確に広告を届けるために、まずはターゲット設定を見直してみてください。

 

ターゲット設定を最適化するには、自動入札設定を見直したり、検索広告向けリマーケティングリストやサイトリターゲティングでより確度の高い人への入札価格を高くしたりする方法などがあります。

 

検索広告向けリマーケティングリストについて、以下のページでも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「RLSA(リマーケティングリストを活用した検索連動型広告)とは? 活用シーンの例と設定方法」を読む
 

6.2. 最適なキーワードを選定する

キーワードの選定はリスティング広告にとって肝の部分であり、クリック率を左右する重要要素です。ユーザーの検索意図にマッチした語句が登録キーワードに含まれていることで、関連性が高いと判断され、広告が検索結果で上位表示される可能性が高まります。

 

最適なキーワードを準備するうえで大切なのは、訴求する商材とユーザーニーズの両面で関連性の高いキーワードの特定です。広告で訴求したい商材の強みや特徴を洗い出して整理し、ターゲットのニーズと商材の強み・特徴に関わりのあるキーワードに落とし込んでいきましょう。

 

リスティング広告のキーワード選定は、まず軸となるキーワードを決めます。軸となるキーワードとは、商材名やブランド名など、ターゲットとなるユーザーが検索時に必ず含めるであろうキーワードです。そして、そのキーワードと一緒に検索される可能性のあるキーワードも洗い出していきます。

 

実際に、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを確認するのも大切です。軸となるキーワードを検索エンジンに入力して、サジェストされるキーワードをチェックしてみてください。

6.3. ユーザーに刺さる広告文を作成する

広告文もリスティング広告のクリック率を左右する重要な要素です。リスティング広告で表示される広告文の印象が強ければ、閲覧したユーザーの目にとまりやすくなり、クリック率が高まります。

 

リスティング広告が目に入るほんのわずかな一瞬で相手に刺さる内容に仕上げるには、インパクトの強い語句や表現を使用した、魅力的な広告文の作成が重要です。また、顧客が得られる利益やメリットをアピールするのも効果的です。例えば「クリーニング 早い」などのキーワードなら「即日仕上げ」「24時間受け付け」など、ニーズに合ったベネフィットを訴求します。そうすることで、ユーザーは商品やサービスによって得られる効果や状態をイメージでき、クリックしやすくなります。

 

リスティング広告の広告文について、以下のページでも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「リスティング広告の文字数を解説! 広告文のポイントと効果的な作り方」を読む
 

6.4. 広告文と検索語句のニーズを合わせる

ユーザーニーズと、訴求したい商材の強み・特徴との関連性の高さを心がけることで、ユーザーの心情に寄り添い、共感を呼び起こす効果の高いメッセージの発信が期待できます。

 

選定したキーワードとの関連性が高い広告文に仕上げるには、キーワードを広告文に含める方法が一般的です。広告テキストを作成したら内容を見返し、ユーザーのニーズおよび訴求したい商材の強み・特徴が十分に表現されているか、キーワードが生かされているかをチェックしましょう。

6.5. 広告に具体的な数字や記号をプラスする

広告文に具体的な数字の使用するのも改善が見込めます。「ツール導入で作業時間70%短縮」など、訴求したい商材の効果や実績などを具体的な数値で訴求しましょう。情報の説得力が強まり、クリック率の向上が見込めます。

 

具体的な数字を入れるときは、統計データなど客観的根拠に基づく最新の数値を使用しましょう。裏付けがない場合、根拠を問われても証明する手立てがないため、誇大広告として法的な問題に発展する可能性が考えられます。また、データそのものが古い場合も信頼性が揺らぎかねません。

 

記号で表現を変えることも大切です。例えば、【30%オフ】、 ≪公式≫、<春の割引キャンペーン>などのように記号を使えば、重要な箇所が目立ち、情報が伝わりやすくなります。
 
以下の記事で、Yahoo!広告の掲載基準を詳しく明記しております。広告表現の規制については以下よりご確認ください。

>Yahoo!広告「【広告】広告掲載基準」について詳しく見る

 

また、リスティング広告のキーワード選択については以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「リスティング広告のキーワードの選び方は? 選定手順やマッチタイプを解説」を読む
 

6.6. 掲載順位を上げる

広告の掲載順位が上がれば、ユーザーに見てもらえる可能性も向上するため、より高いクリック率が見込めます。

掲載順位を上げる一つの方法として、「広告で使用するキーワードの入札単価(上限クリック単価)の引き上げ」があります。
リスティング広告はオークション形式で検索順位が決定されます。そのため、入札単価の上限を高く設定することで表示されやすくなります。


しかし、どこまで入札単価を上げられるかは広告予算次第となるため、この方法だけで順位を上げるのは難しい場合があります。

掲載順位を上げるもう一つの方法は、広告の品質インデックスの改善です。広告の品質を引き上げる際、入札単価とともに考慮されるのが品質インデックスです。品質インデックスは、広告の内容と表示されるユーザーの関連度を10段階で評価する指標のことで、使用している広告サービスの広告管理ツールで確認できます。

 

品質インデックスは出稿者サイドでは変更できませんが、広告の内容そのものを見直すことで改善される可能性があります。
例えば、登録キーワードのうち関連性の低いものは除外する、広告のタイトルや広告文をより洗練された内容に書き直す、遷移先のランディングページを見直すなどが挙げられます。

 

広告の品質が高まり、より多くのユーザーに有用な情報と判断されれば、品質インデックスは向上し、広告ランクも引き上げられます。長期的に見れば、実質的な評価がともなう分、入札単価の引き上げよりもメリットがあります。

6.7. キーワードの挿入機能を活用する

検索結果の表示順位を上げるために利用できる便利な機能が、キーワードの自動挿入です。広告のタイトル、説明文、表示URLのディレクトリ部分にキーワードを自動的に挿入します。

 

ユーザーの検索語句に対して、広告アカウント内で引き出されたキーワードが広告文に挿入された状態で広告が表示されます。
キーワードの自動挿入は、取扱商品またはサービスが複数ある場合などに便利です。あらかじめ商品名またはサービス名をキーワードとして登録しておけば、一つの広告から複数の商材の広告を掲載できます。これにより、広告の管理が容易になるほか、キーワードを広告に含めることで、広告の関連性が高められるなどのメリットが得られます。

 

キーワードの挿入機能について、以下でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「キーワードの自動挿入の設定方法」について詳しく見る

 

また、リスティング広告のクリック率を上げる方法は、以下のYahoo!広告運用セミナーの動画でも解説しています。

>「【検索広告⑨】今すぐクリック率を無料で上げる王道テクニック3選をご紹介!<Yahoo!広告 運用セミナー>」をYoutubeで見る

6.8. 広告表示アセットを利用する

広告表示アセットとは、広告の構成要素(タイトル、説明文、表示URL、最終リンク先URLなど)の情報を、検索広告下部に表示できる機能です。情報量が増えるだけでなく、表示面積が広くなるため、クリック率向上が見込めます。

 

Yahoo!広告では、次の内容を追加できます。


 

名称 概要
クイックリンクアセット 広告タイトルのリンク先(最終リンク先URL)とは異なるURLへのリンクを設置できます。 ユーザーの目的に合致するページへのリンクが設置できるため、クリック率の向上を期待できます。
電話番号アセット 電話番号を表示できます。スマートフォンで広告を表示した場合、電話番号をタップして電話をかけられるため、電話による申し込みや問合せの促進などに効果的です。
テキスト補足アセット リンクを設置しない文章を表示できます。広告のタイトルや説明文に入らなかった情報を追加できます。
カテゴリ補足アセット 商品やサービスの特性に合わせた補足カテゴリーを選択し、カテゴリーに沿った内容の語句を表示できます。競合する商品やサービスとの違いをアピールすることが可能です。
画像アセット 画像を表示できます。視覚的にユーザーに訴求できるため、クリック率の向上を期待できます。

広告表示アセットについて、以下のページでも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「広告表示アセットとは?」を詳しく見る

 

 

7. リスティング広告のクリック率を改善指標にする際の注意点

ここでは、クリック率の改善に取り組む際の注意点を3つ紹介します。

7.1. 平均クリック率はあくまで目安として考える

本記事の前半で業界別の平均クリック率を紹介しましたが、平均値をそのまま目標にはしないようにしましょう。なぜなら、クリック率はキーワードや商品・サービスによっても変わってくるため、業界の平均値を意識しすぎるのは好ましくありません。また、クリック率の向上のみに目を向けると、CPAが上がったり、CV数が減ったりすることもあります。なぜクリック率を改善指標にするのかを明確にする必要があります。

 

「コンバージョン数を○件アップさせるために、クリック率○%を目指す」のように、自社の目的に応じたクリック率の目標を設定してください。

7.2. KPI(中間指標)として目標を設定する

KPI(中間目標)として目標を設定することもポイントです。
クリック率の改善は、広告の費用対効果の向上のためにおこなう施策であり、クリック率が改善されることで、最終的な成果に繋がることが重要です。

 

しかし、ただクリック率が増えても意味がありません。クリック率が増えることで、それに伴い不要なクリックも増える可能性があります。重要なのは、平均クリック率とバランスになるので、その点に留意してください。

7.3. クリック率以外の内容にも目を向ける 

クリック率だけ改善しても、訴求内容とリンク先の内容の整合性がとれていないと、ユーザーは離脱してしまいます。広告とクリック先にあるランディングページ(商品ページ、キャンペーンサイトなど)との間で、メッセージに一貫性を持たせることが大切です。

 

広告文を読んだユーザーにクリックしてもらえた場合でも、遷移先とのギャップが大きければ、離脱する可能性があります。クリック率だけ追求するのではなく、広告文との間で情報の乖離がないランディングページやホームページに更新しておきましょう。

8. まとめ:クリック率(CTR)の改善で費用対効果を高めよう!

クリック率(CTR)は、リスティング広告の成果を測定するうえで重要な指標です。クリック率が向上すると、リンク先のWebサイトへの訪問数が増加してコンバージョンにつながる可能性が見込まれるとともに、クリック単価が下がるメリットがあります。

 

リスティング広告でクリック率を改善するには、ユーザーのニーズと訴求する商品やサービスの強み・特徴との関連性が高いキーワードの選定と、ユーザーに刺さるインパクトと魅力を備えた広告文の作成が不可欠です。キーワードの入札単価を引き上げる、広告内容を見直すなどの工夫により、リスティング広告の表示順位が上がり、さらなるクリック率およびコンバージョン数 の向上が期待できます。

 

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