Yahoo!広告 APIとは?主な特徴と申込みから利用までのガイド
APIとは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の頭文字で、別のサービスと組み合わせてソフトウェアやアプリケーションの一部機能を利用する仕組みのことです。Yahoo!広告 APIを活用すると、検索広告およびディスプレイ広告の効率的な運用が可能になります。
本記事では、Yahoo!広告 APIの主な特徴や利用約款、申し込み手順、利用方法を詳しく解説します。
目次
1. Yahoo!広告 APIとは?
Yahoo!広告 APIは、Yahoo!広告のシステムと広告主やデベロッパーが開発するアプリケーションを接続し、検索広告およびディスプレイ広告の効率的な運用を可能にするAPIです。
Yahoo!広告 APIを利用すると、複数のアカウントの操作や大量のキャンペーンや広告の入稿を効率的に管理できます。また、運用ツールやパフォーマンスレポートをグラフィカルに表示するツールなど、さまざまなアプリケーションを開発でき、業務の最大化・効率化を支援してくれます。
さらに、開発したアプリケーションは第三者への提供も可能で、他の企業や個人に自社のサービスやツールを提供することで、業務の拡大や収益の増加を図ることもできます。
Yahoo!広告 APIは、広告主やデベロッパーにとって、広告運用を通した新たなビジネスチャンスを提供する重要なツールです。
2. Yahoo!広告 APIを導入するメリット
Yahoo!広告 APIの導入には以下の3つのメリットがあります。
- 大量のキャンペーンや広告の管理効率化
- システム化による工数削減
- 人為的ミスの削減
以下で詳しく解説します。
2-1. 大量のキャンペーンや広告の管理効率化
Yahoo!広告 APIを導入すると、大量のキャンペーンや広告の管理効率化が実現します。
例えば、対象アカウントの予算と予算の使用状況をリスト化し管理しやすくするなどの効果が得られます。
2-2. システム化による運用工数削減
Yahoo!広告 APIを導入すると、広告運用の工数を削減できます。これまで手動で行っていた大量の入稿作業、入札価格変更、配信設定のオンオフ変更などを、条件を指定したうえで自動化できます。
例えば、定例のレポーティングやクリエイティブのアップロードが自動化できます。入稿作業のストレスも軽減されるでしょう。
2-3. 人為的ミスの削減
人による作業にはどうしてもミスがつきものですが、Yahoo!広告 APIを導入すると、システム化により人為的ミスを削減できます。
ミスに対応するための人的・時間的コストが削減でき、本来の業務に集中して取り組めるでしょう。
3. Yahoo!広告 APIの主な特徴
Yahoo!広告 APIの主な特徴は以下のとおりです。
特徴 | 注意点 |
---|---|
自社のニーズに合わせた自由度の高い開発、運用が可能 | Yahoo!広告 APIは数カ月ごとにバージョンアップするため、導入後もエンジニアによる定期的な保守運用が必要 |
広告運用やレポートの効率化・自動化、入札価格の変更、広告文の差し替え、カスタマイズレポートの出力など、効率的な広告運用が可能 | APIの性質上、大量の広告運用が可能になるため、月額予算の増額や自動入金の利用などの検討が必要 |
4. Yahoo!広告 APIの利用約款について
5. Yahoo!広告 APIのスタートアップガイド
Yahoo!広告 APIを使用する際は、以下の手順で手続きを行ってください。
5-1. Yahoo!広告 API利用お申し込み手順
Yahoo!広告 APIの利用申し込みには、法人管理権限を持つYahoo! JAPANビジネスID (以下、ビジネスID)と連携したYahoo! JAPAN IDでのログインが必要です。あらかじめIDをご用意ください。
法人管理権限を持つビジネスIDと連携したYahoo! JAPAN IDでログイン後、「Yahoo!広告 API お申し込み」をクリックし、申し込みを行います。
5-2. アプリケーションの登録
Yahoo!広告 APIをデベロッパーのアプリケーションで利用するには、Yahoo!広告 API管理ツールからの登録が必要です。以下の手順でアプリケーションの登録をおこないます。
- Yahoo!広告 API管理ツールを表示
- アプリケーション一覧画面で「登録アプリケーション」をクリック
- 登録アプリケーション画面で「登録」ボタンを押す
- アプリケーション登録画面で必須項目を記入
- 入力が終わったら「確認」ボタンを押す
- 入力したアプリケーションが一覧に表示され、登録が完了
5-3. 認証
アプリケーションの登録後は、認証を行います。広告運用の権限があるビジネスIDでログインすると認可画面が表示されるので、アプリケーション利用者は「承認」をクリックします。
認可認証の詳細は以下をご覧ください。
「認可認証について」詳しく見る
5-4. APIコールの実施
アプリケーションの登録後は、APIコールを行います。APIコールの実施の詳細は「APIコールを実施する」をご確認ください。
APIを使用する際の全体の流れは以下で詳しく説明しています。
「Yahoo!広告 APIのスタートアップガイド」について詳しく見る
6. Yahoo!広告 APIのデベロッパーガイド
続いて、Yahoo!広告APIのデベロッパーガイドとして以下の2つの情報を解説します。
- 技術情報
- リリース/サポート情報
それぞれ詳しく見ていきましょう。
6-1. 技術情報
Yahoo!広告 APIの「デベロッパーガイド」の技術情報には、以下の8つが記載されています。
- リファレンス
- サンプルプログラム
- クライアントライブラリ
- ベストプラクティス
- リクエストの制約(QPS)
- 値の制限
- テストアカウントについて
- 認可認証について
6-2. リリース/サポート情報
Yahoo!広告 APIのリリース/サポート情報には以下の4つが記載されています。
- リリースノート
- サポート期間について
- バージョン管理
- EU圏からのYahoo!広告 API QPS変更のお申し込み
詳しくは以下をご覧ください。
「デベロッパーガイド」について詳しく見る
7. Yahoo!広告 APIに関するよくある質問
最後に、Yahoo!広告 APIに関するよくある以下の3つの質問に答えていきます。
7-1. Yahoo!広告 APIの管理者は追加できますか?
Yahoo!ビジネスマネージャから追加できます。
Yahoo!広告 APIに申し込んだビジネスIDに管理権限が付与されていますので、同じビジネスIDでログインして、企業内のユーザー(ビジネスID保持者)を「Yahoo!広告 API管理ツール」の管理者に追加してください。
7-2. アプリケーション開発を外部に委託する際に注意点はありますか?
アプリケーション開発を外部に委託する際の注意点は以下の2点があります。
- Yahoo!広告 API 利用約款第18条に定める秘密保持義務と同等の契約を委託先の開発会社と締結する
- LINEヤフーが開発委託先の情報の開示を請求した場合、開発委託先の社名などの通知が必要
7-3. Yahoo!広告 APIではどのような技術サポートを受けられますか?
Yahoo!広告 APIの技術サポートでは、インターフェースレベルでの実装に関するご質問や、Yahoo!広告 APIの仕様に関する疑問に対して、スムースなご利用に向けたサポートをおこなっています。お気軽にお問い合わせください。
その他の質問に関しては以下をご覧ください。
「Yahoo!広告 APIのFAQ」について詳しく見る
8. Yahoo!広告 APIの申し込みについて
Yahoo!広告 APIを導入すると、複数アカウントの操作や大量の広告の管理が容易になり、効率的な広告運用が実現します。また、運用ツールやレポート表示ツールの開発が可能で、業務の最大化と効率化を支援します。
効果的な運用で貴社の事業拡大にも貢献するYahoo!広告 APIのお申し込みについては、以下よりお気軽にお問い合わせください。
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