広告品質のダイヤモンドの取り組み

日本のインターネット広告業界が抱えるアドフラウドやブランドセーフティなどの
課題に向き合い、広告品質に関するグローバルスタンダードを参考に、 LINEヤフーでは独自の
“広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)”を定義しています。

「広告品質のダイヤモンド」とは

広告品質のダイヤモンドとは、以下3つの価値と6つの対策です。

3つの価値

  • 適正な広告効果の可視化
  • ブランド価値とメディアの信頼性の担保(不正の排除)
  • ストレスのない広告体験の提供

6つの対策

広告主の皆様が、より安心してご利用いただけるよう、業界課題を先駆けとなって取り上げ、対策を講じることで、日本に即した独自の品質スタンダードを構築し、業界の健全化をリードしていきます。広告品質のダイヤモンドにおいて掲げているポリシーとその実行性、また、各プロダクトの実装状況とその運用状況について、これまで以上に透明性高く、可能な限り情報提供を行います。

ビューアビリティ(視認性)

取り組みの必要性

昨今、ビューアビリティ(視認可能性)の測定が注目されてきており、LINEヤフーでも計測できる環境を整備することが重要であると考えています。
ビューアビリティとは、配信された広告が「ユーザーが見られる状態にあるかどうか」を表す概念です。実際にはユーザーに見られていない広告でも、ロードされた時点で1インプレッションとしてカウントされるため、日本の広告業界でもビューアビリティ(ビューアブルインプレッション)を測定する需要が高まっています。
LINEヤフーでは、MRC(Media Rating Council)および一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)による、ビューアブルインプレッション測定ガイダンスを参考にしています。
ビューアブルインプレッション測定ガイダンス(外部サイト)広告主の需要にあわせ、計測ができる環境を整えています。

アドフラウド対策

取り組みの必要性

不正に広告費をだまし取ることを目的としたサイト等の存在が、インターネット広告業界で問題視されています。このような不正な手法はアドフラウドと定義され、インターネット広告事業者において、最大限の対策をすることが求められています。LINEヤフーでは、このような不正な行為を排除するため、さまざまな対策を行っています。
広告主の需要にあわせ、計測ができる環境を整えてます。

ブランドセーフティ(適切な配信面)

取り組みの必要性

アドネットワークによる広告の配信では、さまざまなサイトへ幅広く広告が配信できる一方で、配信先に違法・不当なサイトが含まれる可能性があるという課題が発生しています。
LINEヤフーでは、広告品質に不可欠な価値の1つとして、 「ブランド価値とメディアの信頼性の担保(不正の排除)」を掲げています。これは広告品質に関して広告業界全体に求められるものであり、違法なサイトや不適切なサイトに広告が表示されることにより、広告主のブランドを毀損(きそん)することは避けるべきであると考えています。
また、企業の社会的責任として、法令遵守はもとより、基本的人権の尊重や犯罪との関係拒絶のための対策に尽力していることから、広告事業においても個人の人権を重視したポリシーを定めメディアの信頼性向上に貢献しています。
特に、広告主の広告費が、違法行為や権利利益に対する侵害行為の資金源となるようなサイトに流れ、結果としてこれらの行為を助長してしまうことは、断固阻止しなければならないと考えています。
「取り組みの必要性」でご紹介した基本方針にのっとり、LINEヤフーでは次のような理念でコンテンツに関するポリシーを定めています。
  • 基本的人権の尊重をサービス運営の原則とし、それを阻害することがないよう「誹謗中傷するもの、名誉を毀損するもの」や「他人を差別するもの、人権を侵害するもの」を排除
  • 反社会的な活動の根絶の観点から「反社会的勢力によるもの」「武器を販売するもの」を排除
  • 著作権等の知的財産権を侵害する不正なメディアが、不当に広告収益を得ることのないよう「著作権や商標権等の知的財産権を侵害するもの」を排除
また、弊社は自社のコンテンツ提供において「LINEヤフー メディアステートメント」を定め、インターネットを通じてユーザーに正しい情報を適切に伝えることができるよう努めています。

プライバシーへの配慮

取り組みの必要性

ターゲティング広告などデータの利用が活発化する一方で、データ利用者によるデータ主体者のプライバシーへの十分な配慮の必要性がグローバルレベルで高まっており、各国で法令などによる規制も強まっています。
本来ターゲティング広告は、興味関心のないユーザーにも広告配信をすることでおきる広告への不快感を軽減でき、広告主のブランド毀損を防ぐことにも寄与するものです。しかし、さまざまなデータでターゲティングができる昨今では、ユーザーのプライバシー性の高い事象をターゲティングすることで、ユーザーの広告への不快感が生まれるということもおきています。
LINEヤフーでは、このようなデータ利用と広告配信でのユーザーの不快体験による広告主のブランド毀損を防ぐべく、さまざまな対策を行っています。

最適な広告フォーマット

取り組みの必要性

ユーザーのコンテンツ閲覧を邪魔するような広告フォーマットは、広告体験に悪影響をおよぼすため、避けるべきとして広告業界でルール化が進んでいます。
LINEヤフーでも、このような広告フォーマットを避け、広告体験の低下を防いでいます。

アドクラッター対策

取り組みの必要性

同一ページ内に複数の広告枠が掲載されること(アドクラッター)により、ユーザーにネガティブな印象を与え、広告効果が低下する恐れがあるとして、海外ではそのような広告の配置を避ける動きがあります。
LINEヤフーでは、広告体験を重要視しており、このような広告配置は不適切であると考えています。

その他の取り組み

インターネットユーザー・広告主・提携パートナーなど関係するすべての方にご満足いただけるサービスを目指し、透明性やクオリティ(品質)改善へのさまざまな取り組みを進めています。