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流入数とは? 流入を増やす6つの方法、訪問数やセッション数との違い
Webマーケティングにおける流入数は、集客施策やブランディングの現状分析および成果測定に役立つ重要な指標です。
本記事は、主にWebマーケティング担当者に向けて、流入数とは何か、流入経路の種類と特徴、流入数を計測する重要性やメリット、流入数を増やす6つのコツなどを解説します。
流入数とは?
流入数とは、検索エンジンの検索結果や外部サイト、Web広告、SNS、ブックマークなどから自社サイトに訪問した数です。実店舗での来店者数に相当する指標と考えるとわかりやすいでしょう。Webマーケティングでは、流入数をアクセス解析ツールで測定できます。
訪問数やセッション数との違い
流入数と訪問数、セッション数は同じ意味です。いずれもユーザーが自社サイトに流入してから離脱するまでを1回としてカウントします。例えば、ユーザーAが1日1回、ユーザーBが1日2回、自社サイトを訪問した場合の流入数(=訪問数、セッション数)は3回です。
ただし、次の条件が発生すると再カウントされるため、実際以上に流入数が多くなる場合があります。
- 操作なしの状態が30分以上続いた後に再閲覧した場合
- 午前0時をまたいだとき
上記の仕様は主要なアクセス解析ツールの場合です。厳密な定義はそれぞれのツールのマニュアルをご確認ください。
セッション数について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
インプレッション数との違い
インプレッション数とは、Web広告やSNSの投稿が表示された回数です。「imp数」とも表記します。例えば、ユーザーAが自社サイトを訪問して3つのWeb広告が表示された場合のインプレッション数は3回です。一方、セッション数は1回になります。
したがって、広告の表示回数でアクセス解析したい場合にはインプレッション数を、ユーザー単位で解析したい場合は流入数を分析するのが一般的です。
流入経路の種類と経路を把握する重要性
流入経路を解析すれば、顧客ニーズの推測や、施策の成果測定に役立ちます。ここでは、まず流入経路の種類や特徴を説明し、続いて流入経路を把握する重要性を解説します。
流入経路の種類
流入経路の主な種類は次の5つです。分類方法は分析ツールによっても異なります。
- 自然(オーガニック)検索
- 外部サイト
- 直接流入
- Web広告
- SNS
それぞれの特徴を解説します。
自然(オーガニック)検索
自然(オーガニック)検索は、検索エンジンの検索結果に表示された、広告以外のリンク(=オーガニック検索)から流入することを指します。
多くの人が検索エンジンを使って情報収集をおこなうため、自然検索はもっとも大きな流入経路になりやすく、とても重要な流入経路です。自然検索の流入数が多ければ、自社や商品を知らないユーザーとも接点を持てるチャンスが増えます。また、検索結果上位に表示されていれば、あまり広告費をかけずに多くの流入が見込めます。
外部サイト
外部サイトからの流入は、自社以外のサイトやブログなどのリンク経由で自社サイトに流入することを指します。これらのリンクは被リンクと呼ばれます。
被リンクからの流入が多い状況は、一般的に周囲の認知度や評価が高いことを示します。それは、被リンクは情報の出典元を記す場合や、リンク先に有益な情報がある場合に設置するものだからです。
直接流入
直接流入とは、ブックマーク(お気に入り)、URLの直打ち、チラシのQRコードなどからダイレクトに自社サイトに流入することを指します。
直接流入するユーザーは、リピーターやファンの可能性が高いといえます。
Web広告
自然検索やディスプレイ広告など、広告として出稿したWebサイトからの流入を指します。代表的なWeb広告にはリスティング広告があります。特定の検索語句の検索結果上部に表示される広告をクリックして流入するため、ニーズが顕在化した質の高い見込み客を獲得できるのが特徴です。
例えば、「○○駅 クリーニング 即日」などのキーワードのリスティング広告をクリックした人は、高確率で来店してくれるでしょう。したがって、リスティング広告での流入数が多ければ、成果につながる見込み客を効率的に集客できている可能性が高いといえます。
SNS
SNSの投稿やSNS内の広告経由で自社サイトに流入することを指します。SNSのアカウント運用をしていたり、SNS広告を出稿したりしている場合は、成果を測定する指標になるでしょう。
SNSは情報拡散が起こりやすく、流入数が変動しやすいのも特徴です。流入数の急増や急減があれば、すみやかに原因を調べたほうがよいでしょう。
流入経路調査の重要性
流入経路調査が重要なのは、自社サイトやWeb広告などの集客施策の改善につなげられるためです。
例えば、経路ごとの流入数を調査して、効果に応じて広告費の配分を最適化できます。また、Web広告のABテストを活用して広告Aと広告Bの流入数を比較すれば、どちらが効果が高いのか検証可能です。
さらに流入経路を確認すると、ユーザーが自社サイトを訪れる前に閲覧していたページもわかる場合もあり、「どのような悩みを持っていたのか」「何を知りたかったのか」などが推定できます。これらの分析結果を広告や自社サイトの内容に反映させれば、より成果を高められるでしょう。
流入数を増やすメリット
ここでは流入数を増やすメリットとして、見込み客が増えること、広告運用の効果が高まることの2つを解説します。
自社の製品やサービスをより多くのユーザーに知ってもらえる
流入数が増加すればするほど、自社製品やサービスを知ってもらうことができるため、販売促進の第一歩につながります。
こうしたことから、認知度向上やブランディングを目的にしたWebマーケティングでは、流入数をKPI(重要業績評価指標)に設定するケースも少なくありません。
自然検索流入と広告効果でスムーズに集客できる
流入数の増減に着目すると、広告以外の集客施策も含めて総合的にマーケティングできるようになります。
例えば、Web広告からの集客だけでなく、自然検索経由の流入施策にも取り組めば、広告費を抑えながら流入数を増やせるでしょう。
自然検索や外部サイトからの流入のように、ユーザーが自ら情報を探し、サイトに訪問するような経路は、その効果が中長期的に持続する傾向があります。例えばユーザーのブログやSNSで外部サイトに紹介されたりして、効率的に集客できるようになります。
流入数を増やす6つの方法
流入数を増やすには、具体的にどのような施策をすればよいのでしょうか。ここでは自社サイトの改善やSEOなど6つの方法を紹介します。
ユーザーが欲しい情報を用意する
ユーザーが求めている情報は、できるだけ網羅しましょう。流入数を増やすには、自社が伝えたい情報を発信するのではなく、ユーザーが欲しい情報をできるだけ提供する姿勢が重要です。
ユーザー視点で自社サイトを見直せば、読みものコンテンツだけでなく、多くの情報がコンテンツに変わります。具体的には、次のような内容です。
- 自社商品の価格やスペックが一目でわかる一覧表を作る
- 口コミ、商品レビューを募って自社サイトに掲載する
- 検索キーワードから推測される質問をFAQに反映する
工夫次第では、少ない労力で大幅な流入数アップにつながる場合があります。
Webサイトのコンテンツを増やす
流入数を増やす王道的な方法が、ユーザーに有益なコンテンツを増やすこと、検索意図に合ったコンテンツを掲載することです。これらは「コンテンツマーケティング」と呼ばれています。
コンテンツマーケティングで重要なのは、直接的に購買につなげようとするのではなく、顧客にとって価値があり、かつオリジナル性を持った情報を届けることです。例えば、印刷機器を販売しているなら、自社製品の宣伝ではなく、最新の印刷技術や企業のユニークな試みを紹介するなどが考えられます。
もう一つ重要な点は検索意図とのマッチングです。検索意図とずれた情報を訴求してもクリックされにくく、流入してもすぐに離脱するでしょう。検索意図から逆算してコンテンツを制作すれば、こうしたリスクを減らせます。
リライトや追記でメンテナンスする
新規コンテンツは1回作って終わりでなく、定期的にメンテナンスしましょう。特にメンテナンスの優先順位が高いのが、ある程度流入数があり伸び悩んでいるページの追記や修正です。データを最新情報に挿し替えたり、他サイトにはない独自の内容を追加したりして対応しましょう。
ただし、元の内容を大幅に削除・変更するとかえって流入数が減る場合もあるため、注意が必要です。
メンテナンスが必要なページの洗い出しには、アクセス解析ツールを使うと効率的です。データを元に客観的にページを洗い出せます。また、メンテナンス後の成果測定もしやすくなります。
SEO対策で検索順位を上げる
SEO対策をおこなって掲載順位が上がるほど、流入数やクリック率も上がります。キーワードによるため一概にはいえませんが、海外企業の調査結果によると、クリック率は「1位:28.5%、2位:15.7%、3位:11.0%、4位:8.0%、5位:7.2%、6位:5.1%、7位:4.0%、8位:3.2%、9位:2.8%、10位:2.5%(※)」のように落ちていきます。
したがって、SEO対策では検索結果1ページ目(10位以内)を目指すのが一般的です。そのための対策の一例を以下に紹介します。
施策例 | 効果 |
---|---|
内部リンクを設置する |
|
被リンク獲得 | 外部サイトから被リンクを獲得すると検索エンジンの評価されやすくなり、ユーザーからも信頼を得やすくなる |
クリック率を上げる
タイトルやディスクリプション(コンテンツの要約や概要)はユーザーの目に留まりやすいため、クリック率、つまり流入数に大きな影響を与えます。
どの流入経路でも共通して重要なのが、ユーザーニーズとの親和性です。例えば、リスティング広告なら検索キーワードから推測されるユーザーニーズをタイトルやディスクリプションに含めましょう。
【例:英会話スクールの場合】
キーワード | 新宿 英会話 マンツーマン |
タイトル | マンツーマン指導の英会話スクール○○【新宿駅から徒歩5分】 |
ディスクリプション | マンツーマン指導の英会話スクール。短期集中でビジネス英語を勉強したい方へおすすめです。新宿駅徒歩5分で忙しい人も通えます。‥‥ |
クリック率を上げる方法について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
Web広告を活用する
Web広告はWebマーケティングのなかで主要な集客手段です。マス広告からWeb広告にシフトする動きも加速しているため、マーケティング全般の主流になっているといえるでしょう。
Web広告の主な種類は次の2つに分けられ、それぞれ流入させやすいターゲットが存在します。
種類 | 表示場所 | 流入させやすいターゲット・特徴 |
---|---|---|
リスティング広告 | 検索結果の上部 | 顕在層
|
ディスプレイ広告 | 広告ネットワーク上の広告枠 | 潜在層
|
リスティング広告とディスプレイ広告については、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
流入数を分析して広告運用やSEOに役立てよう
流入数は実店舗の来店者数にあたる、集客目標になる指標です。WebマーケティングにはWeb広告やSNS、自然検索など、さまざまな流入経路があります。アクセス解析ツールを使って分析し、広告運用やSEO対策などに役立てましょう。
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