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ディスプレイ広告で動画広告を出稿するメリットとは? ユーザーの興味をひくコツや配信の注意点を解説
高い訴求力を持った動画のディスプレイ広告が増えています。この流れは5G普及によって加速するとみられているため、広告運用担当者としては準備を進めておきたいところです。
本記事は動画のディスプレイ広告の概要、種類、配信方法、動画広告のメリット、注意点、広告制作のポイントなどを網羅的に解説します。読み終われば、全体像をイメージできるようになり、動画広告を配信する準備をスタートできるでしょう。
動画広告とディスプレイ広告の違い
動画広告とは、テレビCMや街頭ビジョンのプロモーション動画、動画配信サービスのコンテンツに挿入される広告、Webサイトの広告枠に表示される動画などを指します。
ディスプレイ広告は、動画広告の一種であり、インストリーム広告とアウトストリーム広告の2種類に分けられます。
- インストリーム広告
動画配信サービスなどの動画コンテンツ内に表示される動画広告です。 - アウトストリーム広告
Webサイトやアプリの広告枠に表示される動画広告です。アウトストリーム広告は、さらに2種類に分けられます。
①バナー広告:画像または動画のみを表示する広告。広告内に文章は入りません。
②レスポンシブ広告:テキストや画像、動画、「もっと見る」などのボタンで構成する広告。デバイスや広告掲載面にあわせて、さまざまな形式の広告を掲載できます。
そもそもディスプレイ広告とはなにか?リスティング広告との違いは何か?についてもこちらの記事でご紹介していますので合わせてご確認下さい。
「ディスプレイ広告とは? リスティング広告との違いと出稿方法」について詳しく見る
動画形式の広告媒体の種類
ここではYahoo!広告を例にとって、動画形式の広告媒体の種類ごとに配信方法を解説します。
インストリーム広告
Yahoo!広告のインストリーム広告は、ディスプレイ広告(予約型)を指します。膨大なアクセス数のあるYahoo!ニュース映像などのコンテンツの冒頭や途中に視認性の高い動画広告を掲載できるのが特徴です。即時性の強いニュース配信が多いヤフーのコンテンツでは、多くのニュース視聴者がインストリーム広告を目にします。
ディスプレイ広告(予約型)の広告は、予約購入した掲載期間と表示回数が保証されます。ただし、掲載するには取り扱い契約を結んでいるセールスパートナーを通して出稿する必要があります。
※ディスプレイ広告(予約型)は一部のお客様のみに提供している機能です。
「インストリーム」について詳しく見る
その他の動画配信サービス
Youtube、Facebook、 Instagram、Twitterでもインストリーム広告を配信できます。ただし、配信方法は各動画配信サービスの広告ネットワークによって違い、入稿フォーマットも異なります。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告はWebサイトの広告枠に配信されます。Yahoo!広告の場合は、Yahoo! JAPANのトップページに掲載される「ブランドパネル」やトップページの右上に表示される「トップインパクトスクエア」などがあります。
これらはインストリーム広告と同じく、ディスプレイ広告(予約型)です。したがって広告を掲載するには、取り扱い契約を結んでいるセールスパートナーを通して出稿する必要があります。
ディスプレイ広告のバナー素材
動画をディスプレイ広告のバナー素材として配信することも可能です。Yahoo!広告ではディスプレイ広告(運用型)と呼ばれており、Yahoo!広告の広告ネットワーク上のさまざまなWebサイトに広告を掲載できます。
ディスプレイ広告(運用型)は予約型と違い、セールスパートナーを通して出稿する必要はありません。Yahoo!広告のアカウントを開設すれば、予算に応じて少額からでも出稿可能です。また、掲載期間の縛りもなく、いつでも広告を停止・再開できます。
動画でディスプレイ広告を配信するメリット
動画広告は広告(クリエイティブ)制作や運用がむずかしい面がありますが、大きな成果が見込める傾向があります。ここでは、動画のディスプレイ広告のメリットについて解説します。
テキストや静止画では伝えきれない情報を伝えることができる
あるアメリカの調査によれば、動画の1分間は180万語のテキストに匹敵するとされています(※)。動画のビジュアルや動きによって、短時間で効率的に伝えたいことをユーザーに伝えられます。
例えば、ステーキがジュ?と焼けるシズル感や、リップの色や質感などは、動画によって数秒で伝えられるでしょう。このような視覚的にアピールできる商材の場合は、動画広告が向いているといえます。
※参考:A Minute of Video Is Worth 1.8 Million Words, According to Forrester Research|yahoo!finance
潜在顧客に幅広くアプローチできる
動画広告は、まだ商品やサービスを知らないユーザーに認知してもらいやすい特徴があります。Yahoo! JAPANの調査では、静止画広告は商材への興味関心をすでに持っているユーザーが反応しやすいのに対し、動画広告は潜在層であるユーザーが反応する傾向にあることがわかりました(※)。
例えば、金融商品や求人情報、旅行情報などは、まだ知らない商品、サービスであるケースが多いでしょう。しかし、こうした商材も動画広告ならコンバージョンへと導きやすい結果が出ています。
ユーザーの行動を促せる
動画広告には、比較検討段階のユーザーに対して行動喚起をしやすいメリットもあります。例えば、商品やサービスは知っている、または興味があるが購入する、資料請求するなどの行動に至っていないユーザーをターゲットにする場合に動画広告が向いています。
行動喚起の効果が高いのは、ユーザーが広告内で多くの情報に触れたあとにクリックするため、コンバージョンに至りやすいからです。例えば、商品のサイズや質感、使い方などが頭に入っているため、申し込みフォームに遷移したあと、迷いなく購入ボタンを押してもらいやすくなります。簡単にいえば、テレビ通販と似た行動を期待できるということです。
ターゲティング機能を活用できる
動画広告では、ユーザーの興味関心や購買意向に基づくターゲティングをおこなえます。Yahoo!広告の場合は、ユーザーの年齢、性別、デバイス、配信地域、配信曜日・時間帯など多様なターゲティングが可能です。これによって広告費を抑えながら、見込み度の高いユーザーに効率的に配信できます。
動画をディスプレイ広告で配信するときの注意点
一般的に動画形式のディスプレイ広告は、広告の制作、運用、広告費の管理のいずれも難易度が高いため注意が必要です。ここでは気を付けたいポイントを4つに分けて解説します。
目的にあわせたターゲティング設定をおこなう
ターゲティング設定は目的にあわせておこなうことが基本です。認知度向上やブランディング、自社サイトへの集客、コンバージョン(商品購入や問い合わせなど)など、目的にあわせてターゲットを絞り込みましょう。
ターゲットがあいまいだと、余計な費用が発生してしまいます。またターゲティングの幅を広げれば多くの人に見てもらえますが、結果として集客や売り上げにつながらなければ、費用対効果が低くなってしまいます。目的に応じたターゲティングをおこない、費用対効果を高めていきましょう。
クリエイティブ制作に費用がかかる
動画のクリエイティブ制作は、テキストや静止画のクリエイティブと比べると、時間と費用がかかる傾向があります。具体的には撮影、アニメーション制作、字幕挿入などによって、予想外にコストがかかるケースがめずらしくありません。また、制作に多くの人が関わる場合は、それぞれのスケジュール調整やディレクション業務も必要になります。
はじめて広告運用する場合はハードルが高い
動画広告はテキスト広告や静止画広告よりも、広告運用のハードルも高くなります。動画広告はストーリー、映像のクオリティー、訴求方法、ターゲット設定などが関係して、クリック数や再生回数に影響します。
このため、慣れないうちは成果分析するのがむずかしいのが特徴です。的確に成果分析できなければ、予算配分やターゲット設定や配信先の選択もむずかしくなります。もしWeb広告の運用がはじめてなら、ほかのフォーマットからはじめるのもよいでしょう。
ディスプレイ広告を動画で配信するときの費用目安
運用型のディスプレイ広告を利用する際は、掲載自体は無料であり、成果が出た分だけ広告料金が発生します。逆にいえば、クリック数や再生回数が急増すれば予算オーバーになる恐れもあるため、注意してください。広告管理ツールで1日あたりの予算上限を設定しておくなど、対策を取りましょう。
あくまでおおまかな目安ですが、課金方式ごとの費用は以下のとおりです(課金方式の概要は次の見出しで解説します)。_____
クリック課金 | 50円?100円/1クリック |
---|---|
動画再生課金 | 8円?10円/1再生 |
ビューアブルインプレッション課金 | 数十円?数百円/1,000回 |
課金の種類
ディスプレイ広告を動画で配信する際の課金方式は、大きく分けて3種類があります。
クリック課金
ディスプレイ広告がクリックされるごとに課金される方式です。広告が表示されるだけでは課金されないため、主に自社サイトやランディングページへの誘導が目的の場合に利用されます。
動画再生課金
動画広告が再生されるたびに課金される方式です。動画が一定以上の時間視聴された場合に課金される場合はCPV(Cost Per View)課金、完全に視聴されたときに課金される方式はCPCV(Cost Per Completed View)課金と呼ばれます。
ビューアブルインプレッション課金
ビューアブルインプレッション課金とは、インターネットユーザーの視認領域に広告表示された回数に応じて課金される方式です。Yaho!広告では、広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された際にビューアブルインプレッションとなります。
ビューアブルインプレッション課金の場合は、1,000回表示されるごとに課金されるのが一般的です。これはCPM(Cost Per Mille)課金と呼ばれます。
ビューアブルインプレッション課金については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「ビューアブルインプレッションとは」について詳しく見る
より多くのユーザーの興味をひくには?
ユーザーの興味をひくには、動画自体に魅力がなければなりません。制作のポイントを解説します。
効果的な動画広告については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
ストーリーはテンポよくつくる
動画広告は明快でテンポがよいストーリー展開で、訴求力をアップするのがポイントです。なお、盛り込む訴求は1つに絞りましょう。複数の訴求を盛り込んでしまうと、何が言いたいのかわからない広告になってしまい、ユーザーに刺さりにくい動画ができてしまいます。
例えば、動画広告でよく用いられる「ABCD」フレームワークを使えば、以下のようにシンプルに訴求できます。
シーン1 | シーン2 | シーン3 | シーン4 | |
---|---|---|---|---|
要素 | A(ATTRACT) 注目を引き付ける |
B(BRAND) ブランドを紹介する |
C(CONNECT) ブランドと視聴者を感情的につなぐ |
D(DIRECT) 誘導する |
具体例 | 商品にズームイン | ブランドロゴを大きく表示 | 商品を手にして笑顔の出演者 | 購入はこちら、などを表示 |
詳細は省略しますが、ほかにもCAMS(つかみ・ベネフィット・動機付け・行動の提案)やAIBAC(注意喚起・興味関心・利益・行動喚起)などのフレームワークがあります。ストーリー構成の参考にするとよいでしょう。
音声なしでも意味がわかる動画にする
動画を作成する際は、音声がなくても理解できるようにします。特に商品名や価格、ナレーション、出演者のセリフなどは、できるだけ字幕や吹き出しなどで伝えます。
音声ありで視聴する人はそれほど多くありません。例えばヤフーのディスプレイ広告はクリックしないかぎり無音で再生されます。また音声をオフにして視聴する人も多いでしょう。音声ありきで考えがちですが、文字情報も入れることも重要です。
動画の出だしに力をいれる
動画広告は冒頭3?5秒の出だしがとても重要です。出だしがユーザーに刺さらなければ、パッとみただけで離脱される可能性が高くなるでしょう。
ユーザーの関心を引く手法はたくさんありますが、幾つか以下に紹介します。
- 悩みや問題などを伝える
「○○といったお悩みはありませんか?」など、ユーザーの共感を呼ぶメッセージを入れます。 - 商品名、ブランド名を入れる
ユーザーの記憶に残ります。途中で視聴を止めても、後から検索などの行動を起こしてもらいやすくなります。 - インパクトのある映像
スピード感がある映像や、あえて違和感を持つ映像などで何かがはじまるという印象を与えます。
テキストの文字数を短くする
動画に入れる文章は、短く、簡潔にしましょう。長い文章はユーザーにストレスを与える可能性があり、離脱の原因になります。また、読むことに注意が向いてしまうため、せっかくの動画の訴求力が半減してしまいかねません。
特にアウトストリーム動画は、何の動画なのかすぐにわかるように短いテキストを入れましょう。冒頭で何を伝えたいか簡潔に伝えるテキストがなければ、そのままスクロールされてしまいます。
効果測定と改善を繰り返す
ユーザーに興味を持ってもらう動画をつくるには、ユーザーの反応をみて改善を繰り返していくことが重要です。例えば、Yahoo!広告では、再生回数や視聴完了率を集計できます。広告改善前後で比較すれば、何が問題だったのかわかる場合があります。
また、全体の何%まで視聴したかも測定可能です。どの時点でユーザーにスキップされたのか、離脱されたのかを分析すれば、演出方法やストーリー展開などを見直せます。
ディスプレイ広告(運用型)で動画広告をはじめよう
動画のディスプレイ広告は、テキストや静止画に比べて強い訴求力があります。短時間で記憶に残る広告や行動喚起につながる広告をつくりたい場合に効果的に活用できるでしょう。
Yahoo!広告で動画のディスプレイ広告をはじめるなら、ディスプレイ広告(運用型)をおすすめします。ディスプレイ広告(運用型)は予算に応じて少額から出稿でき、広告の停止・再開も自由です。また、性別や年代、地域など多彩なターゲティングも使えます。
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