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Webマーケティング入門 公開日:2021.12.10

SEMとは? SEO対策とリスティング広告の違いと使い分けを解説

Yahoo!広告

Webサイトを運営していると、「リスティング広告」「SEO対策」「SEM」などのワードを目にする機会が多いのではないでしょうか。Webサイトを使って集客するには検索エンジンから自社サイトへ誘導する入り口が必要で、上記のワードについても理解しておかなければなりません。

本記事では、SEMについて詳しく解説します。SEMの施策のひとつであるリスティング広告やSEO対策の特徴や違いなどを紹介するので、参考にしてください。

SEMとは?

SEM(Search Engine Marketing)は、「検索エンジンマーケティング」とも呼ばれています。日常的に検索エンジンで調べものをしている人が多いため、検索エンジン上でマーケティングをおこなうと集客や売上の向上が期待できます。

SEMには、いくつかの手法があります。SEMでよく用いられるのが、「SEO対策」「リスティング広告」「ディスプレイ広告」の3つです

SEM施策の種類ごとの特徴

SEMには複数の施策があります。ここでは、SEM施策の種類ごとの特徴をみていきましょう。

SEO対策

SEO対策とは、検索エンジンの検索結果ページで上位表示を目指すための施策です。SEOは「Search Engine Optimization」の略で、日本語で「検索エンジン最適化」と呼ばれます。「検索エンジンを使ったマーケティング」といわれると、SEO対策を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

検索結果の上位に自社サイトを表示できると、多くのユーザーの流入が見込めます。サイトを訪れるユーザー数が増えれば、それだけ商品の購入やサービスの申し込みにつながる可能性があるため、SEO対策を実施している企業は少なくありません。

SEO対策の具体的な対応として、以下が挙げられます。

  • コンテンツの充実
  • 内部リンクの設置
  • サイト構造の最適化
  • 表示スピードの改善

他にも数多く考えられますが、これらが代表的なSEO対策と言えるでしょう。

リスティング広告

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに掲載されるWeb広告です。ユーザーが検索したキーワードと関連性の高い広告が表示されるのが特徴で、「検索連動型広告」とも呼ばれます

検索エンジンでキーワードを検索したとき、広告マークがついたWebサイトを見たことがある方も多いでしょう。この広告がリスティング広告です。

自然検索で表示されるサイトよりも上部に掲載できるため、ユーザーの目に入りやすいのがメリットです。また、ディスプレイと比較して、検索という能動的行動をしている興味関心が高いユーザーにアプローチできるため、高い広告効果が期待できます。

リスティング広告について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

リスティング広告とは? 初心者でもわかる特徴や費用、運用方法」を読む

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、検索エンジンのトップ画面やWebサイトなどに設置された広告枠に掲載される広告です。ユーザーの年齢や性別などの属性でターゲットを絞った表示ができます。属性のほかに、過去の検索履歴に応じてユーザーを絞ることも可能です。

リスティング広告が検索キーワードに連動して顕在層への訴求に使われるのに対し、ディスプレイ広告はニーズが明確になっていない潜在層のユーザーへのアプローチに活用されます。年齢、性別、検索履歴などから、ターゲット層のユーザーに幅広く広告を掲載します。

画像や動画を使ってユーザーの目を引く広告を掲載できるのも、ディスプレイ広告の特徴です。SEO対策やリスティング広告はページタイトルや広告文など、テキストだけでアピールする必要がありますが、ディスプレイ広告は目立つバナーを使ってユーザーへアプローチできます

ディスプレイ広告について、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

ディスプレイ広告の費用相場は? 課金方法や予算の決め方も紹介」を読む

SEO対策(自然検索)とリスティング広告の違い

SEO対策とリスティング広告は、検索結果ページに表示される共通点があります。一方、異なる点が多くあるため、両者の違いを理解しておきましょう。

SEO対策とリスティング広告は、主に以下のような違いがあります。

SEO対策 リスティング広告
費用
クリック率
コントロール性
即効性
持続性

リスティング広告とSEO対策の違いについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

リスティング広告とは? 初心者でもわかる特徴や費用、運用方法」を読む

費用

リスティング広告を利用すると、広告費がかかります。一般的なリスティング広告は、ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生する仕組みです。広告の予算は自社で自由に設定できるため、コストをコントロールしながら運用できます。

一方、SEO対策は基本的に無料です。コンテンツ作成や改善を専門の会社に委託すると費用は発生しますが、自社で実施するなら費用はかかりません。

クリック率(CTR)

リスティング広告は自然検索よりもページ上部に表示されますが、広告を好まないユーザーが多いため、クリック率は低めの傾向です。広告であることがわかりやすいので、掲載してもスルーされてしまうケースがあります。

一方、SEO対策で上位にサイトを表示できるほど、クリック率は高くなる傾向にあります。基本的に、リスティング広告よりもSEO対策のほうがクリック率は高いといわれています。

コントロール性

リスティング広告は、予算や入札価格の設定を自由に変更できるため、掲載順位をコントロールできます。広告オークションで競合よりも上位に入ることができれば自社広告を上位に掲載でき、コントロール性が高いのがメリットです。 一方、自然検索の順位は検索エンジンのアルゴリズムによって決まります。SEO対策を実施しても、順位をコントロールするのは難しく、さまざまな対策をおこなっても上位に掲載できるとは限らない点に注意が必要です。

即効性

リスティング広告は課金額を日単位で変更でき、即効性が高い特徴があります。リアルタイムで広告掲載の開始・停止や広告文の変更もできます。掲載を開始したいと思ったらすぐに始められるのが、リスティング広告のメリットです。

自然検索は検索エンジンのアルゴリズムが順位を決定するため、SEO対策でサイトの内容を更新しても、検索エンジンが認知するまでにタイムラグがあります。リスティング広告と比較して、SEO対策の即効性は低めです。

持続性

リスティング広告は、広告の出稿を停止するとその時点で掲載されなくなります。予算の都合などで広告を停止せざるをえないケースや、競合が多く広告オークションでなかなか勝てないケースなどもあり、持続性はあまり高くありません。

SEO対策は、上位表示を維持できている間は集客効果が持続します。継続的にSEO対策を実施して上位をキープできれば、広告費をかけずに集客が続けられるため、持続性の高い施策といえます。

SEM施策の成果を出すための使い分け方

SEM施策で成果を出すには、広告とSEO対策をうまく使い分けましょう。短期間で成果を出したいなら、即効性の高い広告が適しています。一方、中長期的に成果を出したいなら、持続性の高いSEO対策がおすすめです

ただし、広告とSEO対策にはそれぞれメリット・デメリットがあります。SEM施策にかけられる時間や費用、人員などに余裕があるなら、SEO対策とリスティングなどの広告の併用も検討してみてください。

広告の予算や現状の自然検索の順位など、自社の状況に合わせて2つの比重を調整しながらSEM施策を進めるとよいでしょう。

SEM施策で集客を達成するコツ

SEM施策で集客を達成するためには、いくつか意識しておきたいポイントがあります。ここでは、SEM施策で集客するときのコツを紹介します。

集客する目的を明確化する

一般的に何らかの目的があって、SEM施策で集客を検討していると考えられます。「商品を購入してもらいたい」「資料を請求してほしい」など、何のために集客をするのかを明確にしておきましょう。

目的によって、ページタイトルや広告文、ユーザーを誘導するページの構成などが異なります。リスティング広告やSEO対策で上位にページを掲載できて多くの流入があっても、ユーザーから見たときに何を伝えたいか明確なページでなければ、すぐに離脱されてしまいます。

ユーザーにどのようなアクションを期待するのかを明確にして、目的を達成に誘導できるページを作成することが大切です

集客したいターゲットを整理する

集客の目的が決まったら、ターゲットを整理しましょう。年齢や性別などの属性に加え、どのような悩みやニーズを持つ人なのか、具体的なターゲット像を設定します。

どのようなユーザーをターゲットにするのか明確になれば、コンテンツの内容やデザイン、施策の方向性などを細かく決められます。ターゲットが明確でなければ、ユーザーに響くコンテンツ作成や効果的な施策が難しいため、なるべく具体的にイメージしましょう。

SEMは検索エンジンを活用したマーケティング施策の総称

検索エンジンを利用する人は多いため、Web上の集客にはリスティング広告やSEO対策などのSEM施策が重要です。リスティング広告とSEO対策はそれぞれ特徴があり、メリット・デメリットが異なります。この2つはお互いのデメリットを補うこともできるので、併用を検討してみてはいかがでしょうか。

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